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おしゃべりな毎日

フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2023 Kayoko Kimura   

エコバッグもいいけど手をつなごう

6月に、環境関係のお話しをボリビア人の講師にしてもらった。
そのときに、若い日本人女性から出た質問のなかに、「エコバッグは効果ありますか? 環境のために、私たちは何をしたらいいのでしょう?」というのがあった。
講師は、「エコバッグは悪くないけど、日常生活を大きく変える必要もない。みんなで声を上げてください」と答えた。
この会が終わった後、20代の女性が、「お話しは面白かったけど、環境のために何をしたらいいのか、具体的な方法をもっと説明してほしかった」と言っていた。

もうひとつ、こんなことがあった。
先住民族サミットのときだったと思うが、若い男性が、「先住民族を支援するために、私たちは何をしたらいいですか?」と質問し、海外から訪れていた先住民族が、「みなさんで声を上げてください。仲間と連帯してください。NGOなどの団体に参加して一緒に行動するのもいいでしょう」と答えた。

こうしたやりとりから、日本人(と一般化するべきではないかもしれないけど)は、環境問題にしても人権や平和問題にしても、自分がするべきマニュアル、指南書を求めているように感じた。
「ひとりで、日常生活で、何かをしなければならない」と考えているんだなぁ、と。

一方、海外の人は、「連帯して声を上げる」ことを主張する。

エコバッグやマイ箸はやったほうがいいに違いないけれど、地球規模の環境問題を解決するには微力だ。
「連帯して声を上げる」とは、同じように疑問を感じている人たちと知り合い、情報交換して議論し、イベントやキャンペーンを企画したり、メディアを使って多くの人に伝えたり…。
「多くの人がその問題に異議を唱えているんだぞ」というのをはっきりわかる形で示し、政府なり企業なりに圧力をかけること。
こうして、市民の力で、社会のシステムを改善していくこと。

「連帯」という言葉は、ハチマキとシュプレヒコールを想起させ、ちょっと引く。
でも、英語solidarityやフランス語solidaritéはよく使われるし、実際に、人々の「連帯」の力によって政権や法律が変わったりしている。
海外では、人々が声を上げて社会を変えてきたので、「連帯」を呼びかけるのだと思う。
残念ながら、日本では、「言ったってムダ」という空気が流れている。
本当にムダかどうか。
行動してから判断すればいいと思うのだけど、余計なエネルギーは使いたくないらしい。

それぞれがほんの少しのエネルギーを持ち寄るだけで、けっこうなパワーになるだろう。
ひとりでゴミの分別をするより(して悪くはない、何度も書くけど)、仲間を増やして一緒に考え行動したら、もっと大きな力を発揮するはずだ。
by k_nikoniko | 2008-08-01 12:08 | 民主主義