フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2018 Kayoko Kimura
by k_nikoniko


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海外で出会った人々:モロッコの若者

25歳の彼は、ラバとの旧市街に住んでいる。
彼は学校を卒業した後、父の手伝いをして働いている。
「英語話せるよ」と言って、気さくに話しかけてきた。
「どうして英語を勉強したの?」
「イギリス人の女性を好きになったから」 
ラバトに来ていたイギリス人女性と恋に落ち、しゃべりたい一心で、一生懸命勉強をしたそうだ。
でも、残念ながら、彼女が国に帰ってしまい、恋は実らずに終わってしまった。
彼は、アラブ語はもちろん、フランス語もペラペラだ。
さて、その彼と喫茶店でお茶をすることになった。
たとえ首都であっても、モロッコでは若い男女がカップルでカフェにいる姿を見ることは少ない。
女が一人で歩くと、カフェにいるおじさんが、食い入るような目で見つめ、とても居心地が悪い。
もちろん、大学生たちが集まるカフェは、それほどではないが、一般的には、とても女にとって窮屈。
一緒に行った喫茶店は、日本のルノアールのような感じ。
彼は常連らしく、店の人とあいさつをかわす。
客はやっぱり男性がほとんど。
女性客といえば、夫らしき男性と来ている人ぐらいだ。
店の客たちは私たちに興味津々の視線を注ぐ。
コーヒーを飲みながら、私はこう感想をもらした。
「モロッコって、とても男社会だね。女の人がかわいそう」
「そういう考えもわかるような気がする」
もちろん、モロッコ社会も変わってきているようだが…。
「でもね、モロッコの女性の中には、男性に従うことがうれしいと思っている人もたくさんいるんだよ。これからは、どう変わっていくのかわからないけど」
男女の関係が変わると、社会のしくみがずれる。
どこかの国でも聞いたような話である。

1999年、ラバトにて
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by k_nikoniko | 2013-10-31 20:51 | ひとりごと

狭山事件の再審を求める市民集会

今日は日比谷公園野外音楽堂で「狭山事件の再審を求める市民集会」。再審開始まで、なんて時間のかかることだろう。ひどすぎる。

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by k_nikoniko | 2013-10-31 14:44 | 社会問題

海外で出会った人々:モロッコの少年

「ねえねえ、テレビゲーム持ってる?」
電話の相手は、カサブランカに住む10歳の少年。
「私は持ってないけど、君は?」
「あったりまえじゃん、プレイステーション」
「ふーん、面白い?」
「大好き!」 
モロッコでも、日本のテレビゲームは浸透しているのか。
この少年は、アラブ語とフランス語のバイリンガル。
母親との会話も、二つの言葉が入り混じる。
母親は日中働いているため、学校から帰ったナセルは、女中に面倒を見てもらっている。
寂しさを紛らわすためなのか、テレビゲームは熱中しているらしい。
「これに出てくるの、日本人だと思うんだけど、○○って知ってる?」
「それは人の名前だよ」
「じゃあ、○○は? ××は? リンリンは?」 
次から次へと名前を読み上げ、止まらない。
パリからの国際電話なので、内心ハラハラ。
「ねえ、今一人でいるの?」
少年はやっと話題を変えた。
「そうだよ」
「誰かがドアをノックしたらどうする?」
「恐いからドアを開けないよ」
「どうして?」
「恐い人が入ってきたら困るから」
「戦えばいいじゃない。チョップとかキックとか」
少年は、完全にゲームの世界に入り込んでいる。
ゲームは国境を越え、子供たちに悪影響を与えている。
しかし、国境を越えた日本文化はこれだけじゃない。
「ところで、今日は学校で何したの?」
「体育」
「体育は何するの?」
「ジュードー」 
モロッコでも柔道が人気らしい。
「ねえ、日本語を習いたい?」
「うん」
よかったよ~。テレビゲームだけが、日本の文化じゃ、あまりにも悲しすぎる。
遠い国でも、日本について、けっこう知られている。我々がその国をあまり知らなくても。

1999年、パリにて
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by k_nikoniko | 2013-10-31 09:17 | ひとりごと

秘密保護法反対デモ

記者クラブ前で、デモ隊は「報道しろよ」の連呼。しかし、昨日の集会とデモはどこも報道してないみたい。

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内閣府の建物に「北方領土を想う」の看板。知らなかった。「想う」んだ…。

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by k_nikoniko | 2013-10-30 14:41 | デモ日記

「秘密保護法」反対の集会&デモ

昨日(2013年10月29日)、日比谷公園野外音楽堂で「『秘密保護法』反対」の集会が開催されました(主催:フォーラム平和・人権・環境)。
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集会開始直前まで冷たい雨。
それでも、2800人が参加(主催者発表)し、集会の後、内閣府、国会議事堂、首相官邸に向けて、デモを行いました。
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「秘密保護法」そのものが、秘密めいていて、一般の関心は低いです。
この法律で定める「特定秘密」を決めるのは、行政機関の長で、秘密対象がはっきりせず、私たち生活者にとって重要な情報、たとえば原発事故や放射能汚染などについての情報も秘密にされてしまう可能性があります。

私たちの「知る権利」を侵害し、言論や出版・学問の表現の自由さえ奪われてしまう恐れがあります。

「秘密保護法」について、もっと真剣に考えてみましょう。
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by k_nikoniko | 2013-10-30 11:38 | 社会問題

ドキュメンタリー映画「霧の向こう Yonaoshi 3.11」

ケイコ・クルディ監督のドキュメンタリー映画「霧の向こう Yonaoshi3.11」を観る。ウェブ・ドキュメンタリー(というのがフランスで流行っているらしい)を1時間半にまとめた作品。
ストーリーテリングというか、ロングインタビューが中心なので、ウェブ・ドキュメンタリーのほうが見ごたえあるかも。
ディスカッションは興味深かった。印象に残ったのは、「原発は事故直後、ハリウッド映画のような深刻さだったのに、いまではコジラみたいなB級映画みたいになっている。これではいけない」というクレディ監督の言葉。
確かに最近はギャグタッチな出来事が多く、B級的な傾向がありますね。
だから、フランスで風刺の対象にされるのか…。...
ちゃんと考えよう。
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クルディ監督の話で、もうひとつ印象的だったのは、菅直人元首相のインタビューに関して。
「フランスの政治家だったら、ありえない。さすが日本だな、と思った」と。
インタビューで、「政治家を信じてはいけない。国民が自分で行動することが大切」と述べてます。私も驚き!





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by k_nikoniko | 2013-10-24 14:19 | 原発・核

モロッコでジャーナリストの仮収容に抗議するデモ

今年9月にモロッコでジャーナリストが逮捕された事件。

秘密保護法案が通ったら、同じようなことが日本でも起きそうです。
モロッコの独立系メディアについては知らなかったし、メディアの状況が日本とあまり変わらないのも興味深かったです。
もし秘密保護法案が通ったら、この仕事やめよう…。腰抜けと言われても。日本ではフリーのために抗議デモなどしないだろうから。

『メディアパール』 2013年9月28日

モロッコを脅迫するアルカイダのビデオにリンクさせたのを理由に、独立系メディアサイト『Lakome』のジャーナリストのアリ・アヌズラが「テロを煽った」罪で投獄された。長ければ懲役20年の刑を言い渡されるかもしれない。モロッコ特派員。

モロッコのラバト特派員

「アヌズラはジャーナリストだ。テロリストじゃない!」「なぜアリを逮捕したかって? 彼が真実を伝えたからだ」「アリ・アヌズラとみんなで連帯しよう」 「テロを煽った」としてジャーナリストのアリ・アヌズラの容疑を通告したモロッコ議会の前に、木曜日、数百人が集まった。権力に対する批判的編集で有名な独立系ネットメディア『Lakome』のアラビア語版ディレクターであるアヌズラは、モロッコを脅迫するアルカイダのビデオにリンクさせた投稿で起訴された。

弁護士、ジャーナリスト、NGOの活動家、アーティスト、政治家の何人かが、彼の釈放と課徴金の破棄を求めてラバトに結集した。タンジェでも、数十人がデモを行った。NGOの「2月20日運動」と「モロッコ人権団体(AMDK)」の活動家カミリア・ラウヤンヌは、「権力側は、テロ問題にからめて彼に復讐している」とみている。
火曜日の夜、1週間拘束された後、アヌズラは予審判事の前に呼ばれ、テロ擁護、テロの煽動と物的補助の容疑で起訴された。そして、テロ犯行者が普通収容されるサレ刑務所に移送された。彼は2003年の反テロリスト法に基づいて起訴された。彼の弁護士によると、最長で懲役20年になる可能性があるという。

モロッコを脅迫するテロリストに関する記事のなかで、アヌズラは、聖戦を呼びかける-プロパガンダの煽動であることは明らかなのだが-イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ(AQMI)のビデオとリンクさせた。このビデオはスペインの新聞El Paisのブログで閲覧可能だったが、その後削除された。Lakomeのフランス語版サイトはこのビデオを掲載したが、サイトのディレクターのアブバキ・ジャマイはそのとき何の心配もしていなかった。翌日に起訴の情報を電話で知り、アブバキ・ジャマイは、同僚に対する拘留訴因に「茫然とする」とひとりごとを言った。

アヌズラの弁護士アブデラヒム・ジャマイ氏は、反テロリスト法で起訴されたという事実は「とんでもないこと」で「常識外れ」だと述べた。「これは世論に対する告訴だ。ジャーナリストを告訴するのは、表現の自由を脅かすということである」と弁護士は断言した。「実際には何もしておらず、冤罪であることが問題だ。物的証拠を探すなら、ネットサイトを見つけて分析すればいい」



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by k_nikoniko | 2013-10-21 08:53 | メディア

鎌倉に行ってきました

鎌倉へ行ってきました。何十年ぶりだろうか。
大仏さまの穏やかな表情に吸い込まれそうになりました。
「日本っていいところだよね」と感じた1日。
これからもそうであってほしいです、ホントに。

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by k_nikoniko | 2013-10-19 14:16 | ひとりごと

クルド人強制送還の日に(2005年)

パリで、不法滞在していたコソボ出身の高校生の強制退去に反対する高校生のデモが行われたそうです。

昨日、フランス人の友人とロマの問題を話したばかり。
ただ、パリのデモはロマの問題と別で、混同されているとのこと。
旧ユーゴスラビアで戦争が起こった90年代、多くの難民がフランスにやってきて、その後も不法滞在している。その人たちの子どもが、いまは高校生ぐらいになった。フランスでは、不法滞在者でも学校の入学が認められるそう。
難民受け入れには消極的な日本とは事情が違いすぎますね。
昔、クルド人の強制送還があったとき、こんなことを書いたっけ。...

以下は、2005年1月18日にクルド人が強制送還された翌日に書いたものです。

突然飛び込んだクルド人強制送還のニュースに、私は言葉を失った。鳥肌が立ち、しばらく呆然としてしまった。
スマトラ地震への大金の援助が、偽善的にさえ思えてくる。いったい日本は、どこに向かっているのでしょう? 
英語教育の充実が国際化ですか? 国連の常任理事国になることや、多くの世界遺産が登録されることが、私たちの目指す国際化でしょうか?
世界がどう動いているかも、さまざまな文化や歴史、そこで生きる人々が何を考えているかも知らずして、国際化はないでしょう。
今回の措置は、あまりにも残酷だ。昨年夏、クルド人一家が座り込む国連大学本部前に立ち寄った。日本で最も華やかな東京・青山で、着古したジャージ姿の彼らは座っていた。その貧富の格差に愕然とし、日本の難民申請者について改めて考えさせられた。
恥ずかしながら、私自身、クルド人を知ったのは、それほど昔ではない。パリの語学学校の同じクラスに、クルド人がいたのがきっかけだ。「クルド民族について知らないようね」と、イラク周辺の地図を書きながら、その女性は説明してくれた。スイスに移民した彼女に暗さはなく、スポーツジャーナリストになりたい、と明るく将来を語っていた。
その後、オランダでもう一人のクルド人に会った。日本のガイドブックにも載っている、クルド料理レストランの店長だ。最後の客になるまで粘った私と友人は、強い蒸留酒をごちそうになり、クルドのダンスまで教えてもらった。にこやかに店内を飛びまわり、苦難など微塵も感じさせない男性だったが、彼は二度と生まれ故郷には戻れない身だった。
世界各国が難民問題を抱えているという状況で、日本はその流れに逆らっているような気がしてならない。私たちの国だけが、どこか地球以外の星にいて、世界とつながっていないという錯覚を起こしてしまう。
国連大学前で言葉をかわした女の子は、テレビの記者会見で泣き崩れていた。国を持たない彼らを、どこに追い払えば気が済むのだろう。国を持っている私もまた、どこかへ運ばれていくような恐怖を感じる。
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by k_nikoniko | 2013-10-19 08:50 | 社会問題

「歴史認識・請求権 徹底論議!」

「歴史認識・請求権 徹底論議!」院内集会(「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク主催)に参加。
札幌の小林久公さんは、政府が収集した「慰安婦」資料の不備について説明。
川上詩朗弁護士は「『法的解決済み論』の欺瞞性」について解説。
赤嶺議員からは、「強制連行を示す証拠はなかったとする2007年答弁書に関する質問主意書」への答弁書がもうすぐ返ってくるというお話。

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by k_nikoniko | 2013-10-17 14:14 | 歴史