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強制採決は日常で起きているのだよ

こんなときにジェンダーを持ち込むな、と言われそうですが、持ち込んでいいタイミングをいつもはぐらかされるので、こんなときに。

「俺の言う通りにしろ!」と女性に強制する男性はかなりたくさんいる。
DV、セクハラ、ストーカー。
捕まるのは氷山の一角でしかない。最悪の事態になってから、ほんの一部の強制が発覚するだけ。
自分の思い通りに従属させ、所有したがる男性の多くは、捕まらないで普通に生活している。

「言う通りにしなかった」と、強制させられた側が被害を受けるのもよくある話。
強制させられた側は何も悪くないのに。

強制採決は日常生活で起きているよ。

たとえば、今夜の献立を決めるのは私たち女性かもしれない。
でも、もっと重大な決断、「放射能汚染されていても食品を流通させる」といった決断は、男性たちが中心になって行う。
そうした決定によって、汚染食品がスーパーに並び、私たちはそれらを買わざるをえなくなる。
これも強制。

こんな社会だから、国会で難なく強制採決されてしまうのではないかと思う。

「言う通りになるなんてヤダ!」という声は握りつぶされる。

女性が「私の言う通りにしろ!」と強制したら、男性はどうするだろうか?
攻撃する、せせら笑う、逃げる、無視する。
まともに話を聞いてくれる人はどのくらいいるだろう…。

これって、政治家や官僚の反応と同じじゃない?

そもそも、この国では、女性も男性も、女性が「私の思い通りにしろ!」と強制することを想定していない。
逆に、「俺の思い通りにしろ!」と強制する男性は、女性も男性もイメージできる。
本来は、女性も男性も、相手を強制してはいけないのに、こんな風に刷り込まれている。

これって、何なんだろう? そこから考えるべきなのだと思う。

不均衡な力関係が根強く存在するこの国で、民主主義をどう語るのか。

強制されるのは、女性ばかりではない。「女性」を少数民族、障がい者、男性に置き換えてもいい。
でも、強制する側は、たいがい「男性」。置換できないこともないけど、それはレアケースだ。

ジェンダーを持ち込まないで、この国を立て直そうというのは、虫が良すぎる気がしてしまう。


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by k_nikoniko | 2013-12-18 10:01 | ジェンダー

「愛人」という言葉を無意識に使う人たちへ

先日、「秘密保護法案」に反対する講演会に参加したときのこと。
パネリストの男性方から、秘密にしておきたい個人情報として、「酒と借金と愛人」というのが何度も出てきました。
これって、男の論理ですよね。
秘密にしたいような愛人など作るな!
女性の場合、「酒と借金」はありでも、「愛人」とは言いません。
「愛人」という言葉を使う人は、この表現が女性蔑視だということに気づいてないのでしょうね。
リベラルで人権派の方たちによる別のシンポジウムでは、「浮気は男の甲斐性」という発言で盛り上がったときもありました。
しみついてしまってるのでしょうね、こういった考え方。右とか左とか関係なく。
同じ方を見ている人たちから、ときどきこういうカウンターパンチを食らわされると、心底ヘコみます。
女性(というか、男性社会のなかの弱者)は、秘密保護法や脱原発といった問題だけじゃなく、プラスαの闘いもしなくてはならないのです。
疲れます…。



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by k_nikoniko | 2013-11-12 08:52 | ジェンダー

占領だけでなく社会規範とも闘うパレスチナ女性たち

映画監督ホーリーさんインタビュー

 パレスチナ出身の女性ドキュメンタリー映画監督ブサイナ・ホーリーさんが来日し、6月25日の札幌を皮切りに、初作品「Women in Struggle ―視線―」の上映&トークツアーで日本を縦断した。イスラエルの刑務所に拘留された経験を持つ、元政治犯の4人の女性たちを描いた作品は、女性たちが釈放後も社会復帰ができず、果てしなく苦しみ続ける姿を浮き彫りにする。パレスチナ女性は、占領だけでなく、伝統や宗教、慣習とも闘わなければならないというホーリー監督に、パレスチナ女性の抱える問題について語ってもらった。 
 

▽まずパレスチナ人に見てほしい 
 
 この映画はまず、パレスチナ人に見てもらおうと製作しました。女性が投獄されている事実は知っていても、どれほどひどい拷問を受けるのかは明らかになっていません。それだけでなく、刑務所での経験が、彼女たちのその後の人生に多大な影響を与えているという現実も知られていません。 
 
 想像することと、実際に人から話を聞くことは全く違います。本人が自分の言葉で語り、それを耳にすることによって、実体験できるというか、刑務所で過ごした女性と、普通の生活を送っている女性をお互いに近づけたかったのです。 
 
 刑務所での経験は耐え難いものですが、それがすべてではなく、社会に戻ってからの女性たちの苦しみもすさまじいのです。社会復帰は困難を極め、彼女たちを支援する制度や施設も存在しません。 
 
 パレスチナ社会では、文化、伝統、宗教、政治的および社会的制限などがひとまとまりとなって、女性の障害として襲いかかります。とにかく制約が多く、女性の行動は限定されがちです。これらはアラブの伝統やイスラム教と密接な関係があり、特に、アラブの伝統が女性の自由を制限しているといえます。 
 
 女性を縛る制約のひとつが、母・妻・姉妹といった役割の押しつけです。それとは違う生き方をするパレスチナ女性は、世間になかなか認められません。これはパレスチナ女性に限ったことではなく、すべてのアラブ諸国の女性にいえることですが、現在はパレスチナでより顕著に現れています。というのも、パレスチナは原理主義的思想が強まっているからです。 
 
 70年代にはスカーフをする女性をめったに見かけなかったのですが、このところ増加しています。スカーフどころか、目以外全身を覆っている女性さえいます。以前はこのような格好をした女性はいませんでした。 
 

▽制約の多い女性団体の活動 
 
 もちろん、パレスチナにもかなりの数の女性団体が存在し、女性の権利を守るための活動をしています。 
 
 ただ、これらの団体は容認されてはいますが、ボーダーラインを超えない安全圏内で慎重に運動しています。あまりにもオープンに動くと、非難されるからです。 
 
 彼女たちが恐れているのは、政府というより、世間の目です。社会から受け入れられなければ、効果的な活動ができません。最も脅威なのは、普通に暮らす女性たちから拒否されることです。 
 
 主張はさまざまですが、なかには、「女性は働かなければならない」「女性は男性と同じ権利を持たなければならない」「すべてを自分でしなければならない」というフェミニストもいます。私としては、これは現実と矛盾している気がします。 
 
 なにもかもヨーロッパや国際社会の基準に合わせようとする人もいます。パレスチナの女性は非常に活発でパワフルですが、伝統や文化、宗教も維持していかなければなりません。アメリカナイズされたり、ヨーロッパナイズされることは求めていないのです。 
 
 西欧の女性に追随するのではなく、自国の伝統、文化、社会とバランスをとりながら、女性の権利を手に入れていく。難しい目標ではありますが、不可能ではないでしょう。 
 
 パレスチナの経済が発展すれば、教育システムが向上し、女性たちの社会進出も進み、伝統や文化と、女性の権利の両立が可能になるのではないかと思います。 
 
 西欧の女性の多くは、自分たちが良い模範だとは考えていないのではないでしょうか。彼女たちでさえ、守られるべき権利が侵害されています。たとえば、DV(ドメスティック・バイオレンス)は、米国にも欧州にも、世界中に存在します。 
 
 パレスチナも例外ではないのですが、誰もそれについて話そうとしません。とてもプライベートな問題で、隠しがたがります。それでも、ここ数年で支援団体が設立され、昔よりはよくなってきましたが。 
 

▽次作のテーマは「名誉殺人」 
 
 占領された現在の状況では、女性を守る法どころか、パレスチナの法律の制定もできないのです。パレスチナでは、イスラエルかエジプトの法を適用しているのですが、そこにはDVといった犯罪に対する罰則はありません。 
 
 法律のないパレスチナでは、男性が集まって重要な事柄を決定していきます。人々は古いしきたり、男性が作り出した掟に従うしかありません。たくさんの間違いや失敗が生じていても、それが検証されることはないのです。若い世代は、ただ慣例に従うだけです。 
 
 男たちの独断によって引き起こされる悲劇のひとつが、パレスチナの名誉殺人 (結婚前に男性と関係を持った罪で、女性が家族に殺害されること)です。 
 
 現在製作中の新作は、まさにこの名誉殺人を題材にしています。この行為が殺人であり、犯罪であると訴えたいのです。 
 
 原理主義の高まりにより、こうした事件は以前より増加しています。貧しさ、教育の欠如、不安定な生活といった負の要素が重なると、社会は男性支配が強まり、弱者が抑圧されます。弱い立場にある女性はターゲットになりやすく、抑圧の連鎖として、このような事件は増えるのです。 
 
 名誉殺人はイスラム教だけに見られるのではなく、キリスト教にも存在していました。宗教以前の伝統で、パレスチナではそれがいまでも続いています。 
 
 私は次作で、「社会のプレッシャーは犠牲者を生み出す」ということを伝えたいのです。名誉殺人は、手を加える男性も殺害される女性も、どちらも社会の抑圧による犠牲者です。 
 
 人は誰でも家族やコミュニティー、グループに所属していたいと考えています。それは人間の抱く自然な感情です。そして、社会の一員として認められたいがために、人は暴力や殺人さえも犯してしまうことがあるのです。 
 
 このテーマを扱った映画は世に出ていないので、議論を巻き起こすきっかけになればいいと期待しています。さらに、法律の制定に一歩近づくことを願っています。いまこそ、女性の地位を向上させる、パレスチナの独自の法を作るべきときだからです。 
 
 

*ブサイナ・ホーリー Buthina Khoury 
 ボストンで映画製作の学士号、写真の修士号を修得。欧州のテレビ番組向けに、パレスチナ女性としてはじめて中東をテーマにした作品を多数制作。2000年にMajd制作会社を設立し、パレスチナの視点からドキュメンタリー映画を撮りつづける。 
「Women in Struggle」は、自らが製作・監督・撮影を担当した初の長編ドキュメンタリー映画。 

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『日刊ベリタ』 2007年07月08日11時56分掲載
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by k_nikoniko | 2013-08-30 08:20 | 掲載記事(2000~2010)

英国のパラサイトと男女の所得格差

タイムズ紙のインターネット版(2000年1月27日)での、親と同居する男性が増えているという記事「マミー・ボーイが増加中」。
女性よりもその割合は多いそうで、イギリスにおける男女の所得格差を中心に書いている。

政府のトレンド調査によると、親元からなかなか独立せず、自活しない成人男性が増加していることがわかった。
20~35歳で親と同居している男性は、1977~78年に25%だったが、現在は約1/3にのぼり、明らかに増加している。
一方、独立する女性は徐々に増え、35歳以下の女性で親と住んでいるのは16%強。同世代の男性の半分である。
「住宅事情の悪さが、若者の独立を阻んでいる。結婚年齢が上がっている点も、理由のひとつだろう」と調査にかかわった専門家は語る。
ところが、女性は自立心が旺盛であっても、所得の面で、男性よりかなり劣っている。
同居する男女の所得を分析したところ、女性の平均収入は男性の80%。なかでも、中堅会社員の収入(一般には40代)は、男女の格差がかなり大きい。女性の週給が201ポンドに比べ、男性は329ポンドである。
男性の所得は、20~30代で増加し、40代で伸びが止まって平行線となり、それ以降は減少する。そして、定年後は、年金や国民保険給付金に頼ることになる。
一方、女性は、より早い年齢で収入の伸びが止まり、出産や育児で仕事を犠牲にする傾向がある。


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by k_nikoniko | 2006-02-04 08:24 | 男と女

フランスの高学歴女性は…

フランス国立人口問題研究所のシンポジウム(2000年)、Olivia EKERT-JAFFE(国立人口問題研究所の研究員)「家族の変化がもたらす経済への影響」の資料より。

高学歴の女性は結婚相手を見つけられない。
といっても、40年以上前の、ベビーブーマーの母親世代の話である。
フランスのベビーブーマーは1946~1965年生まれで、その母親といえば、現在70歳前後ぐらいだろうか。
1981年の調査によると、その当時45歳の大卒女性の18%が独身だったという。
全体では大卒女性の7%が独身。
ただ、若い世代にとっては、高学歴が結婚の障害にはなっていないとのこと。

ベビーブーマー世代以降については、学歴の問題は明記されていない。
フランスの40歳前後の世代にとって、女性の社会進出は普通であり、男性の意識も変化し、「自分より給料の高い女はイヤ」という男性は減少しつつある。

また、フランスでは、結婚するか同棲を続けるかを決めるのは女性。
シングルマザーを選択するケースが多い英米とは、大きな違いがある。
1994年の調査によると、カップルで暮らしはじめる場合、結婚しているカップルは13%。
ほとんどのカップルが、同棲から関係を深めていく。
働いていない女性は少数派で、そのうち44%が既婚者。
仕事を持たない女性が結婚する、という結果になり、働いている女性は、結婚以外の同居生活を試みている。


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by k_nikoniko | 2005-12-12 10:18 | 男と女