イギリスの若者が不景気を乗り越えたワケ
2006年 11月 21日
私の住むところは、いつも景気が悪い。
90年代初頭のイギリスは大不況、その後暮らしたフランスは景気が停滞、そして札幌も寂しい状況。
つまり、私が疫病神なのかもしれない。
ただ、フランスはいまだ景気が回復していないので、札幌の不況は私のせいだけではないと思う。
不機嫌そうな人が多かったのに、景気が良くなったら、親切な人が増えたのは印象的だった。
「お金の力ってすごい」と実感したものだ。
日本のバブルがはじけてしばらくたったころ、知り合いの会社員にそんなイギリスの話をしたら、「不況のときにイギリス人がどう耐えたのか教えてもらいたいよ」とつぶやいた。
それは私も疑問だ。
どん底の厳しい時代に10代を過ごしていた若者は、どのような将来像を描いていたのだろう?
もちろん、すべての問題が解決されたわけでもなく、犯罪に走ったり、貧困に苦しむ若者もいるが。
「イギリス人がどうやって不況期を乗り越えたか?」
その答えはなかなか見つからないのだけど、先日、イギリス人の夫を持つ友人がこんなことを言っていた。
「社会保障制度が確立していて、将来の不安が少ないからじゃない?」
いざというときは国が守ってくれる、とイギリス人は信じているらしい。
だから、変にふてくされたり、極端に荒れたりしないで、不況時でも未来を描くことができた、と。
イギリスの景気が回復したとき、若者の勢いが顕著だった。
若者の活躍の場が用意されている、と感じた。
42、3歳のブレア首相の誕生もその象徴ともいえる。
その当時、ブレア首相より年上の男性に、「若い首相でも応援するか?」と聞いたら、「もちろん」という明るい答えが返ってきたのを覚えている。
その当時、ブレア首相より年上の男性に、「若い首相でも応援するか?」と聞いたら、「もちろん」という明るい答えが返ってきたのを覚えている。
イギリス人は、若い世代に道を譲るのが上手だと思う。
若者の能力を疑ったり、いつまでもでしゃばる中高年者は少ないように見受けられる。
若者の能力を疑ったり、いつまでもでしゃばる中高年者は少ないように見受けられる。
国の基盤がしっかりしているため、自信と余裕を持って次の世代に任せることができる。がむしゃらに地位にしがみついたりしないのである。
というのは、友人の弁だ。
というのは、友人の弁だ。
「国が守ってくれるかどうかわからず、信じていいものか??」と日本人は疑いながら過ごさなければない。
だから、若者の活躍に脅威をおぼえる。
健康で元気なのは喜ばしいことだが、若者と張り合うのは大人げない。
イギリス人は、老後や失業といったセーフティーネットを確信しているのだという。
政府に対して異議を唱え、自分たちを守ってくれる世の中に修正していく。
一方、日本は?
景気が回復しても、不安が払拭されそうもないのだから、最悪ともいえる。
by k_nikoniko
| 2006-11-21 22:55
| ーイギリスの若者

