人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おしゃべりな毎日

フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2023 Kayoko Kimura   

宅配ピザ、カンニング、W杯、パリも同じ

この時期のメインニュースはやはりサッカーです。

W杯の経済効果に関しては、宅配ピザの売り上げが伸びているとのことです。
「W杯は宅配ピザで」といったCMは流れていませんが、ニュースになりました。
特に、フランス対スイス戦のときは、宅配ピザ屋は大忙しだったそうです。
フランスでは、男性たちだけで集まり、テレビ観戦をするようです。
女性は女性で外食でも楽しんでいるのでしょう。
または、エステにでも行っているのかもしれません。
W杯の開催中はエステが混み合ったりもします。

今日の昼のトップニュースは、試験のカンニング防止についてでした。
フランスでは今、学生の試験の時期(日本のセンター試験のようなもの)で、いかにカンニングを防ぐかをレポートしていました。
また、ベルギーで女児2人が行方不明になり、幼児虐待容疑で男が取調べを受けているニュースも毎日流れます。
女児はまだ見つかっていません。男は容疑を否定しています。
父の日が近いので、幼稚園でパパへのプレゼントを作る子供たちも取材していました。

こうして見ていると、ニュースの内容も似ているなぁ、と感じます。
世界はますます狭くなっているのですが、だからといって、日本が国際化しているとはいえないとも思います。

2年ほど前に、札幌のある小学校とパリの学校で絵画の交換会をすることになりました。
パリの子供たちへ手紙を書いてもらい、それをフランス語に訳したのですが、「私はパリを知りません」「パリはどんなところですか?」といった内容ばかりで、訳すのに困ってしまいました。
「知らない」と書かれた手紙をもらって、うれしいでしょうか?
パリの子供たちの手紙を読んでいないので断定はできませんが、「知らない」を連発するとは思えないのです。
その小学校の校長はフランスに関心がなさそうだったし、学年担当の40代らしい男性教師はインターネットの使い方を知らないと言っていました。
親もまた、子供たちになんの情報も与えないのだろうか?
フランスパンぐらい食べたことがあるだろうに。

こうした状況で、小学校から英語を学んでも、世界に通用する国際人は育たないかも。
ただ、世界が近くなっているのは確かで、さまざまな手段を使って生の情報が手に入るし、共通の話題も多くなっているので、その気になれば、立派な国際人になるのは簡単ともいえます。
by k_nikoniko | 2006-06-16 20:48 | ひとりごと