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<   2013年 09月 ( 39 )   > この月の画像一覧

デモ日記:首相官邸前抗議デモ(2012年6月29日)

 午後5時過ぎ、首相官邸前の道路にはすでに列がつくられはじめていた。強い西日が照りつけるなか、1歳6ヶ月の子を抱いた梶山陽子さんはこう話す。「デモに参加したのは今日がはじめて。ドキドキしたけど、『今、声を上げなければ』と思って」
 その後ろに並んでいた小倉照男さんは、「子どもが誕生した、と友人から今朝連絡があり、デモの参加を思い立ちました」と言う。
 続々と集まってくる人たちは、ツイッターやフェイスブックだけでなく、会社や保育園での口コミで情報を得ていた。ベビーカーを押す女性や子ども連れの若いカップルも目立つ。従来のデモとは趣が異なり、さながら、夏の花火大会のような雰囲気だ。
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 3月末にはじまった、関西電力大飯原発再稼動に反対する首相官邸前抗議行動。複数の市民グループの有志でつくる「首都圏反原発連合」が呼びかけ、“普段着で参加できるデモ”が毎週金曜日に行われている。「怖いイメージを払拭し、デモを当たり前にしていきたい」というのが彼らの意向だ。
「再稼動を阻止」を何とか訴えたい。そう模索していた人たちがこの運動に共鳴し、賛同者は回を追うごとに増えていった。当初の参加者は300人。2回目の4月6日には1000人になり、野田首相が最終的に再稼動を決めた後の6月22日(金)は4万5000人に膨れ上がった。
 そして29日。大飯原発3号機の再起動を2日後にひかえ、国民の憤りは最高潮に達していた。午後6時、官邸周辺は人であふれ、身動きもできないほど。車道が一部解放され、「前回より多いですよ」との声が耳に入ってきた。沿道を埋め尽くす人々は、思い思いのプラカードを掲げ、「再稼動反対」「原発いらない」と叫びながら、ゆっくり歩を進める。
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福島からも、女性たちがこの場に駆けつけた。
「なによりも命が大事です」「どんなに毎日毎日心配のなか暮らしているか。福島の母親たちの声を聴いてください」「子どもたちを守りたいんです。福島の子どもを見捨てないで」
 ごったがえす道路からはずれたところで、子どもを遊ばせている2人の女性に会った。立川市に住む、それぞれ4歳と1歳の子どもを持つママ友だち。
「山本太郎さんが、『10万人集めたい』とツイッターでつぶやいていたので来ました。デモに対する抵抗はありましたが、みんなやさしく声をかけてくれて…。原発や放射能の話は、保育園でもなかなか言えません。同じ気持ちの人がたくさんいるのを知り、心強くなりました」「親に、『そんなこと気にして』と言われてしまうのですが、国分寺の放射能測定所で、粉ミルクを調べてもらったんです」
 会社帰りに立ち寄ったという女性2人組は、「前回来ることができなかったので、今日は友人を誘って来ました。デモに行きたい、と親に話したら、『え?』と言われましたけどね」「若い人が多いので驚きました。原発は心配です、かなり」とにこやかに答えた。
この “親しみやすいデモ”は、原発が日常に密着した問題であり、憤慨している生活者が大勢存在する現実を映し出す鏡だ。
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 この夜のデモ参加者数は、目標の10万人を大きく上回った。しかし、国民の声は無視され、大飯原発3号機は予定通り再稼動した。7月6日の抗議デモは、あいにくの雨にもかかわらず、前週と同程度の規模になった。
この怒りは鎮まるはずがない。民意が反映され、脱原発が達成されるまで。

『ビッグイシュー日本』 8月1日号
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by k_nikoniko | 2013-09-30 07:36 | デモ日記

正義の味方が汚染水を「ブロック」?!

汚染水を「ブロック」という言葉で、昔の怪獣テレビを思い出した。正義の味方は、ブロックやバリアで私たち人間を悪者から守ってくれるのだ。
ウルトラ兄弟やマグマ大使や鉄人28号やマジンガーZらが結集して、地球上の原発を根こそぎ持って行ってくれないかな。
でも、他の惑星を汚すわけにいかないから、彼らも困ってしまうだろう。
地上だったら、仮面ライダーやキカイダーやガッチャマンやヤッターマンが、原発ムラの悪い奴らをこてんぱんにやっつけてくれるだろうか。
なんてわけにはいかないですね。テレビのヒーローなど現実には存在しない。 私たち人間が地球を守るしかないのです。...
原発事故や放射能汚染がフィクションであれば、どんなにいいか…。



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by k_nikoniko | 2013-09-29 13:27 | 原発・核

ロンドンで教えてもらった葛飾北斎

1991年11月、私は重いスーツケースを引きずりながら、ロンドンの街をヨタヨタ歩いていた。初めての海外生活を送るため、クィーンズウエイのB&Bを目指していたのだ。
途中で、「手を貸しましょうか?」と、アメリカから旅行中のご夫婦が声をかけられた。荷物運びを手伝ってくれた彼らは、私が日本人だとわかると、こう言い出した。「今日、浮世絵を見てきました。すばらしいですね」
そのときの私は、出鼻をくじかれた気分。せっかく外国暮らしに胸を躍らせていたのに、到着早々日本の話を持ち出されたからだ。
それでも、「ぜひ行ってごらんなさい」という言葉が忘れられず、ロイヤル・アカデミー・オブ・アートで開催されていた「北斎展」に出かけてみた。浮世絵をじっくり見るのは、このときが初めてだった。繊細に描かれた風景。人々の生き生きとした表情。素晴らしい。
会場は込んでいた。作品についてあれこれ話しながら鑑賞している。それを見て、「これらの作品について質問されても、私は何も答えられない」と悟り、急に恥ずかしくなった。自分の国の芸術さえ、まともに説明できないのである。さらに、展示してある浮世絵がほぼ全て外国人の所蔵品だと知り、愕然とした。
私の海外生活は、日本を見なおす旅だった。90年代の失われた10年に、日本の伝統文化を見直すとは皮肉でもあったようだが…。
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by k_nikoniko | 2013-09-29 10:27 | カルチャー

柏崎刈羽原発ができるころ…

高校時代、新潟県で過ごした。高校は柏崎までは電車で1時間ぐらい。中越地震のときは避難所になった。
高校3年のある日、政治経済の授業(1時間めだったと思う)がはじまってすぐ、先生が、「僕はいま、柏崎の原発反対の座り込みから戻って来たばかり…」とやや興奮気味にしゃべりだした。
ノンポリ不真面目な高校生の私は、「なんだこの先生…」と冷ややかに見てた。「運動してる先生なんて、イヤかも」とも思った。
話の内容はほとんど覚えていないけど、「柏崎、原発、反対運動」はしっかりインプットされた。
その後、事故が起こるたびに、あのときを思い出し、無関心だったことを後悔する。



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by k_nikoniko | 2013-09-28 13:25 | 原発・核

気候変動問題、二極対立を超えたシステム作りを(2008年)

<G8サミット、残された課題は何か> NGOリーダーへのインタビュー(2)

「気候変動問題で躍進はなかったが、何も起こらなかった、という観点からは、被害を最小限に抑えるダメージコントロールができたかもしれない」と今回のG8サミットを評価する 大林ミカさん(NGOフォーラム・環境ユニットリーダー、環境エネルギー政策研究所)に、今後の課題と取り組みについてお話をうかがった。大林さんは国連を舞台に、先進国と途上国の溝を埋める作業が必要と指摘する。 
 
 

 気候変動問題はG8サミットの重要課題であり、大きく取り上げられていた。しかし、何も変化がなかった。ブッシュ大統領の任期中は動けない、というのが如実に現れていたといえる。 
 
 ブッシュ大統領が主導するMEM(主要経済国会合)に参加するのは大量排出国のみで、視点が偏りがちだ。この会議では、後発開発途上国や島嶼国といった気候変動で大きな影響を受ける国の声が反映されないので、これ以上継続するべきではない。 
 
 気候変動の問題は、関与するすべての国で議論するのが望ましい。つまり、国連の場で議論されるべきであり、国連気候変動枠組条約の会議に全力を尽くすべきだ。そういう意味では、今回、国連での交渉プロセスが重視されたことは評価していいだろう。 
 
  一方で、国連においても、いわゆる「先進国と途上国の溝」を埋める作業は必要である。途上国のなかには、中国やインド、ブラジルといった温室効果ガスを大量排出する新興国から、すでに気候変動による被害を受けている島嶼国や低開発国などさまざまな立場がある。先進国と途上国の二極対立ではなく、より総括的な視野に立ち、合理的な仕組みを考えていかなければならない。今まさに多大な被害を受けている国をどのように救うのか。そうした対策を優先し、具体的な政策を打ち出していくべきだろう。 
 
  そこでまず求められるのは、先進国自らが排出量を減らす態度を示すことだ。新興国には経済発展にも役立つ気候変動緩和のための提案を行い、新しい枠組への参加を促す。資金面だけでなく、政策による援助の姿勢を示す必要がある。大胆な対策に踏み切り、先進国が本来の指導力を発揮すれば、途上国からの信頼も回復するだろう。 
 
  中国やインドなどの新興国についていえば、中国はやる気がないどころか、風力や太陽光、太陽熱など自然エネルギーの導入に非常に力を入れている。インドも地球温暖化対策として自然エネルギーを大幅に増やす計画を立て、南アフリカも先進的な気候変動対策を打ち出している。 
 中国もインドも、むしろ日本よりも野心的に取り組んでいるのが現状であり、日本は、これらの国々を新しい経済のパートナーとして見据えたほうがいい。日本が環境で技術的に優れているのであれば、その技術の提供先を考えるのが、今後の経済発展につながる。 
 
   北海道洞爺湖G8サミットでは、国際メディアセンターにNGOのワーキングスペースと記者会見場が設置されたが、NGOの参加といっても、意見を聞く対等 の相手として扱われていたかというと実際にはそうではない。入国拒否やビザ発給の遅れなどでサミット関連活動に参加できなかったNGOも存在する。これからも日本政府に対して、対等のステークホルダーとしての位置づけを要求していくべきだと考えている。 
 
  日本は、国際社会から具体的な中期目標の設定を求められていたにもかかわらず、それに応えられなかった。政府は、来年のしかるべき時期に中期目標を決めると言っているが、国内での議論はなされていない。それに対して、できるだけ早く、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の科学的知見に基づいた中期目標が設定されるように働きかけを続けてい く。 
 
  メディアを効果的に使い、NGOの提案を主張する方法もあるだろう。また、世界的なキャンペーンを繰り広げ、国際社会の世論を味方につける計画も実施したい。 
  さらに、日本のビジネス界へも訴えていく必要がある。鉄鋼や電力に代表される産業界は気候変動対策に非常に後ろ向きだが、実は、経団連内の企業を個別に見ていくと、さまざまな意見がある。気候変動に取り組もうとしている企業は、声の大きな産業に押されてしまっているのが現状である。積極的な企業との連携を図ることにより、日本の経済界でも気候変動に挑戦できるという機運を作ることが大切だ。そうしなければ、日本の産業界は国際的に大きく出遅れてしまう。 
 
  20年後の日本は、国際社会において今ほどの力を有していないだろう。だとしたら、20年先から逆算して、現在の日本がどうあるべきかを考えるべきである。西欧諸国は、転換点にある米国も含めて、気候変動を国家安全保障の問題と捉え、市場や技術面での大きな転換を図っている。中国やインドなどの新興国は、著しい経済成長のまっただなかにあり、今後温室効果ガスの大幅削減に向けて国際的な議論に乗らざるを得ない。日本だけが例外ではあり得ず、むしろこの機会を好機と捉え、新しい価値観に基づいた新しい国際的な位置づけを得るための足がかりとすべきである。 


『日刊ベリタ』 2008年08月10日11時35分掲載
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by k_nikoniko | 2013-09-28 11:33 | 掲載記事(2000~2010)

デモ日記:フランス・アビニョンでの脱原発全国集会(2012年3月9日)

柏崎刈羽も再稼働申請とは…。
昨年の衆院選の後、脱原発運動をしているフランス人から、「日本人はなぜ原発推進の政府を選ぶのか? 福島の犠牲者への裏切りではないか? 私たちにはさっぱりわからないから説明してほしい」とメールが届いた。
いまだにちゃんと説明できないでいる…。

福島原発事故から1年後を迎える2012年3月9日、フランスの原発銀座地帯アビニョンで、脱原発全国集会が開催されました。
原発立地で反対運動をされている方や放射性物質を輸送する国鉄労働者、核廃棄物処理場建設に反対する人など、フランス各地からパネリストが集まりました。
集会の会場はアビニョン市役所。19時にはじまり、終了したのは夜中0時過ぎでした。
写真は、集会がはじまる前の市役所前での抗議行動です。

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翌日3月10日は、若者を中心に、「フクシマデー」を開催。
討論会、ドキュメンタリー上映、演劇など、1日中、原発問題について語り合いました。
そして、3月11日、アビニョンとリヨンを結ぶ「人間の鎖」が行われました。
私は午前中にアビニョンを発たなければならなかったので、準備だけ見学。
出発点となる広場で撮影した自転車です。
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「人間の鎖」の様子は、ビデオでご覧ください。
フランスの原子力から考える<脱原発デモ>
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by k_nikoniko | 2013-09-27 07:48 | デモ日記

昔の人の手書きの日本語が読めない…

国立公文書館で調べもの。
膨大なファイルから、目的の資料を探す作業は、クラクラする。
まだまだ私たちの知らない歴史があることを実感。

情報量の多さより、頭を抱えてしまう問題は、昔の人の手書きの日本語。
旧仮名づかいと旧漢字、おまけに草書だったりするので、読めない…。

私の世代でさえこうなのだから、若い人はもっと読めないだろうなぁ~。
小学生から勉強すべきは、英語ではなく、戦前の日本語の読み方だと思う。

古文や漢文と同じく、戦前の日本語を読む練習が必要。
じゃないと、資料がいくらあっても、宝の持ち腐れ。
過去の記憶は伝えられることなく、消滅していく。
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by k_nikoniko | 2013-09-26 09:57 | 歴史

新聞の税率軽減

新聞の税率を軽減すべきという研究会の意見書。これ、どう思いますか?
「(新聞は)広く浸透していて、衣食住に次ぐ必需品といえる」
「被災地の人々は新聞を手にして情報を得たとき、救いを感じたとのことだ」
「ネットで流れているニュース記事は依然、新聞社が流す記事が母体である」
「日本の識字率が高く、文字文化が広く浸透している背景には、戸別配達や定期購読の高さがある」...
「新聞の購読率の低下が、日本の誇るべき文化や民主政治を後退させるとの懸念もある」
「購買部数の減少が零細な新聞販売所に及ぼす影響にも配慮しなければならない」
「軽減税率適用はあくまでも新聞読者への措置である」→パブリックコメントを募集してみたらいいかも~。

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by k_nikoniko | 2013-09-25 13:24 | メディア

永遠の男性像を求めて

10数年前、イギリスの新聞電子版に「白人社会に住む黒人女性の理想の男性」に関する記事が掲載され、そのときに書いたものです。

 理想の男性像は、時代によって異なる。10年前のトレンディ男が、現在はダサいということも、よくある話し。日本国内ではキムタクからタッキー、全世界的にはブラピからデカプリオといったように、女性の好みは日々変化する。それでは、それぞれの国、それぞれの人種の典型的な男性像は、変わっていくものなのだろうか? どういうわけか、フランス人というと「え! ベレー帽かぶって、愛をささやくの?」とか、イタリア人といえば、「やっぱり女好き?」とか、ほぼ不変的なイメージができあがっているから不思議だ。
 周囲からの印象で語られるならまだしも、「日本男児たるもの」風に、勝手に自ら男性像を作り上げている人たちもいる。この価値観が時代に逆行してしまっているために、いただけないと批判され、ピンチに陥っている男性たちもいるのだ。日本男子ではない。ステレオタイプの黒人の男性たちである。
 「たくさんの女性との間に数多くの子供を産ませる」 ちょっと言葉は悪いが、イギリスの新聞によると、これが黒人社会で自他共に認める男性像なのだそうだ。ダンスでデートが始まり、熱烈な恋愛期間があり、子供で関係が終わる。強さが男のシンボルの彼らにとって、「子沢山であること」が勲章らしい。しかし、時代は刻々と変化している。白人社会に住む黒人女性は、こんな同郷の男たちにウンザリしているのだ。彼女たちは、BMWを持ち、花をプレゼントしてくれるような優しい男性、永遠の幸せを約束してくれる堅実な男性を理想としだしたからである。こんなメメしいことは、主義に反する。黒人男性にとっては、最も苦手とている振る舞いが、求められているのだ。
 これでは、男と女の溝は深まるばかり。黒人男性は、知的な黒人女性が苦手。自分を尊敬してくれる女性が好きなのだ。行き着く先は、ウブな若い女の子。そして、デートが始まり、子供で終わる・・・。
 これまでの価値観がひっくり返り、男性は戸惑う。まして、男性が絶対的権力を持っていた文化圏ほど、そのドンデン返しは大きいといえる。男女平等に敏感な白人社会で生活する黒人たちは、そのギャップに悩むのも当然だろう。
 同じ文化、肌の色を持ちながら、価値観がズレてしまうのは、男性にとっても、女性にとっても、寂しいものだ。黒人男性たちは、子供の数自慢をする時代は終わったと、ひそかに感じているそうだ。だからといって、女性たちの理想とする男性像をそのまま受け入れることができるのか。新しい黒人男性像は未定で、本人たちもこれからどう作り上げていくかを模索中という。
 男性は、女性の理想に近づいていくのか、それとも、わが道を突っ走るのか? いずれにしても、時代の流れの中で、男と女の理想は、永遠ではないということは確かだ。
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by k_nikoniko | 2013-09-25 08:00 | 男と女

「命を継承していく場所じゃなくなったんだな」福島で話したこと(3)

2011年5月に開催された福島の母親の講演会で、妙に心に残った一文があった。
「『息子が年下の女性と結婚するとしたら、今、学校給食を食べている世代かなぁ』と想像したとたん、給食に汚染された食品が使われるのではないかと心配になった」
これを聞いて、「息子の嫁の心配ね~」とちょっと思ったけど、なんだかとてもリアル感があり、ふと、彼女が孫である赤ちゃんを抱いている姿が目に浮かんだ。
「汚染された食品は危険」という言葉では得られない、感触やヴィジュアルで“いのち”に近づいたというか。
命をつなぐ、というのは日常的な営みにあるのだなぁ、と。

この話をしたら、その発言をした女性が、地元新聞のコラムを見せながら、こう言った。
「これだと思ったんです。男の人も父性愛があるし、子孫繁栄を考えている人もいるんだろうけど、子どもがいるいないにかかわらず、女性の性って、『種を守る』ことにあると思うんですよ」
これを受けての会話。
Aさん:一番何が悲しいって、福島が命を継承していく場所じゃなくなったんだな、というのが、それがすごく悲しいです。
Bさん:うちの娘は高校1年生ですけど、「私も避難したほうがいいのかな」と言うから、「これから子どもを産む人は避難したほうがいいって言われているね」と答えたら、「私、産まなくてもいいや」と。
Aさん:高校生の女の子は、そう言いますよ。「子ども産まない」って。
Bさん:高校生の女の子にそういうこと言わせるこの社会って、なんでしょう? そんなこと言わせてるんだ、私たち…。
Aさん:私もそれは感じます。これは大人の責任だ、と。福島で20マイクロシーベルト超えてたときに、情報が流れなかったから、雨の中で子どもを被ばくさせてしまった、と友だちが悩んでて。どれだけ子どもの体に影響があるのか、自分でインターネットで調べたら、「子どもを産むのにはダメだ」とわかって。「私、結婚しないから」と娘はお母さんに言ったそうです。それを聞いたら、涙が出てきてしまって。
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by k_nikoniko | 2013-09-24 09:06 | 原発・核