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タグ:ムハンマド・アッサーフ ( 2 ) タグの人気記事

「歌声にのった少年」を観ました

歌声にのった少年」(原題「The Idol」)は、パレスチナのガザで暮らす少年が、オーディション番組「アラブ・アイドル」に出場し、スーパースターとなったサクセスストーリー。
2013年に優勝者となったムハンマド・アッサーフの実話をもとに作られた作品です。

ムハンマド・アッサーフは、ガザのハンユニス出身。
昨年、やはりハンユニス出身のマジダさんが来日したときに、彼の話を聞き、ネットにアップされているビデオを一緒に観ました。
マジダさんは、戦争で傷ついた子どもたちの居場所となる児童館などを運営しているスタッフ。
ムハンマド・アッサーフは教え子のひとりだったそうで、「同じ街の出身なの!」と大興奮でした(それについては、こちらにアップしてます)。

この映画には、紛争も爆弾も出てきません。
ガザで暮らす人々、特に子どもたちが生き生きと描かれ、暗くはなく、全体的に深刻すぎもしません。

それでも、爆弾で崩壊した建物、危険な仕事に巻き込まれる子ども、ガザから外に出る難しさ、などについて、映画を通して知ることができます。

印象的だったのは、少年の「スター歌手になって世界を変える」夢が破れ、大人になってタクシー運転手で学費を稼ぐムハンマドの眼つき。
若くエネルギーはありあまっているのに、それをぶつける場がなく、怒りと焦りが混じった彼の目は、危険な匂いが漂っていました。

ガザに限らず、シリアやイラクやその他多くの国に、こうした若者がたくさんいるのだと思います。
スターになるなど、ごくごく稀。国外に出て、仕事を得ることさえ難しい。
フラストレーションをためた若者が、過激な行動に走ることもありうるという現実が、この映画から伝わってきます。

ひとりの若者が国民の、さらには中東の期待を一身に背負うのではなく、それぞれの若者が自分の夢に向かって進めるように、パレスチナや中東に平和が訪れることを願わずにいられません。

ところで、パレスチナの映画はこれが2本目です。
最初に観たのは、「ガザを飛ぶ豚」(原題「Le Cochon de Gaza」)。
ガザに住む漁師が豚(イスラム教では不浄のもの)を釣り上げてしまう、というお話。
笑えます、が、悲しくも…。おすすめです。


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by k_nikoniko | 2016-09-28 23:10 | カルチャー

ガザから来日した女性の記事掲載

9月4日発売の『週刊金曜日』「金曜日であいましょう」で、パレスチナ・ガザから来日したマジダ・エルサッカさんについて書きました。
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このブログでも何回かご紹介しています。

戦争で傷ついた子どもたちの”居場所”となる児童館などを運営し、心のケアに取り組んでいる団体CFTAのメンバーです。

9年ぶりに会った日、彼女はこう尋ねました。
「どうして日本は海外に自衛隊(軍隊)を派遣しようとしているのか」
安保法制が審議されているまっさなかの6月のことです。
「日本は、アメリカでも、ヨーロッパでも、アラブでもない、独自のアイデンティティーを持つ国。自律した立場で、国際社会に『ノー』と言えないのはなぜですか?」と。

マジダさんは、ガザ自治区で唯一、ヒジャブ(スカーフ)をしない女性として知られているそうです。
「子どものときの親の助言は、『何をしてもいい。ただし、後で泣かないこと』でした。そう生きてきたから、私はタフなのです」
ロンドン大学でメディア人類学を専攻し、インドに一年滞在した経験も。
ヨーロッパのNGOなどから仕事のオファーもありますが、「ガザで生まれ、ガザで育ち、ガザを愛している。ガザで暮らしつづけたい」ときっぱり。

マジダさんが日本を離れる前日、キャーキャー話したのが、アラブ諸国の人気オーデション番組で優勝したムハンマド・アッサーフのこと。
彼は、マジダさんらの教え子のひとり。「彼はハンユニス出身なの!」とうれしそう。
このスター誕生はパレスチナ国中が歓喜に沸いた出来事だったそうです。

番組のビデオはこちら

  

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by k_nikoniko | 2015-09-08 08:35 | 戦争