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市民による浅茅野飛行場・遺骨発掘調査(2010年)

北海道宗谷郡猿払村の「飛行場前」というバス停前には、北海道らしいのどかな牧草地が広がっている。この一帯が旧日本帝国陸軍の浅茅野飛行場だったことを知る人は多くない。浅茅野飛行場は終戦の2~3年前に着工し、建設には朝鮮人も動員されたという。
 猿払村では4年前から、過酷な労働で犠牲になった朝鮮人犠牲者の遺骨発掘調査が行われている。きっかけをつくったのは、札幌を拠点に活動する市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」(以下、北海道フォーラム)だ。
 北海道フォーラムは、本願寺札幌別院の納骨堂に101体の朝鮮人、中国人労働者の遺骨が存在することが公表された2002年から、遺骨問題の解決に取り組んでいる。結成以降、道内で強制労働の歴史が掘り起こされ、韓国に住む遺族への遺骨返還も行った。 猿払村の浅茅野旧共同墓地にも「遺骨が眠っている」との証言があり、2005年、半信半疑のまま試掘を行い、遺骨一体を発掘した。これを機に、村民に発掘調査の協力を申し出た。
 猿払村では、このときまで、朝鮮人労働者どころか、飛行場さえ話題に上ることはほとんどなかった。旧共同墓地は、戦後に改葬し、その土地は植林されたまま放置状態だった。 小山内浩一さん(46歳)も、「ここで育ったが、あまり知らなかった」と言う。協力の依頼がきっかけで村の歴史に関心を抱き、「子どもたちが、東アジアの平和や戦争を考えるきっかけになれば」と、町おこしに取り組む仲間たちと地元実行委員会を立ち上げた。
 こうして、北海道フォーラム、地元住民、市民らによって実行委員会が結成され、2006年に1週間の第1回発掘調査が行われた。  このときの参加者は、日韓の考古学大学関係者や学生、一般市民など約350人。受け入れ側の地元実行委員会は、初めてのことばかりで、準備段階から苦労の連続だったという。人口約2900人の村にとって、許容範囲を越える規模の大イベントだったからだ。 地元の反発も実行委員を愕然とさせたそうだ。
 村としてはあまり触れられたくない「過去」だけに、人々の戸惑いも大きく、「何かあったら困る」「村に騒動を持ち込むな」と不安が強まった。実行委員は、各方面に事情を伝え、理解を得るために日夜奔走したという。やがて、「歴史」の事実が明らかになるにつれて、支援の輪が広がっていった。 村も最初、「地方の自治体が担うには重過ぎる問題」として協力に難色を示した。
 小山内さんらは「1ヶ月間、毎日役場に足を運んだ」といい、粘り強い交渉の末、「村民の応援」のかたちで、宿泊場所や備品などの提供の承諾をとりつけた。こうした活動に自治体が関わるのは画期的で、それ以後の浅茅野発掘でも、村は市民団体と大学との連携を継続している。
 2009年に引きつづき、3回目の今年は、国籍や民族を超えて約75人の専門家や学生、一般市民が参加。北海道大学と韓国の漢陽大学の考古学チームが日韓共同調査を行った。5月1日から9日までに、一体の遺骨がほぼ完全な形で見つかり、墓穴14基と、少なくとも19体が確認された。鑑定によると、5体は朝鮮人の遺骨とみられるそうだ。
 遺骨はまだ眠っていると予想されるが、発掘は本年で終止符を打ち、今後は、旧墓地や戦争遺跡の保存活用に取り組む。地域づくりと戦跡の保存活用に向けて、今年、猿払村役場の産業課商工観光係に専門部署が設けられ、村と北海道大学などの協働が決まった。
 全国的に、次世代に戦争の記憶を継承する方法として、戦跡の保存活用が見直されつつあるが、政府や自治体からの財政支援の可能性は低く、資金や人材など課題は山積みだ。 小山内さんは、「一過性のお祭りで終わらせるわけにはいかない」と語る。「村の歴史を通して東アジアの平和を!」。地域の活性化も視野に入れた新たな挑戦がはじまった。

『ビッグイシュー日本版』 2010年8月1日号
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by k_nikoniko | 2013-11-25 08:50 | 掲載記事(2000~2010)

木嶋佳苗を考える(3)

木嶋佳苗の出身地は北海道。
私も北海道で生まれたし、ここ10年ほど住んでいたので、北海道にあれこれ脚色つけられると、ふぇ~と思う。
北海道って、「北の大地」「カニがうまい」というポジティブな面と、「左遷」「淋しい北国」というネガティブな面のダブルスタンダードで描写され、とても不思議なところ。
気分で使い分けてるだけなんだろうけど、都合よく利用されてるようにも思う。

マスコミでは、都会の視点で田舎を語られがち。
田舎育ちの私としては、「ちょっと~」と口出ししたくなる。
田舎にだって文化的な暮らしはある。
クラシックも聴くし、映画も観るし、文学だって読むし。ピアノだって弾くよ。
自然に囲まれているので、感性も豊かになる。繊細な心がはぐくまれる。
と思う。人にもよるかもしれないけど。

最近は原発関係のことをしているので、ふと思う。
こういう田舎に原発って建てられてるんだよ!と。
「原発反対」と叫びながら、「田舎だから」と嘲笑するのは、矛盾してないだろうか?
話はそれるけど、7月16日の代々木公園の集会の日、原宿駅で、60~70代の女性3人組の会話が耳に入った。
「どこか田舎からでてきたみたいで、道がわからないらしくて、ウロウロしてるのよ~」「ギャハハ」
前後の文脈はわからないが、明らかに、「田舎者」を笑っていた。
この女性たちも集会に参加する脱原発派。

都会の人には、そうした意識が染みついているのかもね。
馬鹿にしているつもりはないのだろうけど、地方出身者は自信をそがれつづける。
田舎を蔑んだ意識を持った人がいて、本当にこの国から原発はなくなるんだろうか。
というより、地方でも都会でもどこでも、誰もが幸せに暮らせる国になるのだろうか。

かなり話はズレたけど、とにかく、「田舎から出てきた人は、センスが悪くてダサい」というのが、ステレオタイプのイメージなんだと思う。
そして、そういう人は、都会生活にはなじめず、落ちていく…。
そうした結末は物語になりやすい。
しかし、東京ってそんなに素敵な都市だろうか。

この事件の裁判は、3.11後にはじまった。
地方から逃れ、都会で派手に暮らし、自分をウソで固める。
愛のない関係とお金への執着。そして、命を粗末に扱う。
周りの人たちは、犯人と被害者を野次馬的に、あるいは虐めのようにあれこれ言う。
でも、喉もと過ぎれば、で、あっという間に風化していく。
この事件はなんだか、3.11とまったくかけ離れた出来事ではないように思てしまうのだ。
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by k_nikoniko | 2012-08-31 11:05 | 男と女

札幌の脱原発デモは約2000人

6万人も集まったという、昨日の東京の「さようなら原発1000万人アクション」。
マスコミの取り上げ方もこれまでと違った。北海道の新聞も一面に写真入だった。

前日の18日、札幌でも「1000万人アクション」の集会とデモが行われた。
集会は会場に入りきれないほどの人で、主催者によると約1500人だったそうだ。
その後のデモも、雨降りのなか、しかも19℃の肌寒さのなか、約2000人が参加した。
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大通公園では「さっぽろオータムフェスト2011」が開催中。
雨のせいもあるが、パレードしていた1時間ほどだけを比較すれば、オータムフェストを訪れている人より、デモ参加者のほうが多かったと思う。
これだけの人数が集まったのは、ここ近年で珍しい。

でも、札幌の集会とデモはあまり報道されなかった。
見逃したものもあるかもしれないが、東京に比べたら全然。

このところずっと、北海道では、北電のやらせメールについて報道が繰り返されている。
メールで”サクラ”を動員したのはもうわかった。
その件だけを攻め立てていても、泊原発が停止するわけでも、プルサーマル計画が白紙になるわけでもない。
シンポジウムなどが”やらせ”なのはもうわかったので、あらためて、民主的な議論をする場を設定してほしい。
”やらせ”をした理由だとか、誰がどうかかわったとか、それを追求するよりなにより、北電側に、道民をだましたことを申し訳なく思い、あらためてきちんと議論の場を提供する気持ちがあるのか、知りたい。
そして、それはいつ、どういう形で実現するのか。

18日のデモに参加した約2000人(その場に来ることができなかった人たちもいるはずなので、プラスα)が、道民の原発に対する「ノー」の意見だ。
マスコミは、北電の”やらせ”ばかりに目を向けないで、こうした声があることを伝えてほしい。
そうすることで、電力会社がどれだけ道民の意見を尊重していないか、際立たせることになると思う。

ライターという仕事をしながら、マスコミを批判するのは、とてもイヤな気持ちになる。
震災後特に、マスコミと、それとは違う立場にいるメディア関係者の間で、”対立”めいたことが起きている。
そんなことをしている場合ではないのに、溝は深まるばかり。
こうした分裂を見て秘かにほくそ笑んでいるのは、本来たたかれるべき人たちだ。
相手の思う壺…。

メディアだけでなく、あちらこちらで、こうした”対立”を生んでいる。
愛知県で福島の花火を断ったとか。こうした”亀裂”がどんどん拡がっていきそうで悲しい。
「原発事故で、人と人との絆も失ってしまった」
これは福島から避難してきた女性の言葉だ。
これもまた、思う壺。罰せられるべき人たちが、得をすることになるかもしれない。

罪を犯した人たちに反省を促すには、今回のアクションのように、人々がつながるしかない。
6万人といわず、もっともっと。
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by k_nikoniko | 2011-09-20 22:12 | 原発・核

北電のやらせ問題に関連して3年前のシンポを思い出してみる

現在問題になっているシンポジウムではないけれど、2008年6月1日に札幌で開催された「泊発電所のプルサーマル計画に関するご意見を伺う会」(主催:北海道)には参加した。
この日のことはわりと覚えている。

会が開かれることは、前日か当日に知ったような気がする。
誰かに教えてもらったのか、そのあたりは忘れてしまった。でも、とにかく急遽出席した。

開催されたのは、日曜日の夜7時から9時まで。
「ご意見を伺う会」についての説明で、「広く道民の声を聞くため」と言っていたが、日曜日の夜は、一般市民にとって出かけやすい日時ではない。
質疑応答で、そうした意見が出たのを記憶している。
原発事故で一番の犠牲になるのは子どもたちだが、日曜の夜に子どもを抱える母親がシンポジウムに参加するなど、託児所があっても難しい。
日程からして、道民の意見を反映するつもりはなかったのだろうと思う。

会場のホテルのホールに入ったとき、日曜の夜なのに身なりのきちんとした(背広姿)男性が多く、「主催者側の人が多いのかな」との印象を受けた。
反原発を訴えている知り合いにも何人か会ったが、その類の集会とはまったく違う雰囲気だった(当り前か)。

資源エネルギー庁、原子力安全・保安院、北海道電力の代表者から「プルサーマル計画」について説明を受け、有識者検討会議と道民の意見の活用法についての話があった。
今、資料を読み直してみると、ギャグっぽい。

たとえば、「プルサーマル計画の安全審査(原子炉設置変更許可)について」の資料。

原子力安全・保安院とは
国民生活や産業活動に欠かせないエネルギー施設や産業活動の安全確保を使命とする国の組織です。

プルサーマルの安全審査のポイント
①制御棒の原子炉を止める能力は十分か
②ほう素の原子炉を止める能力は十分か
③出力が急激に変動したとき、うまく元に戻ろうとするか
④各々の燃料棒の出力の出方にアンバランスはないか
⑤燃料棒内に気体が異常に充満して燃料棒を傷めないか
⑥原子炉内が異常高温になったとき、燃料が溶けないか
⑦事故を想定した場合の発電所周辺への影響は
⑧MOX燃料の取扱や貯蔵は安全に行われるか

これまでにプルサーマルに関して許可した実績
沸騰水型原子炉(BWR) 東京電力福島第一原子力発電所3号炉
平成10年11月4日設置変更許可申請、平成11年7月2日設置変更許可

その他、資源エネルギー庁の「なぜ原子力を推進するのか?」や、北海道電力の「プルサーマルの必要性・安全性・経済性」といった資料を受け取った。
「有識者検討会議の検討方法とご意見の活用方法」という資料をもとに、プルサーマル計画の是非を問う今後のスケジュールについての説明があった。
資料や話からは、道民の意見が反映される風であったが、実際に2回有識者検討会議を傍聴したところ、すでに結果ありきで、意見などまったく参考にするつもりがないことは明らかだった。

今問題になっているシンポジウムのひとつ、岩内での開催結果が第8回有識者検討会議の資料のなかにあった。
シンポジウムは、有識者検討会議の中間取りまとめから最終取りまとめの間に行われた。
岩内での開催日は2008年10月12日(日)の午後1時から6時。
参加者は、岩内会場が381人、札幌(映像配信)が88人、インターネット中継アクセス数が155件。
アンケート結果として、アンケート回収数が、岩内173(45.4%)、札幌64(72.7%)。
全体的な感想について、良かった46%(良かった26%、まあまあ良かった20%)、普通18%、良くなかった32%(あまり良くなかった10%、良くなかった22%)。
疑問を十分取り上げられたか、そう思う49%(そう感じる22%、だいたいそう感じる29%)、どちらともいえない14%、そう思わない32%(あまりそう感じない11%、感じない21%)。
「プルサーマル計画にかかわる理解は深まったか」の質問に対し、深まったが72%(実数168)!
内訳は、深まった35%(82)、だいたい深まった20%(48)、少しは深まった17%(39)。
深まらなかった人は25%(60)で、あまり深まらなかった6%(15)、深まらなかった19%(45)。

泊原発でプルサーマル計画が浮上したのは、2008年4月。洞爺湖G8サミットの直前にはじまった。
今考えると、おかしなことばかりだ。
なによりも、プルサーマル計画はさほどメディアを騒がせなかった。
原発に関して、一般の人はいまほど関心も示さなかったので、あっという間に決ってしまった。
あらためて議論の機会が与えられたのだから、今度こそ、きちんと道民の声を反映すべきだと思う。
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by k_nikoniko | 2011-08-28 21:22 | 原発・核

「環境意識の高い北海道」とおっしゃる北海道知事

来年2月、札幌ドームで道内初モーターショーが開催されることが決定した。
集客目標10万人。北海道の経済の活性化を期待しているそうだ。
この記者会見で高橋はるみ北海道知事は、次のようにおっしゃったという。
「環境意識の高い北海道ならではのモーターショーにしたい」

北海道(民)が“環境意識が高い”のはご存知なのだ。
その道民の意見を無視して、先週、知事は「泊原発3号機の営業運転移行」を許可した。
原発の安全性は100%ではなく、たった一度の原発事故で、北海道の広い範囲の環境を破壊するのは間違いない。
環境保護との矛盾をどう説明するのだろう?

昨夜、浜岡原発に勤務していた息子を白血病で亡くした嶋崎美智子さんのお話を聞いた。
下請け会社の正社員だった息子さんは、定期検査作業中の被ばくのため発病。
その闘病の様子はすさまじく、29歳で逝ったご本人もご家族も、どれほど無念だったことか。

嶋崎さんはボランティアで、北海道に夏休み期間中滞在する福島の家族と過ごしたそうだ。
福島の子どもたちの将来を案じていらした。そして、こうおっしゃった。
「北海道はたくさんの福島の家族を受け入れる一方で、女性の知事が泊原発の再稼動を受け入れた。電気のほうが大切なのか? 福島の戻る母親は非常に複雑な気持ちで帰っていく。電気のために子どもたちを犠牲になるかと思うと、とても心が痛い」

北海道にはかなりの福島の家族が避難してきている。札幌だけでも1000人はくだらないと思う。
夏休み期間中には、北海道が数千人の福島の家族を招待した。
そのさなかに、泊原発3号機の営業運転移行が決り、2号機も定期点検に入った。

高橋知事はこれまで、女性であること、母親であることを売りにして、知事選の女性票を集めてきた。
選挙中は、赤ちゃんを抱く姿が何度かテレビに映った。
しかし、同じ母親の視点で、福島の母親たちへの温かい言葉をあまり聞いたことがない気がする。
福島から避難してきた、もしくは、夏休み滞在したお母さんたちと面と向って話したのだろうか?
福島から北海道に避難してきた家族のなかには、短期避難ではなく、ここで生活を再建しようと覚悟を決めている人もいる。
夫を説得できず、とりあえず子どもだけ連れてきた母親も多い。
このところの知事の言動は、そうした母親たちの気持ちを逆撫でするようなものでしかない。
結局、やさしい母親像は、選挙のためのパフォーマンスでしかなかったのだろう。

北海道経済のために、子どもたちを、そして豊かな自然を犠牲にしたいなどとは絶対に思わない。
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by k_nikoniko | 2011-08-27 11:49 | 原発・核

泊原発の報道が北海道から消えてしまった

8月18日に営業運転に移行した後、北海道では泊原発の報道がいっさいなくなってしまった。

地元紙の場合、泊原発3号機の報道は8月9日の朝刊からはじまった。
10日から13日までは記事が掲載され、14日はなし。
15日の夕刊から再開し、18日は切り抜いたら原型がなくなるぐらいのスペースが使われていた。
しかし、18日の夕刊以降、記事は1本もない。
福島の放射能についての記事はあっても、北海道の原発の話題はまったくない。
見逃しているとしたら、それぐらい小さな記事でしかなかったから。

テレビはあまり観ないけど、知っている範囲では報道されていない。

あまりにも見事(あからさま)に、示し合わせたかのようにいっせいに消えた。
自由意志からだろうか? それは考えにくい。
圧力がかかった、と疑わざるをえない。

福島原発事故の後、数人の福島県人とお話をした。
会話のなかに必ずといっていいほど出てくるのが、「情報はネットで調べた」という話。
「どうやって調べたんですか?」と聞いたら、「『チェルノブイリ』とか『放射能』とかの言葉で検索した。そういう活動にたずわっている人のブログを読んだりした」との答えが返ってきた。
「ネットで情報を調べた」というのは、声を上げたり、避難してきている人たちだ。
ある人は、「ネットをやる人とやらない人では、知っている情報量の差がものすごく大きい」と言う。
そしてみんな、「ネットで調べて真実を知ることができてよかった」と言う。
放射能との闘いという命がかかった問題だけに、ネットの情報に踊らされて、パニックになる人などほとんどいない。
みんな真剣に情報を収集し、知り合い同士で情報を交換し、勉強して考えて行動している。

北海道のマスメディアからいっせいに泊原発の報道が消えてしまった今、福島の方々がネットに頼らざるをえなかった状況は他人事ではなくなった。

というわけで、ネットで情報を探してみた。
「検査終了で運転再開を」 原発政策めぐり谷垣氏 (8月21日 産経新聞)
泊原発運転再開  もう「例外」は許されない (8月21日 徳島新聞 社説)
泊原発再開 安全対策は尽くされたか (8月21日 山陽新聞 社説)
泊3号営業運転 脱原発の方向性とは別問題だ (8月20日 愛媛新聞 社説)
泊原発2号機、26日から定期検査開始 (8月19日 読売新聞)
[泊原発再開] 住民の安心を最優先に (8月19日 南日本新聞 社説)
泊原発再開/安全性が保証できるのか (8月19日 神戸新聞 社説)
泊原発再開 安全と胸を張れるのか (8月19日 信濃毎日新聞 社説)
泊原発3号機再稼働~東京でも市民が要請書提出 (8月16日 OurPlanet-tv)
泊原発再稼働問題〜原子力安全委、安全チェックを保安院に丸投げ (8月11日 OurPlanet-tv)
北海道、泊原発の再開:科学的にはNO (8月10日 武田邦彦)


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by k_nikoniko | 2011-08-21 17:23 | 原発・核

海外メディアでも報道された泊原発再稼動の恥

泊原発3号機が営業運転に移行した。
あまりにも不名誉な全国初。言葉がない。

フランスのルモンド紙で、泊原発再稼動が報道された。
世界にも恥をさらす、本当に情けない。

日本で福島原発後初の再稼動
ルモンド紙電子版 2011年8月17日10時32分(現地時間、日本時間17時32分)

8月17日水曜日、3月11日の巨大地震および津波で起きた福島第一原発事故以来、はじめて、日本で1つの原子炉の再稼動が許可された。
北海道(北)に建設されている泊原発3号機が、”運転許可を交付され、16時間(フランスでは9時間)の営業運転を再開した”と事業者の北海道電力(Hepco)が発表した。高橋はるみ北海道知事は、4町村との話し合いを行い、原子炉の再稼動に”まったく異議がない”と北電側にたって宣言した。

日本の54原子炉のうち3分の4近くが、現在、メンテナンスか安全検査で停止している。地震や津波の危険性を理由に、より多くの日本人が再稼動の反対を表明している。

再生可能エネルギーへの依存に向けて

菅直人首相は、原発による電力供給を徐々に減らし、再生可能エネルギーに依存することに好意的であると述べている。しかし、経済産業省勢力は、政府による安全検査に合格したら原子炉の営業運転を再開することに賛成である。

北海道電力は、3月7日から3号機の調整運転中だったが、福島第一原発事故のため、営業運転へ公的には移行していなかった。経済産業省管轄の原子力安全・保安院は、最終テストは先週行ったと告げた。
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by k_nikoniko | 2011-08-17 19:54 | 原発・核

幌尻山荘のトイレ問題

このところ相次いで幌尻岳で山の事故が起きているようです。
「今年は残雪の融雪が遅れ、天候不順もあり、額平川の水かさが増している」と幌尻山荘の排泄物運搬作業を行っている「日高山脈ファンクラブ」の方からの情報がありました。
幌尻山荘のトイレが機能せず、毎年夏に3回ほど、排泄物を運搬して下山する活動が行われています。
今年は7月に1回目が行われ、2回目は8月に実施されるそうです。

登山ブームのなか、北海道の山のトイレ問題が深刻化しています。
百名山のなかでも人気の高い、日高山脈の最高峰・幌尻岳もそのひとつです。
日高山脈は、国内最大面積の国定公園に指定され、世界自然遺産指定に向けた国内候補地に選ばれています。80年代はお盆でも数名だったという登山者が、90年代から急増。しかし、中腹にある幌尻山荘のトイレ設備は時代に追いついていません。
山荘のトイレは地下浸透式で処理していましたが、大学の研究で排泄物による土壌汚染が判明。
2005年からボランティアの手による排泄物の人力運搬がはじまりました。
行政もトイレ対策に乗り出し、バイオトイレの設置して2007年に使用が開始されましたが、すぐに機能が停止し、水力発電機も故障。結局、年数回の人力運搬がつづけられています。
運搬した排泄物量は5年間で3トン以上になるだろうとのこと。一般市民、地元山岳会、行政職員などボランティアの参加者は、延べ200人を越えます。

2009年8月16日、「幌尻山荘排泄物人力運搬登山」(日高山脈ファンクラブ主催)に同行しました。
取水ダムから山荘までの高低差は約200メートル、距離は3キロほどですが、15回以上の渡渉を繰り返さなければならず、この山の難易度は高レベル。
登山初心者には「無謀」な挑戦であり、しかもトムラウシの事故直後だったのですが、主催者はじめみなさんの多大なご協力のもと、なんとか行って帰ってきました。

ちょっと古いのですが、そのときのレポートです。

登山口から取水ダムまではマイクロバス。細いクネクネ山道のため、途中で車酔いしてしまった。
参加者は、男性8名と女性4名の計12名。朝8時過ぎ、幌尻岳入口の取水ダムで、一斗缶をザックに収納し、四リットル缶を背負子にくくりつけ、身支度を整える。缶はすべて空。幌尻山荘のトイレに溜まった排泄物を運び下すのに使う。
快晴ではないものの、まずまずの天気。それでも、日高山脈を源流とする額平川の水は冷たかった。深さはないが、意外と流れが速く、油断すると足をとられそうになる。
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by k_nikoniko | 2011-07-23 13:48 | 社会問題

医薬品用の遺伝子組み換え植物と民主的な科学発展

2、3日前の新聞一面に、医薬品用の遺伝子組み換え植物栽培工場が札幌に建設されるという記事が掲載された。
私が読んだのとは違うが、関連記事はこちらこちら
ちょっと待てよ、と思う。
病気を治すために、遺伝子組み換え植物で製造された医薬品を飲みたいだろうか。
遺伝子組み換え植物の摂取により、人間の体にどのような影響が出るのか、いまだ定かではない。
命にかかわる問題が、またしても、私たちの議論なしに、上から一方的に決められていく。
事業に携わるのは、北海道、経済産業省、北海道電力などが出資するノーステック財団
記事によると、「企業や大学の研究者などの知恵を結集」するそうだ。
原発事故がいまだ収束しない今、「企業や大学の研究者などの知恵の結集」という歯が浮くような表現を、誰が信じるのだろう。
そして、事後報告的に新聞で報道される構造は、多くの人命が脅威にさらされている事故後も変わらない。
数年もしたら、私たちの意志とは無関係に、遺伝子組み換え植物で製造された医薬品を処方されるに違いない。
科学の発展、という理由のもとに、私たちはいつまでも犠牲にならなければいけないのだろうか。

フランスの雑誌Altermondesが、「科学と民主主義」の特集号を出した。
とりあえず、編集長のコラムを紹介します。

「今日のフィクションは明日の科学である」 これは、「2001年 宇宙の旅」で知られる著名なイギリスのサイエンス・フィクション作家アーサー・C・クラークが主張する本質である。実際、50年前でさえ、月面を人間が歩くということを想像した人がどこにいただろう。 科学者は生物のクローンを作りうるのだろうか? 遺伝学者は殺虫作用の特性を持つ植物を発明するだろうか? たぶん、サイエンス・フィクション作家以外は、だれもわからない。
人類は、人々の理解のもとに、農学や医学、エネルギーの分野において、科学と技術の多大な発展を可能にさせてきた。しかし、今日、我々が話題にする発展とは何なのであろう。遺伝子組み換え植物の栽培の普及や、日常の消費食品へのナノ粒子散布に対し、警戒の原則や民主的な議論が免除されているが、そこでは何が正当化されるのだろう? 原子力推進の強引さは何を語っているのか?
この特別号のトップページは(原発問題の)調査だが、これはフクシマの事故が起きる前にすでに書かれていた。記事はチェルノブイリについて語られている。25年たった今でも、何も変わっていない。ニコラ・サルコジ大統領が、脱原発は「手も足も出ない状況に陥る」ことになる(ルモンド紙電子版、2011年4月28日)と述べた、政治スピーチからはじめよう。「我々は、ロウソクの時代に戻ることはできない」
もうひとりの著名なサイエンス・フィクション作家オルダス・ハクスリーは、「すばらしい新世界」(1932年)のなかで、こう書いている。「純粋科学のあらゆる発見は、潜在的に転覆を意味する。すべての科学をときには、可能性を秘めた敵として扱われなければならない」 それを思い違いしてはいけない! Altermondesは、科学との争いを宣言するためにこの特別号を編集したわけではない。それどころか、議論の場を作り、(今年2月にセネガルで開催された)世界社会フォーラムの「科学と民主主義」声明の目的を受け入れたいと考えている。「科学と民主主義」声明:科学界のメンバーと社会運動の当事者は、人権、文化、社会および環境の必要性をより尊重した社会を構築するために、科学に対する評価とそのコンセプトを共有すべきである」
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by k_nikoniko | 2011-07-05 11:59 | 社会問題

札幌近郊も津波注意報

まるで映画でも観ているかのよう。
津波が、こんなに恐ろしいとは。

うちは海からそれほど遠くない。
しかも、海抜は0メートルほど。
津波がきたら、完全に冠水するだろう。

先日、札幌市には津波のハザードマップがないことを知った。
市役所に問い合わせたら、「そういうものはありません」との返答だったそうだ。
こんなにすぐ津波を心配する事態になるとは、全くの想定外。
こうなったら、自己責任で避難するしかない。
注意報が警報に変わらないことを祈りつつ、もう少し起きていよう…。

仙台に住む親戚とは連絡がとれていない。
とても心配。

被害に遭われた方には、心からお見舞申上げます。
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by k_nikoniko | 2011-03-12 01:29 | 社会問題