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社会問題をアートで表現するコンゴの画家シェリ・サンバ

コンゴのアーティスト、シェリ・サンバ(Cheri Samba)の作品を観ました。
エキゾチックなタッチと、独特のカラーによる絵。
とにかく、色がすごい。アフリカの天然色。
ラメ入りの部分もあり、派手。でも、かなしい色。
描かれたアフリカ人の表情がまたなんともいえないのです、これが…。
絵には、黒人社会の悲しさを訴える文章が添えられている。
白人に対するコンプレックス、怒りなどなど。
黄色人種の日本人にも通じるものがあるかな…。いや、日本は豊かだものね。
色(肌の)は、お金でなんとかケリがつけるって、ちょっとキタないやり方だけど…。
でも、コンゴなどは貧困はひどい。
いいように利用されて、傷つけられてる…。
日本だって同じようにアフリカなどの国々を利用し、傷つけている。
日本の豊かさって、いったい何なのか、わからないよね。
何かが間違っているよね。
「私の夢」(だと思った)というタイトルの絵は、めいっぱい最新機器に囲まれて、楽しい生活を送ることを描いていた。
エイズに関する絵は、「近代技術をもたらしたのは西側諸国だが、エイズを生み出したのはアフリカ!?」というような内容だってた。
これだけの強烈な色と、人物の表情を見れば、このアーティストのの心の中の怒りが伝わってくる。
日本でも公開してほしい。
f0016260_08574619.jpg
1990年ごろ、ロンドンにて。

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by k_nikoniko | 2013-11-27 08:59 | カルチャー

イギリスのエイズと性調査

新型インフルエンザには大騒ぎしても、日本ではHIV感染について無関心。
日本は、先進国で唯一、エイズ患者/HIV感染者が増加しているという。
12月1日の国際エイズデーの頃、連日インフルエンザ報道が繰り返されていた頃、インターネットラジオBBCワールドでは、「ロシアでエイズ患者/HIV感染者が増加中」というレポートを数回流していた。
「ヨーロッパで唯一増加している国」という扱いだった(と思う)。

日本のエイズ対策といえば、その中心は若者だ。
しかし、中年夫婦(夫から感染する妻)もかなりの数いるそうだ。
ピンポイントに情報がいきわたっていないのかもしれない、とも思う。
いずれにしても、積極的に収集しないと情報が得られないので、その実態はなかなかわからない。

もう15年以上前の話になるが、イギリスでは、エイズ対策を目的とした性調査が行われ、1994年1月16日のインディペンデント紙日曜版に掲載された。かなりのボリュームだった。

「調査にいたるまでの過程について」で次のように述べられている。

1989年初頭、エイズおよび教育対策を目的とする調査の実施が決定し、資金援助を政府に申請した。
しかし、9月10日にサッチャー首相から「調査は適切ではない」という理由で、公式な説明のないまま却下された。
ある科学者団体によると、「戦後のイギリスで、このような拒否は先例がない」とのことだ。
政治家の一人は、「イギリス人はますます無節操になり、バイセクシャルの世の中になりつつある。このような調査は、エイズで苦しむ人たちの何の役にも立たない」と反対したそうだ。
そこで、民間非営利団体が基金を募り、調査を続行した。

このような本格的な調査は、イギリスでも初の試みである。
今回のイギリスの調査は面談形式で、社会階級、学歴、民族、出身地の異なる16~59歳を選出し、18876人から回答を得た。

性調査はいつの世も奇異とみられる。20世紀末でも、それは少しも変わらない。
このような調査を警戒するのは、サッチャー首相だけではないのだ。
1940年代にアメリカで性調査を行ったキンゼイ氏は辞職を迫られ、1930年代に調査を実施したベルギーの研究者は、警察の家宅捜査を恐れ、夜に仕事を進めたという。

ヨーロッパの他のチームも、エイズ対策としてこのような調査を実施しているが、どこでも拒否反応がおこっている。スウェーデンでは、調査を中止したほどだ。
幸い、イギリス人は調査の回答に対して反対はなく、参加を依頼した65%の人から同意を得た。これは高い確率である。

彼らが事実を答えているかと聞かれたら、おそらく全てが正しいとはいえないだろう。
しかし、調査員は、なるべく正直に答えてもらう工夫をした。
面談は家族が同席しないで行われ、答えづらい質問は用紙に記入してもらう方式をとった。
その用紙は、無記名の封筒に入れ、封印して調査員に手渡すようにした。

調査結果は、わかりきったことを伝えただけだろうか。それは読者に決めてもらおう。
ただ、次の質問に答えてもらいたい。
15歳までに初体験するティーンエイジャーの割合は?
大卒は高卒より異性愛性体験をする年齢が早いか遅いか?
事実婚カップルは、結婚カップルより誠実にパートナーと関係を保つか?
ビジネス出張で宿泊する機会の多い男性は、そうではない人より性関係を持ちやすいか?
性欲は年齢とともに衰えるか?

この調査は、エイズ患者の助けにはならないかもしれないが、それは問題ではない。
この調査は、どのような人にエイズの危険性があるかを医師らに気づかせ、教育の効果を査定する基準となるだろう。
エイズになる人を増やさないために、この調査は役に立つであろう。

例えば、16歳以下ですでに性経験のある若者の割合がわかれば、14~15歳で性教育をしても遅すぎると知ることができる。
ある政治家は若い独身者の性の乱れを危惧していたが、彼らより、別居・離婚・死別者のほうがHIV感染の恐れが高い。
また、ゲイは何人も相手を変えるというのは誤解だということもわかった。

この調査の最大の価値は、私たち自身について知ることである。
性は、20世紀末のメディア(新聞、映画、テレビドラマ、小説、広告など)を支配している。
あらゆるところで強力なメッセージを伝え、何が容認でき、何が好ましいかのイメージを複雑にしている。
多くの人にとって、性は興味の対象であると同時に、大きな不安材料にもなっているのだ。

自分がアブノーマルかを知りたい人もいるだろう。
また、人はもっと楽しんでいるのか、たくさん回数をしているのかを知りたい人もいるだろう。
パートナーは貞節か、子供はエイズの危険にさらされているのか、を知りたい人もいるだろう。
この回答結果を読み、警戒する人もいるだろうし、安心する人もいるだろう。
ここに知るべき事実があるのだ。

以下、調査結果は省略。


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by k_nikoniko | 2010-01-11 15:49 | イギリス