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戦時中の少年の寄せ書き
お盆で親戚の家に行ったら、おじの遺品のなかに、「思い出」と記した少年時代の寄せ書きノートがありました。
おじが死んで25年以上経つのに、どういうタイミングか、今日それをはじめて見せてもらいました。 終戦の2~3年前ごろ、少年飛行兵学校を卒業するときに友だちが書いたもののようです。 少年たちの年齢は15歳ぐらいでしょうか。 誰ひとりとして、「また会おう」といった類のことは書いていません。 戦闘機に乗った男の子の横に「さようなら」と添えてある漫画ちっくなイラスト。子供っぽい絵と、死を覚悟した別れの言葉のアンバランスに、胸が痛くなりました。 中学生とは思えないほどの達筆で、次のような一文もありました。 「大君の御旗の下に死してこそ人と生れし甲斐はありけり」 「行く所は一つだ。死して靖国の御社で会おう」 自筆の寄せ書きは、彼らの声が聞こえてきそうなぐらいの生々しさです。 おじから戦争の話しなど聞いたことはありません。 自分の父親世代は、子供たちと戦争について語らない人が多いといえます。 私もまた、子供たち世代に語るには知っていることが少なすぎます。 戦争は遠い国のこと、ではないと、この寄せ書きが教えてくれたようです。 「春雨や 我等のうれしき外出も 降りてすごすは 何ぞくやしき」 遊びたい盛りの少年たちの”くやしさ”は、春雨に対してだけではなかったのではないでしょうか。 ■
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by k_nikoniko
| 2006-08-14 20:16
| 戦争
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