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おしゃべりな毎日

フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2023 Kayoko Kimura   

国連「子どもの日」に中学生への脅迫を考える

11月20日は、「子どもの権利条約」が国連で採択された日で、世界的に「子どもの日」となっています。
たまたま知っただけで、実はいままで知りませんでした。大方の人は知らないのは当然ですね。

ところで、「子どもの日」に考えてみるべき事件が起こったので、今日はそのことについて書いてみます。
たぶん、北海道以外では報道されていないと思うのですが、札幌の北星学園女子中学の生徒が首相宛に、教育基本法改正案への「反対声明文」を送ったところ、匿名の大人から抗議メールが届いたそうです。

中学生たちが連名で意見書をファックスしたことは、11月17日に新聞報道されました。同校の創始者である河井道は教育基本法に関わった人物でもあり、生徒たちが自ら学習して、「反対」の結論に至ったとのこと。
「先輩の作った基本法の精神を曲げないで」「国を愛する心はおしつけられるものではない」「本当に私たちの将来を考えていますか?」と、生徒たちは見解を表明しました。
ところが、その日の夕方のテレビで、「首相へ送った中学生の意見書は何だ? お前ら、学校で何を教えているんだ」といった内容の脅迫めいたメールが届いたことが報道されました。複数の批判的な電話が学校に寄せられたとの話しです。

報道されたメール内容が上記の文章のみで、具体的にどの程度の脅迫だったのかはわかりません。
もし中学生たちに危害を与えるような内容であったら、断固として生徒たちを守りたいです。
さらに、「子どものくせに」といった15歳の“発言する権利”に“脅迫”で抗議したとしたら、卑劣です。

その一方で、生徒による意見書提出への反発について、大人が事前に予測し、対策を練っておくべきだったのかもしないとも思います。
教頭のコメントとして、「生徒が自分で関心を持って意見を表明したのは素晴らしい。いろいろな意見を封じ込める残念な反響だ」とありますが、反対意見の人にしてみれば、この発言も一方的すぎるととらえそうです。
メールが”意見を封じ込める”内容だったかどうか、なぜあの一文だけが報道されたのかはわからないのですが。
「自分の意見を述べれば反論する人が必ず現れる」と覚悟し、それにどう対応するかをつねに考えるべきです。
誹謗・中傷は耐えがたいのですが、反論を黙殺したり、ケンカ腰になるのは好ましくないように思います。
言葉で相手を説得するテクニックを磨いて議論を重ねることが大切で、その技を教えるのが大人の役目です。中学時代にそれを学んでも早すぎることはないでしょう。
そうしなければ、匿名での誹謗や中傷(虐めと同じですね)が繰り返され、今後も議論が成立しない社会がつづくような気がします。

自分たちが正しいと思ったこと(新聞で報道されるほど)を大人に口汚く批判されて、中学生は戸惑っているはずです。
大人はオロオロしないで、子どもの発言の権利を支える責任があると思います。
by k_nikoniko | 2006-11-20 16:29 | 民主主義