フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2018 Kayoko Kimura
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バーゲン、でも財布の紐は硬く

フランスは28日からバーゲンが始まりました。初日は手デパートの前に長い行列ができ、その様子をテレビで放送していました。
女性客はものすごい勢いで店に入って買い物をし、パートナーの男性(夫や恋人)がそれを待つ。どの国も同じですね。
さて、フランス人のバーゲンに費やす予算は、平均104ユーロなのだそうです。15000円ぐらいでしょうか。あまり多いとはいえません。
商店側もまた、売り上げが伸びないことを嘆いていました。
景気が悪いので、日頃からフランス人は節約していて、年に2回のバーゲンで欲しいものを手に入れるのですが、バーゲンでも思い存分ショッピングができるわけではないようです。
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by k_nikoniko | 2006-06-30 18:54 | フランス

サッカーの勝利で活気づくフランス

28日のフランスはW杯づくめでした。
テレビのトップニュースも、新聞の一面も、すべてフランス代表の勝利について。
テレビのキャスターも上機嫌で、VTRに登場する人々もニコニコ顔。サポーターだけでなく、政治家も、ビジネスマンも、男も女も、若者も高齢者も、みな満足した表情でした。
この日からちょうどバーゲンが始まり、ルンルン気分で買い物をした人も多く、初日の客の出足は好調だったようです。
サッカーがこれほど国民を元気づけるとは! あらためてサッカーの力を見直しました。
これほど盛り上がったのは、フランスの準々決勝進出が単なるサッカーの勝利ではなく、フツフツとくすぶっていた国民の不満を解消するきっかけになりそうだからです。
昨年秋から、移民たちの暴動や、就職政策に対する若者の抵抗があいつぎ、フランスにはどんより重い空気が漂っていました。その暗さを払拭したのが、今回の勝利です。
平均年齢30歳というフランス代表の中で、22歳のリブリーの活躍は、若者たちに希望を与えたでしょう。
フランス代表を構成しているのはほとんどが移民の子供たちで、彼らの堂々とした姿は、多くの移民たちの励ましになると思います。
国営放送フランス3の夜のニュースでは、移民に否定的なサルコジ内相が生出演し、女性キャスターにフランス代表の勝利について質問されていました。
彼は、「サッカーが好きだし、フランス代表はすばらしい」と褒め称え、キャスターに「フランス代表を応援しますか?」と聞かれたら、「もちろん応援する」と答えていました。サルコジ内相は日頃移民に冷たい人物なので、このやりとりはかなり矛盾しているように感じましたが。
いずれにしても、憂鬱な姿を見るより、はしゃいでいるフランス人を見ていたほうが、楽しいので、フランス代表に感謝したいところです。
フランス人は7月1日のブラジル戦を心待ちにしています。98年にブラジルを破って優勝しているだけに、すでに思いは“優勝”で、ベルリンに行く気になっています。
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by k_nikoniko | 2006-06-29 21:05 | サッカー

フランスは大騒ぎ

予選で苦戦したフランスが、準々決勝に進出しました。
テレビの歓声かと思ったら、外が大変なことになっていました。
宿泊先の近所の広場では、大声で叫ぶ人々であふれています。
フランスのあちらこちらで、このような光景が見られるのでしょう。
まるで優勝したかのような騒ぎです。
昨夜あたりから、フランスはサッカーモードだったのですが、大方の予想はスペインが優勢で、これがフランスにとって最後の試合だと見ていた人が多かったようです。
実際、試合を観ていても、スペインのほうがよく動いていたし、まさか勝つとは思いませんでした。
こういったなにげなく勝ちを手に入れるのが、フランスらしいともいえますね。
ドメネク監督はいつもしかめっ面なので、今夜はじめて笑い顔をみました。選手にもやっと明るさが戻り、ジダンは、「予選突破は簡単ではなかったけれど、やっと結果を出せた。ブラジルチームのことはよく知っているし、勝つのは容易ではないが、今夜のようにやるだけだ」とインタビューに答えていました。
この興奮はしばらくおさまりそうもありません。時間がたつにつれで、どんどんうるさくなっています。
社会の空気が沈んでいるときだけに、今日の勝利はよいストレス解消になったようです。
私が滞在しているのは学生や若者が多く集まるエリアなので、それが肌で感じられます。
明日から次の試合までの間、この騒ぎは続くでしょう。
テレビや新聞で「素晴らしいフランス代表」と連発されるはずです。そんな調子のいいところも、とてもフランスらしいです。

PS:さきほど、こちらの時間で夜中12時20分頃、近くで爆音(バクチクにしては大きな音)が聞こえ、パトカーがやって来ました。
怖いので外には出ていませんが、まだみんな騒ぎまくってます。
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by k_nikoniko | 2006-06-28 06:16 | サッカー

古さを生かす国フランス

先日、イギリスを古くて新しい国と書きましたが、フランスは経済的な問題を抱えているためか、進歩が遅いという印象を受けます。
アングロサクソン的なやり方に慣れている日本人からは、フランスが時代遅れに思えるときもあります。
それがフランスの良さでもあるのですが、少し頑固すぎると受け取られがちです。
若者たちはそれにイラついているのもわかります。
EUを自由に行き来できるようになり、イギリスの効率的なビジネスを学んだ若者たちは、とくに自国の遅れに焦りを感じているようです。
それとは矛盾しているのですが、“ビジネス”とは違う価値観で動いているのがフランスの魅力にもなっています。
f0016260_22304635.jpg先日、ファッショナブルなエリアで知られるサンジェルマンで、“詩”に関する出版物の市が開かれました。
ポエムのイベントに、老若男女さまざまな人が訪れていたのには、少々驚いてしまいました。
“詩”を愛する精神は、フランス人に受け継がれているのです。
詩の本のなかには、大きさや素材に凝ったモダンなデザインのものも多く、売れ線よりいかに素敵な本であるかを重視しているようでした。
伝統を現代に生かす工夫は、フランスらしいといえます。
ただ、それをどうビジネスに結びつけるかといったことに知恵を絞るのは苦手なのかもしれません。
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by k_nikoniko | 2006-06-27 22:31 | フランス

イギリスとフランスを足して2で割ったら

隣りの国については、気になっても知らないことが多いらしい。
フランス人にイギリスの紅茶をあげたら、ストレートで飲んでいたので、「イギリスではミルクを入れる」と教えると、「え? みんなミルクを入れるの? 試したことないから、どんな味になるか怖い」と言い出しました。
私も隣の国についてよく知っているというわけではないので、人のことは言えませんが、意外でした。
フランスとイギリスはユーロスターで2時間半という距離にもかかわらず、そこで暮らす人々には大きな違いがあります。
地下鉄に乗っただけで、それは一目瞭然。
イギリスの地下鉄は静かで、話をしている人はめったにいません。
新聞や本を読んだり、うつむいている人がほとんどです。
携帯を使う人もあまり見かけません。イ
ギリスの地下鉄では、携帯が使えないエリアのほうが多いとも聞きました。
一方、フランスの地下鉄はうるさいです。
隣りの人とおしゃべりしたり、携帯で話したり、もしくは、車内で歌ったり物乞いをする人がいたり。
黙っている人は、キョロキョロ周りを見回して、うつむき加減の人は少ないです。
イギリスは秩序正しく働き者で(フランスとの比較であって、日本とではありません)、街もすっきりしていて、非常に住みやすい。
けれども、食事はいまひとつで、一般の人々のファッションにも工夫が足りません。
フランスは衣食住の遊びの部分では面白いけれど、人も思考もハチャメチャすぎて、ずっといると疲れます。
イギリスとフランスを足して2で割った国があったら暮らしやすいのだろうなぁ、と思いますが、世の中そんなにオイシイ話はないようです。
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by k_nikoniko | 2006-06-26 17:00 | ひとりごと

古くて新しい国

2012年にオリンピックが開催されるロンドンは、再開発が盛んです。
最近は好景気とはいえないらしいのですが、それでも、私が住んでいた15年前とは比べものにならないほど新しいショップやカフェが増えています。
f0016260_1928137.jpgその一方で、街を歩くとやはり昔のロンドンで、その雰囲気はほとんど変わっていなません。どんなに近代的な店が増えても、基本的な街の魅力は失われていないのです。
数十年、数百年もの年月を経ても、変わらない何かがあるのは、素晴らしいことだと思います。
f0016260_19281618.jpg今回、ロイヤル・アカデミーの入口にあるサマーエキシビションの斬新な彫像に驚いた後、馬に乗った警官を見かけ、さまざまな時代にタイムスリップしているような感覚になりました。
そうしたら、ボックス型の交番でタイムスリップするという「ドクター・フー」のリバイバルもやっていて、ハマってしまいました。
1963年に放送された人気番組の現代版で、ドクター・フー役の俳優がジュード・ローに似ていてなかなかよい。
私が観た回の内容はとても質が高く、面白かったです。
「タイムトラベラー」や「謎の転校生」のリバイバルを作ったら、日本ではどんなものが出来上がるのだろう?
そんなことをチラリと考えてみました。
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by k_nikoniko | 2006-06-25 19:29 | ひとりごと

日本と似ているイギリスの社会問題

以前、フランスのニュース内容は日本と似ていると書きましたが、イギリスもまた、日本と同類のニュースが多いです。
6月23日夜10時のBBCのニュースは、次のような内容でした。
大手チョコレートメーカーの製品からサルモネラ菌が検出され、数種類の製品が回収されている。半年前にサルモネラ菌の疑いがあったにもかかわらず、正式に公表したのはつい最近。(買わなくてよかった)
ゲイのカップルが幼児性虐待で逮捕。14歳の少年を虐待したという、非常に不愉快な事件。
アメリカの高層ビルがテロ組織に狙われているという情報が入り、厳戒態勢。
10代の若者3人が少年を刺殺し、逮捕。3人の若者が少年たちをなぐっている現場を、監視カメラに記録されており、それが公開されました。もちろんモザイクなしです。
ブレア首相が盗みといった犯罪に対する罰則強化の意向。ただ、罰則を強化しても何の効果もない、と被害にあった人はインタビューに答えていました。
ロンドンに贅沢を求めるロシアの成金。ゴージャスなアパートを購入し、絵画や宝石類を買いあさっているそうです。サッカーのクラブチームもロシアに買収されましたが、その勢いはとどまるところを知らないとのこと。ただし、お金はあっても趣味は悪い。テレビに登場したのは、とても洗練されているとはいえないカップルでした。
就職のない医学生。イギリスにはGPというファミリードクターがいるのですが、それになりたくても、インターンのための補助金を政府が出さないので、医学部を卒業した若者は職がないとのこと。
チェルシー橋の暴走族に閉口する住民。数年前からこのあたりには、テムズ川を臨む高級アパートが建ち並びはじめたのですが、そのすぐ近くのチェルシー橋では、毎週末にバイクを乗り回す人がいて、その騒音に住民は悩まされているとのこと。
ワールドカップのニュースでは、PKの苦手なイングランド選手がシュート練習をしたというレポートと、フランスが決勝トーナメントに進出したという試合結果。
今日の4試合のうち、やはりイギリスが気になっていたのはフランスだったらしい。
元フランス代表キャプテンのデサイは、フランスのテレビ番組に出演しないと思っていたら、イギリスのテレビにちゃっかり映っていました。フランス戦の解説者のひとりだったのですが、最後にイギリスの解説者に「ジダンがいないほうが、アンリはのびのびプレイできる」と言われ、「いやいや、ジダンはジダンで、チームの要だ」と弁護していました。
大きなニュースはこんなところです。
起きている事件や社会問題となっていることは、かなり日本と似ています。

*新聞を読んだら、ヒアリングが少々間違っていたようなので訂正します。
ゲイのカップルは、引き取って育てていた子供を虐待し、5年以上の禁固刑の判決が出ました。
アメリカの高層ビルのテロは、計画していた人物が逮捕されたというニュースでした。
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by k_nikoniko | 2006-06-24 19:04 | イギリス

世界の壁は厚い、ってことですね

日本対ブラジル戦、イギリスの実況から。
玉田のゴールに「素晴らしいゴール」。川口の活躍に「好セーブ、ブラジルのシュートが見事すぎるので、恥じることはない」。中田浩二の投入に「同じ中田だが、中田英とは血のつながりはない」
このぐらいですね、日本について語られたのは。
ハーフタイムの解説は、ほとんどブラジルのことばかり。
レオナルドもいたのですが、日本については何も言わなかった。彼は日本でプレイしていたのではなかったけ?
確かにブラジルは強いチームですが、あまりにも差がありすぎました。
オーストラリアの賭博問題が話題になっていたそうですが、イギリスでもフランスでも、誰もそんな話をしていませんでした。
そんなセコいことに夢中にならないで、そのエネルギーを別のところに使っていただきたいものです。
ま、世界の壁が厚いのは、サッカーだけではないけれど。
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by k_nikoniko | 2006-06-23 17:06 | ひとりごと

接客業はロンドンの勝ち

ロンドンに着いた日、地下鉄のチケット代を10ポンド紙幣で支払おうとしたら、駅員に「このお金は古くて使用できない」と言われました。
5年ほど前の紙幣なのですが、いつのまにか新しくなったようです。
若い駅員は笑いながら、「この10ポンドは博物館にはあるかもね」と一言。
パリの地下鉄窓口ではありえない会話かも。
普段のフランス人は冗談交じりにおかしなことを言いますが、公共の交通機関や役所の人全く愛想がないです。
客が声をかけても、職員同士でケタケタ楽しそうに笑っていて、完全に無視する人たちもいます。

今日、ウインブルドンのデパートで買い物をしていたとき、商品を2、3個かかえてウロウロしていたら、ささっと店員が近づいてきて、「カゴを持ってきましょうか?」と声をかけられました。
こうした心づかいも、フランスではあまり経験したことがありません。
ビジネス上での気づかいではあるのですが、イギリス人のほうが接客マナーを心得ているようです。

ところで、ロンドンのスタンドコーヒー店の店員はほとんど外国人で、ときどきフランス人に遭遇します。
海外の店で働いている若いフランス人は、たいがい謙虚で礼儀正しい。
どうして自分の国で同じようにできないのか、首を傾げてしまいます。
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by k_nikoniko | 2006-06-22 18:36 | ひとりごと

サッカー狂のイギリス人たち

f0016260_19595992.jpg今日のイギリス人は、夜8時に始まるスウェーデン戦に備えてスケジュールを組んでいたようです。
前回の試合は17時スタートだったため、午後3時にはすでにラッシュアワーになり、地下鉄の職員もテレビを観たいのか、地下鉄の本数もぐっと少なくなっていたそうです。
もちろん21日も、サッカー中継を観戦するために仕事を早めに切り上げた人が多かったようです。
f0016260_1959118.jpg19時ごろに地下鉄に乗ったら、人々が小走りで帰路に向かっていました。
夕方のパブはあふれるほどの人で、ビール片手にすでに準備OKな状態。
f0016260_1958579.jpgイギリスは1位通過をしましたが、試合内容には満足できなかったらしく、友人は「ディフェンスが悪すぎる」と超不機嫌。声をかけるのも遠慮してしまうぐらいの剣幕でした。
イギリス人はサッカーの話になると真剣そのもので、「そこまで熱くならなくても……」とこちらが引いてしまうほどです。
サポーターの目は肥えていて、文句を言いたくなるのもわかります。
サッカー解説はお国柄が表れるのですが、イギリスの場合は、本格的な分析型。
背広とネクタイ姿の真面目なおじ様たちが、政治討論会でもしているかのごとく議論します。
それに比べ、フランスはかなりくだけていて、ナメた感じ。
イギリスに来たら、なんとなくイングランドを応援してしまいましたが、実のところ、23日のフランス戦のほうが心配です。
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by k_nikoniko | 2006-06-21 20:03 | サッカー