自殺予防週間だったのですが…
2018年 06月 03日
9月10日は世界自殺予防デーで、16日までの一週間は「自殺予防週間」だった。
私の知る限りでは、ほとんど報道もされず、国民の認知度は低いのではないかと思う。
警察庁のHPによると、2009年度の交通事故死亡者数は4914人、自殺者は32845人。
民主党代表選の2週間で1000人以上、という計算だ。
実際に自死した人の数は、警察発表よりずっと多いと思われる。
1993年、ロンドンで、サマリタンズというイギリスの「いのちの電話」のことを知った。
身内や友人に悩みを打ち明けられない日本人もたくさんいる。
昔から? それとも、そういう世の中になったのか……。
1997年の24391人までは横ばいで、1998年に32845人と急増し、その後3万人台がつづいている。
日本も自殺対策をはじめたが、情報公開やサポートシステムは不十分だと感じてしまう。
2007年にはじまり、今年で4回目。
昨日、「秋の交通安全週間」のニュースは流れたが。
今年、この予防週間がほとんどニュースにならなかった大きな理由は、民主党の代表選、でしょう。
2010年8月の自殺者数(暫定、警察庁HP)は2521人で、1日平均80人以上が自ら命を絶ってる。
実際に自死した人の数は、警察発表よりずっと多いと思われる。
1993年、ロンドンで、サマリタンズというイギリスの「いのちの電話」のことを知った。
当時、イギリスでも自殺が問題になっていた。
日本人の知り合いは、「イギリス人は、個人的な悩みを、身内や友人にあまりしたがらない。赤の他人にしたほうが、気が楽らしい」と教えてくれた。
そのとき、「日本人だったら、友だちとかに話すよね。他人に悩みを打ち明けたりしないで」と言ったのを覚えている。
自分のこの言葉はずっと引っかかっていて、最近は特に、その発言は間違っていたのではないかと思う。
昔から? それとも、そういう世の中になったのか……。
気になったので、イギリス、フランス、日本の1993年ごろの自殺者数(10万人あたり、15歳以上)を調べてみた。
1993年のイギリス政府発表は、男性20.5人、女性6.5人。その後、数は一進一退をつづけ、2008年は増加している。
1992年のフランス政府発表は、男性32.9人、女性10.6人。フランスは、1994年ごろをピークに微減の傾向にある。
日本は詳しい数字がわからず、WHOの2005年調査によると、1995年は男性23.4人、女性11.3人。
警察庁発表から概算すると、1993年の死亡者数は22104人で、男女平均で18人ぐらいか。
フランスの対策については以前書いたが、決定的な効果が現れているとはいえないようだ。
人前でこのことを話題にするのははばかれる、という意識からだろうか。
このままでいいわけないのに。
(2010.09.18 10.06)
by k_nikoniko
| 2018-06-03 13:45
| 社会問題