フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2018 Kayoko Kimura
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パリの貸し自転車の人気

f0016260_1425448.jpg7月15日から、パリのレンタル自転車Vélib'(ヴェリブ)がスタートした。
14日、日本人の知り合いとオペラを歩いているときに、貸自転車のスタンドを発見。
このときはじめて、パリでレンタル自転車がはじまることを知った。
前日ということもあり、スタンドには自転車がきれいにならび、準備OKの状態。
興味深そうに見たり、触ったりしている人を見かけた。カードを入れようとしている、気の早い人もいた。
翌日(15日)はぐったりするほどの猛暑。
f0016260_1434682.jpg夕方16時ごろ、マレ地区をぶらぶらしたら、貸し自転車に乗る団体に遭遇。
ものすごい数の人が自転車を利用していた。
どの通りにも自転車が走り、若者が乗り回していた。
「取材でもしましょ」と思ったのだけど、16日は雨で断念。
18日にパリを出発するため、17日はやることがいっぱいで、結局、貸自転車に時間が取れず。
それでも、サンジェルマン・デ・プレ界隈で、二人のパリ人に話を聞いた。
ここも自転車に乗る人がかなりいて、5分に1回ぐらい見かけた。
平日だからか、一人で乗っている人が多かった。
50代の男性は、「便利で気に入った。近くに用事があるのだが、地下鉄だと乗り換えで時間がかかる」とごきげん。
その直後、自転車に乗らずに引いている20代と思われる女性にでくわす。何かトラブルかと声をかけたら、「もうすぐ時間切れになるので、スタンドを捜している」と少々焦り気味だったけれど、「貸自転車には満足。良いシステムだと思う。スタンドの場所をちゃんと知っていればね」と笑って足早に去っていった。

パリの貸自転車は、年会費29ユーロで、30分以内なら何度乗っても無料。
貸し出しスタンドは市内750ヶ所で、年末までに1451ヶ所に増加し、約300メートルおきに設置予定だという。
貸自転車数は10648台。年末までに206000台に増加予定するそうだ。

リベラシオン紙(7月21日電子版)によると、スタートして5日目の木曜日(19日)までに、20万人が利用したという。
8月6日、AFPが次のような記事を発表した。
15日の開始以来、120万人近くがヴェリブの貸自転車を利用。
パリ市長ベルトラン・ドラノエの環境助役ドニ・ボパンのラジオRTLで、「パリの貸自転車を利用した人の数は、週末が晴天だったこともあり(8月4・5日)、120万人近くに達した」と発言した。
「2~3週間で利用者は100万人を越えた。今週末は天気が良かったので、120万人に達したのではないかと思う。パリの人々は、この新しい公共移動手段を歓迎しているに違いない」とボパン氏は断言した。
この数から計算すると、1台につき1日平均7回使用されていることになる。
「数ヶ月の間に、トラムでの移動よりも貸し自転車利用のほうが多くなるだろう」とボパン氏は言う。
試行の困難さ、特にいくつかのスタンドは空の状態になっているという現状について、ボパン氏は、夏季の移動は、我々がイメージしていた潜在的な移動とは“少し違う”、と説明。
「今は夏のバカンスの時期にある。通勤手段として利用されているとはいえない」と加えた。
「将来的に、貸自転車の導入により、自動車の利用が減り、町が静かに、穏やかになるだろう、と我々は確信している。自転車の利用が多い都市では、自動車の運転手は自転車に合わせてスピードを落とすなど、運転マナーをあらため、弱者を思いやるようになり、あらゆる人にとってプラスに働く」と強調した。
リヨンでは、自転車での移動が80%増加したが、自転車の事故は6%にとどまっている。
「自転車利用が増えれば増えるほど、運転手の態度はそれに適応するようになり、都市においてもより理想的な共存ができるようになる」と語った。

ちなみに、パリで自転車が見直されるきっかけになったのは、96年の1ヶ月におよぶ地下鉄とバスのスト。
交通手段がなくて、人々は自転車に飛びついた。
あれから10年。ここまで発展するとは思わなかった。パリはなかなか行動が早い。
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by k_nikoniko | 2007-08-26 01:44 | フランス
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