フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2018 Kayoko Kimura
by k_nikoniko


北海道胆振東部地震の外国人観光客のこんな反応

9月6日(木)3時過ぎに起きた北海道胆振東部地震。
「外国人観光客が困惑」との報道がありましが、実際はどうだったのでしょう。

9日(日)の昼ごろに新千歳空港に到着。
外国人観光客の話を聞こうと、国内線の到着ロビーから、国際線ターミナルに直行してみました。

飛行機はいつもと変わらず到着したのですが、国内線出発ロビーで地震の影響を実感、
ショップがすべて閉店していたのです。
こんなに閑散とした新千歳空港ははじめて。
f0016260_10010221.jpg




f0016260_10012772.jpg
国際線ターミナルの出発ロビーに上がるエスカレーターには、「免税品店閉鎖」の表示。
f0016260_10015527.jpg
新千歳空港国際線ターミナルの出発ロビーは、アジア人、特に中国人の観光客が圧倒的に多いようでした。
f0016260_10022137.jpg
中国人の女性に声をかけたら、本人は恥ずかしがり、札幌在住の中国人ツアーコンダクター・馬さんを呼んでくれました。
馬さんがガイドしたのは、南京からの36人の団体ツアー。
9月2日に北海道入りし、地震の日に帰国の予定だったそうです。

客のなかのひとり、30代の張さんにお話を聞きました。

「地震のときは千歳空港近くのホテルにいました。揺れていたけど、そんなに怖くはなかったです。地震ははじめての経験だったけどね」と張さんは笑います。

「日本は地震の対応がちゃんとできるし、食べ物の安全性とか信じられるから、心配しませんでした」

張さんは、「北海道旅行は楽しかったし、地震は人生経験のひとつ」と楽観的。

「今回の地震のおかげで、日本の普通の生活を感じることができて、良かったです。日本人はこんなときでも冷静で、まじめに働いていることに感心しました。買い物も必要なもの以外は買わないし、順番を守る。これが一番印象的でした」

一方、ツアーコンダクターの馬さんは、「大変でしたよ。怖くて泣きだしそうな人もいたし」と苦労した様子。

「観光客はホテルの8階の部屋に宿泊していたんですが、みんな外に出たんですよ。怖くて眠れないと、部屋に戻りませんでした。フロントにいれば大丈夫って言われたから」と馬さん。

「揺れたときは、みんなはじめてなので、『怖いけど、おもしろい』という感覚もあったようなんです。でも、停電になってから、動揺しはじめました」

飛行機が欠航になったのを知り、ツアー客たちは、『早く帰りたい』『中国大使館に連絡したい』『何とか帰る方法はないのか』と言いだしたそうです。

馬さんは中国大使館に問い合わせてみたものの、帰りの飛行機の予定は不明。

「ホテルを探せるか心配でした。宿泊していたホテルに連泊できることになりましたが、それが決まるまでは慌ただしかったです」と振り返ります。

「観光客は日本の習慣がわからないじゃないですか。食べ物がなくなるから、多めに買ってください、と教えても、わからないんですよね。コンビニでも午後になったら全然買えなくなって、夜は食べ物が少ししかなくて、大変だったんです」

馬さんも、これほど大きな地震ははじめてで、戸惑いが大きかったそうです。
それでも、日本人の落ち着いた態度をみて、安心できたといいます。

個人旅行の観光客にも話を聞いてみることにしました。
南京から来たというカップルで、楊さんははじめて、さんは2度目の北海道旅行だそうです。

「地震のときは札幌にいました。はじめての経験でしたが、そんなに怖くなかったです」と楊さん

「地震の後は、ホテルのロビーや外の通りで過ごしました。電気も水もないので、部屋に戻らなかったです。いろいろな情報はホテルで教えてもらいました」

札幌に6日間滞在し、この日、中国に戻る予定だったという二人。
でも、飛行機が欠航となり、滞在を延長せざるをえなくなりました。

「1日目は同じホテルに泊まれたのですが、2日目は別のホテルを予約したのですが、停電と断水のため、宿泊ができなくなりました。でも、夜の10時にホテルを見つけて、そこに一泊しました」とさん。

30時間の停電も、これまで経験したことがないそう。
「この旅行は『エキサイティングだった』と友だちに話します」

日本人の対応について尋ねると、「すごく良かったです。もちろん、札幌にはまた来たいです! 今度は雪まつりのときに」と二人は明るく声をそろえて答えました。

[PR]
by k_nikoniko | 2018-10-25 10:05 | 社会問題
<< 仏女性記者解放、に思う(2005) 「死を待つ少女たちと彼女たちを... >>