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イラク戦争から10年

「イラク戦争の10年と日本」のイベントに参加した。

イラク人フォトジャーナリストのアリ・マシュハダーニさんは、「心臓の悪い方は観ないでください」と言い、ビデオを紹介した。
さすがの私も直視できないほどの残酷なシーン(最初の一瞬しか観ていないけど…)。
このビデオの後、会場から、「日本軍も中国などで同じようなことし、その映像が残っているはずだ」との発言があった。

1993年か94年、イギリスBBC2が、アジアにおける日本軍の行い(蛮行)を記録したドキュメンタリーを放映した。
この目でみたので、残虐な映像は確かに存在している。
偶然つけたチャンネルで、目に入ってきたのが、日本刀で首をはねたり、山積みにされた遺体を移動させたりする場面だった。
日本では観る機会がなかった(そして、いまも“ない”)映像。
ものすごい衝撃だった。
ロンドンの狭いアパートでひとり、涙でぐしゃぐしゃになりながら、テレビを観た。

翌日、知り合いのイギリス人にその話をしたら、「過去を教えられないのは、この国も同じ」となぐさめてくれた。
「イギリス人だって、たとえば、ボーア戦争でどれだけ残虐なことをしたのか、知らない」と言った。
イラク戦争の10年前の話だ。

今、イギリスの人たちは、イラク戦争で何があったのか、知っているのだろうか?

イベントのもうひとりのスピーカー、英軍兵士の息子をイラク戦争で亡くしたローズ・ジェントルさんは、「19歳の息子は、イラクがどこにあるか知らずに戦争へ行った」と話した。

イラクは、第一次世界大戦後、イギリスに委任統治されていた。
そうした歴史をイギリス人は知らない?

ジェントルさんのアクセントが気になったので、ちょっと調べてみたら、スコットランド人だった。
ポロックという人口6万人強の町から、息子さんはイラク戦争へ行ったのだ。

戦争へ駆り出される若者は、イギリスもアメリカも似ている。日本も例外ではない。
こうした若者と戦争の関係を考えるたびに、ジャン=リュック・ゴダール監督の映画「カラビニエ」を思い出す。
赤紙を持ってきたカラビニエに、「戦争に行ったら何でも手に入る」と言われ、勇んで戦争へ行く兄弟。
悲しいまでに無邪気な兄弟とその家族。

無知は恐ろしい。
とはいえ、教育もメディアも無知を奨励するような日本で、どうやって“無知”を自覚することができるのだろう。
賢い人たちは、その方法をなかなか教えてはくれない。
知ろうとしない人たちには、いつまでたっても真実は伝わらないままだ。
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by k_nikoniko | 2013-03-20 22:49 | 戦争