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人生を分かち合う人

土曜の夜、玄順恵さんのお話を聴いた。玄さんは、小田実さんの「人生の同行者」。
このところ、ベ平連の資料を読む機会があり(実は今回がほとんど初めて)、小田さんは「自律した個人」を大切にする方なんだと思った。
やや理想化しているのかもしれないが、ベ平連を立ち上げた方たちは「自律した大人」で、だからこそこれだけのことをやってこれたのではないか、と。
今の時代、自律しているようで、単なるエゴイストが多い。自分の反省も含め、だけど。
自律した大人の関係は、友人であれ、男女であれ、ビジネスやさまざまな活動で、基本だと思う。
「人生の同行者」からは、寄り添いながらも、それぞれ自律した人間同士の関係、というニュアンスが感じられる。
ただ、フェロー・トラベラー(旅の同伴者)という意味だと知り、ちょっと私のイメージとは違った。
パートナーを呼ぶとき、「奥さん、だんなさん、ご主人」はなるべく使いたくない。
だからといって、「あなたの夫は元気?」と言うのはかなり気が引ける。
「パートナーが、」というのは気取りすぎだし、「連れ合い」という言葉も避けたい。
私が好きな表現は、someone to share my life。
フランス語の、une personne pour partager ma vie、のほうがカッコいいか。
「人生を分かち合う人」
依存するのではなく、それぞれがそれぞれの生き方に責任を持った上で寄り添う、というか。
笑ったり泣いたり、叱咤激励したり、ときには大喧嘩したり。
人生には紆余曲折あるのだから、それをともに生き、喜びや悲しみを分かち合いたい。
とはいうものの、「人生を分かち合う人」を用いるにはかなりの勇気が必要で、一度も使ったことはない。この先、使用する予定はあるのやら???
私の知り合いで、「同じ方を向いて一緒に歩く人」と表現した男性もいたけど、これもけっこう気に入っている。
私に言ったのではなく、今はしっかり素敵な女性と同じ方向に歩いている。
ときには足並みがそろわなくても、もしかしたら寄り道をするかもしれないけど、目指す方向が同じなら、安心して歩いていけそうだ。
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by k_nikoniko | 2008-08-31 01:00 | 男と女

4年後はロンドンで

昨夜、北京オリンピックの閉会式を観ました。
次の開催地ロンドンの紹介では、ダブルベッカーが登場しましたが、中国とイギリスの歴史を考えると、少し苦々しい気持ちでした。
この光景で、なぜか香港返還を思い出しました。
私がロンドンに滞在中に、パッテン氏が総督として香港に渡ったのですが、最後の総督ということで話題になりました。
返還のときにはイギリスにいませんでしたが、テレビ中継でその様子を観た覚えがあります。
感傷的なイギリスをよそに、「中国はせいせいしてるんだろうなぁ」などと思ったものでした。
今朝のBBCのワールドニュースでは、北京オリンピック閉会式を酷評する人々の声が流れています。
「人権問題もあるし、今回のオリンピックには興味なかった」「時代遅れの演出」とか。
rubbish ceremony(くだらない式)との表現まで出てきて、驚き。
ブラウン首相は、「みんながロンドンに注目するだろう。イギリスがスポーツ大国であることを証明する」と言っていましたが、北京の閉会式でベッカムが出すなど、「結局サッカーしかないじゃん」と思ったりして。
話はそれますが、フランスやイタリアが意外な種目で活躍しているのに、イギリスはそれほど目立ちませんでした。私の偏見ですが、とっくみあい系の種目(柔道やレスリングなど)は、スキンシップの苦手なイギリス人としては避けたいスポーツなのかな、と。強くないし。
元に戻すと、私はイギリスが好きだけど、無意識に出る帝国主義的な横柄さには嫌悪感を抱きます。この感覚は彼らの肌にしみついていて、悪気もなく出てきてしまうのだろうけど、そもそもそこが問題だと思ってしまいます。

ところで、閉会式のライブでは、中国だけでなく、韓国、台湾、シンガポールなどアジアのアーティストが次々と出演しましたが、日本人の姿はありませんでした。
アジアの一員であるはずなのに、日本はそこには含まれていないような、一種の疎外感みたいなものを持ってしまいました。
自業自得でもあるのでしょうが。
アンディ・ラウ(あいかわらずカッコいい)、ジャッキー・チェンも現れ、中国の層の厚さをあらためて知らされたセレモニーでした。

ただ、確かに、かなりやりすぎだとは思ったけど。
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by k_nikoniko | 2008-08-25 12:09 | ひとりごと

先進国か途上国か、その決め手は?

昨夜、孫歌さん(中国社会科学院文学研究所研究員)のお話しを聞き、視界が開けたという印象だった。
断片的ではあるけれど、気づいたこと、考えさせられたことを書き留めておきます。

1)先進国か途上国か、進んでいるか遅れているか、は、西欧の価値観による近代化(国民国家化)のレベルで決定される。これをどう突破するかが課題。

これは、いわゆる途上国と呼ばれている人たちと話をするときに、いつも考えることだった。
たとえば、イラクやパレスチナは、西欧的な意味で国としては成熟していないのかもしれないが、そこに暮らす人たちは、決して心が貧しかったり、教養がないわけではない。
受け継いできた文化には目を見張るものがある。
かえって、彼らのほうが精神的に気高く、知的だったりすることだってあるのだ。
ロンドンの英語学校のアフリカ出身女性教師は、「第三世界」という言葉が出てくるたびに、「世界はひとつしかない」と言い、この言葉を避けた。
「第三世界」という言葉、そしてそうした地域を生み出したのは西欧社会だ。
ただ、西欧と一般化するのも正しくないかもしれないが。
精神的、文化的な基準で判定したら、消費社会の先進国のほうが貧しいのではないか。
豊かか貧しいかは、先進国か途上国ではなく、心の持ちようやライフスタイルなど人間で判断したいと思った。

2)「民主主義」という言葉は使いたくない。この言葉は空っぽで、目的にされてしまった。「民主主義と言論の自由」は、冷戦時に西側が攻撃の目的として用いた。

冷戦後、「民主主義と言論の自由」は、中東を攻撃するときによく使う。中国に対してもそうだけど。
西欧だけでなく、日本もこの言葉で他国を責める。
が、そういう日本はどうなの?
孫歌さんは、「中国式民主主義をどう築くか」と述べた(民主主義という言葉は嫌いでも、これに代わる言葉は見つからないとのこと)。
西欧の物まねではなく、東アジアの風土に適合する民主主義があるはず。
彼女が言った「政治的な(意識を持った、だと思う)人間にどう成長するか」にヒントがありそうだけど、難しくて答えは出ない。

3)餃子、チベット問題では否定的、四川大地震では同情的、というように、それぞれの現象ごとに日本人の見方が違うが、中国をこうしたバラバラのイメージで見ることは正しいか? 2つの目ではなく、同じ目で、中国も日本も、世界も見なければならない。

まさにその通りと思ってしまった。
どうしてこう視点が定まらないのだろう。
中国に対してだからなのか、日本人特有なのか、外国人もそうなのか。
ひとつには、日本人一般の根底に、中国蔑視が潜んでいるからだと思う。
たとえば、フランスだったらどうだろう。ここまでバラバラにならないはず。
サルコジが浮気しても、サルコジが原子力の輸出を拡大しようとしても、フランスに住む移民が暴徒化しても、全体的なフランスのイメージはさほど崩れない。
この場合、視点はぶれないが、視点の位置が完全にズレているのだが。
中国だとまったく違う。
昨日、オリンピック体操のエキジビションで男子中国選手がおちゃめな演出をしたけれど、そうした側面を日本人はほとんど無視する。
中国人を型にはめようとする、というか。
視点が定まらない理由はなんなんだろう? メディアのせいだけだろうか?

問いかけばかりになってしまった。。。
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by k_nikoniko | 2008-08-23 00:55 | ひとりごと

愛の形はいろいろ

昨夜、パリから来た友人の息子C、彼の日本人の彼女と5歳の息子の4人で夕食をともにした。
彼ら3人は北海道を旅行中。

Cくんは3年前にはじめて日本を旅し、そこで彼女と知り合った。
パリと日本の遠距離恋愛。
友人からCくんの相手が「10代で出産した医学部の学生」と聞いたとき、てっきり騙されていると思い心配した。
「日本でそういう女の子はいわゆる一般的ではない」とまで言ってしまった。

Cくんのことは14歳から知っているが、それまで彼女がいなかった(ようだ)。
日本の漫画が大好きで、控えめでやさしい男の子。
なので、ヘンな日本女性に引っかかった、と思ったのだ。

で、今回も会うまで、ちょっとドキドキした。
ところが、彼女はとてもしっかりした、礼儀正しい、いまどき珍しい女性だった。
調子のいいもので、「さすがCくん、目が高い」と自慢したい気持ちになった。

5歳の男の子がまたかわいい。
やんちゃなのだが、ちゃんと育てているんだな、というのが見てとれる。
母親と子どもの様子を見ると、その関係がなんとなくわかるものだ。

Cくんとの仲もいい。
そもそも、Cくん自身が複雑な親子関係のなかで成長したのだから、男の子の心も理解できるのかもしれない。
私の友人は、Cくんの父親と離婚後、何人かの男性と同居した。
そのたびにCくんとその弟の部屋がいつも用意されていて、彼らはママの恋人と仲良く過ごしていた。

フランスにいたら、出産もしていないのに母親になるのは珍しくもなんともない。
恋した相手が子持ち、というケースが多いからだ。
子どもたちは両方の親と過ごすことになっているため、男でも女でも、明日から父親や母親のような役をこなす可能性が高い。

日本にいるときは考えられなかったけれど、パリに住んでいれば、こういうことが現実味を帯びてくるのだ。
突然お母さんになれるような、うぬぼれもあったりして。
血のつながっていなくても、愛情の注ぎ方にはいろいろあっていい。
子どもが本来の親と決別する必要もなく、それとは違う愛で結ばれればいいと思う。
愛し方はひとつじゃないし、時間とともに変化するものだ。

Cくんと彼女は、子どもがいるからか、若者のギラギラした愛というより、もっと穏やだった。
二人を見てたら、ちょっと人生やり直したくなった。
こんな風に思うことはめったいないのだが。
愛する人がいるというのは、とてもいいことである。
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by k_nikoniko | 2008-08-20 23:19 | 男と女

ロックフェスで難しい問題などを

ロックフェスティバルの仕事は英字媒体だったため、ライターは東京から来たイギリス人だった。大学卒後、日本に来て6年目だという。
初日は雨。駐車場で車をとめて、しばらく雨宿り。
しくしく降る雨に、「なんか、イギリスみたいだね」などとぼやく。
車の中で、90年代のイギリスのスーパー・クラブ(バブルの日本のディスコみたいな)とか、彼が好きだというデビッド・ボーイの話をしてたら、すごくイギリスに行きたくなってしまった。
雨が上がりそうにないので、テレビでオリンピックも見た。イギリスはオリンピックであまり活躍しない、サッカーは強いのに。
途中で靖国神社のニュースが入ったとき、彼が「参拝に行ったの?」と興味を持ったので、「イギリス人的には、靖国問題ってどう思う?」と聞いてみた。
ロックフェスらしくない話題だけど、ちゃんと答えてくれた。
「去年の8月15日に行った。戦没者の遺族とナショナリストとは何の関係もないというか、心情的にまったく違うと感じた」とのこと。彼は遊就館に行かなかったそうだが、見学した友人の韓国人は、「信じられない」と怒ったという。「その友人は、韓国のナショナリズムも批判するタイプなんだけど、それでも、あの展示は許せなかったみたい」と教えてくれた。
ロックフェスでこんな話、とも思ったが、考えてみれば、このフェスティバルはエコがテーマだし、楽しい場でこのような真面目な課題をチラリと議論してみるのもいい。
環境問題だと日本の若者もとっつきやすいのかもしれないが、パリでは16年前からエイズ撲滅をテーマにしたロックフェスティバルが開催されている。
3日間で10万人は集まるという大規模なイベントだ。日本と違うのは、NGOや市民グループが100団体ほど参加し、広々したエリアに出展して活動を伝える。
音楽だけでなく、シンポジウムなども開かれる。昨年はアフリカの子どもたちの救済がメインテーマだったので、それに関する映像が延々と流れていた。
スポンサーは名の知れた企業が多く、行政(パリ市)も共催している。
人権問題をテーマにこれだけのイベントができたらすごいな、と思う。
エコも重要だけど、環境を支える人間も大事だ。
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by k_nikoniko | 2008-08-19 17:21 | ひとりごと

思いがけなくロックフェス

f0016260_23521589.jpgこんなことは二度とないと思うのだけど、ライジング・サン・ロック・フェスティバルの仕事が入った。ライブは久しぶり。楽しかった!
ありえない話なのだが、カメラマンとして雇われてしまい、プレッシャーも大。
が、ステージ間近まで行けた。生まれてはじめての体験である。
撮影を進めるうちに、カメラマンの気持ちが少しわかったような気がした。
ステージに立つアーティストはあまりにも魅力的すぎる。
そして、一瞬の表情をとらえるのはとても難しい。
どんどんハマり、もっといい写真、と興奮状態になっていくのだ。
この仕事を引き受けたのは、もちろん出演アーティストたち。
ジュンスカ、バービーボーイズ、藤井フミヤという80年代ラインナップに鳥肌が立った。
そして、同世代のアーティストを眺めながら、”年を重ねても輝きつづけること”を考えた。
自分をつねに高いレベルでキープするの容易ではないだろう。
努力しないでできるからスターなのか、陰で並々ならぬ努力をしているのか。
体型も変わってないし、カッコいいし、何かスゴイ。
もちろん、若々しい勢いは失われたかもしれないけど、そのときとは違う貫禄と迫力に圧倒された。
ステージを観ていたら伝染し、「よし、がんばろう!」とやる気と活力が沸き起こってきた。
朝陽で紅く色づく空に、”再出発”を予感。ますますターニングポイントである。
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by k_nikoniko | 2008-08-17 23:36 | ひとりごと

戦争は終わっていない

日本は今日、終戦記念日。
でも、海を隔てた隣の国ロシア(北海道から見れば)がらみで、グルジアが紛争中。
ここにいると鈍感になるけど、世界のあちこちで戦いはつづいている。

6月、イラク人といろいろ話をした。
”和解”について引っかかっていたときなので、それについても聞いてみた。
「もしアメリカが謝罪し、方針を変え、我々イラクを援助してくれたら、彼らを許すだろう。でも、アメリカが方針を変えるとは思わない。これまでもウソをついてきたし、非常に無礼だったし、我々をコントロールしようとしたし。彼らが謝罪するとは思えない」
この言葉はそっくりそのまま、アジアの人々の日本人に対する気持ちを表しているのかもしれない。
ちょうどイラク人たちはアメリカ人と会う機会があり、私もそこに同席させてもらった。
終わった後、「『君たちは悲惨な国から来ているのに、そんな風には見えないね』って彼は言ったよね、どう思う?」と聞かれた。
その部分は聴き取れなかったのだが、アメリカ人の言い分は非常に失礼だと思った。
誰のせいであの国が悲惨になったのか。それでもポジティブに生きるしかない。
敵に泣きっ面など見せたいわけがない。
「アメリカ人はイラク人に泣きついてもらいたいんだろう」と友人は笑っていたけど。
G8前だったので、それについても尋ねたら、「国際会議にはいつも失望させられる。イラクにとって良い政策が話し合われたことがない」と答えた。
同じような質問をそのアメリカ人にもしたら、「どんな形であれ対話は必要だ」とのこと。
それを友人に伝えたら、「それは“ある種の”対話といえる」と冷ややかに言った。
相手を対等とみなしてこそ、本当の対話が成立する。
ベトナム戦争時には、米軍内で反戦運動が盛んだったと聞いた。
「でも、イラク戦争において、そうした動きはないと思う」と友人は言っていたが、BBCのこんな映像を見つけた。
イラク戦争を反対する元米兵のピースウォークを追っている。
「僕はイラク人が憎かったわけじゃない。任務だったんだ。でも、申し訳ない」と涙を流して語っている。加害者もまた深く傷ついている。
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by k_nikoniko | 2008-08-15 11:28 | 戦争

国境は信じない、世界はつながっている

G8勉強会の2回目と最終回(5回目)は、ボリビア人オルランドさんのプレゼンテーション。前にも書いたが、グローバリゼーションや国際社会の仕組みについて、これまでで最も面白くわかりやすい解説だった。
オルランドさんの話を聞いていると、地球が好きになるから不思議だ。
こうした勉強会はもっとやりたい、と思う。
ちなみに、この勉強会は、札幌国際プラザの助成金をいただいて実現した。感謝です。
以下、プレゼンテーションの内容を紹介します。

この地球の写真が大好きな理由が2つあります。
ひとつは、国境がなく、人々の違いがなく、人々がお互い戦っているのも見えないから。
もうひとつは、深い青色とはっきりした白色が強調されたカラーの美しさ。
私は国境を信じていないので、地図に国境を描きません。
この地球には、私の従兄弟や家族、友人だけでなく、白人、黒人、先住民など、たくさんのたくさんの人がいます。
人間だけが住んでいるわけではなく、鳥、虫、哺乳類、たくさんの植物といった生き物も存在しています。
でも、人間は他の生物の土地を奪い、動物や植物を利用して、生活を維持しはじめました。工業化された大農場で家畜や農作物を育て、できるだけ多くの食糧を手に入れようとしたのです。
ここでひとつのアニメ映画をおみせしましょう。Meatrix(ミートリックス)です。
現実にどのようなことが起こっているかを描いた、ドキュメンタリー性の高い作品です。
大量の食肉が生産され、人々はたくさん消費します。明らかに過剰です。
過剰な消費をつづけ、私たち人間は多くの土地を占領し、他の生き物の土地がどんどん減少しています。
アマゾンで栽培されている大豆、さとうきびなどはバイオエタノール燃料になります。
私個人としては、遺伝子組み換えの大豆に対して不信感を持っています。
遺伝子組み換えとは、組織を組み換えるわけです。組織が本来持っているDNAを組み換えるということです。DNAを不正に組み換えるとどうなるのでしょうか?
子どもたちのことを考えてみてください。食べるものは子どもにも影響を及ぼします。将来、どのようなことが待ち受けているか、誰も知りません。
何か新しいことをするときにまず考えなければならないのは、将来の子どもたちに悪い影響を及ぼすことはしてはいけない、ということです。
どのような結果になるかがよくわからないなら、すべきではないのです。
しかし、企業はそうしたことには関心がなく、儲けることしか考えていません。科学者と企業は、深く考ずに協力しています。
私たち自身が加害者であっても、それがよく見えていません。目に見える形になっていないのです。苦しめていると感じることもあまりありません。でも、大きな規模で、長期間にわたって、わたしたちは殺しつづけています。
夜中でも電気で煌々と明るいという状況はどこか間違っています。私たちは、紙やプラスチック、水などたくさんのものを使いすぎています。
なぜ、こうしたことについて考えなければならないのでしょうか? 
私たち人間は、iPodが欲しくなり、働いてお金を稼いで買うでしょう。悪いことではありません。そのうち、車が欲しい、家が欲しい、とどんどん欲深くなります。誰にでもこういうことが起こります。
女性も同じです。一般的に、女性は購買力が旺盛です。多くの女性が、洋服や化粧品が欲しくなると認めています。テレビで、スーパースターがルイヴィトンのバッグを持っていたら、それが欲しくなるのは普通です。
最終的には、お金が欲しいのです。お金があれば、あらゆるものが買えます。新しい洋服を買うにも、ダイヤモンドの指輪、化粧品、バッグを買うにも、お金が必要です。
これが人生です。でも、考えなければならないことがたくさんあります。
人がモノを欲しがるのは、広告の力が大きいといえます。広告に踊らされているのです。
ちょっと想像してみてください。全ての人が全て同じように操られ、女性も男性も全ての人が同じ商品、同じカラーを求めたら、どうなるのでしょう。お金が欲しい、車が欲しい、化粧品が欲しい、とみんなが言ったらどうなるでしょう。

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by k_nikoniko | 2008-08-14 11:36 | 社会問題

外国かぶれの一日

昨日は楽しい日だった。夏休みの日記風につづると…。
朝、イタリアに住む友人からメール。彼女とは、来年G8が開催されるサルデニアで夏休みを過ごしたことがある。海は、それまで見たなかで一番きれいだった。
先月のG8の最終日、イタリアのNGOの方から、来年のG8に向けた資料をいただいた。
それを読んでいたところなので、妙にサルデニアが気になる。
その後、オリンピックの男子体操団体の決勝戦を観る。
冨田選手がいい。鉄棒フィニッシュのときの表情に、思わずガッツポーズ。
夜はアイヌ刺繍の教室に行く。
ここ2年ほど怠けていたが、これから本格的にやろう!と決心。
しばらく休んでいるうちに、新しい作品が続々と登場していて、「あれも作りたい、これも作りたい」と夢がふくらむ。
刺繍教室では、出版されたばかりのKさんの本の話に。昼間の教室でほぼ完売だったため、今夜は手に入れられなかったが、良い本に違いない。
家に戻ってメールを開いたら、パレスチナのガザに住む友人からメールが届いていた。
しばらく返事がなかったので心配していただけに、ホッと胸をなでおろす。
「状況は悪いが、仕事を楽しんでます。いつかガザで会いましょう」との内容だった。
いつになったらガザに行けるのだろう。
その後、パリの友人の息子から電話。来週、札幌にやって来る。
14歳ぐらいの子どものときから知っているのだが、日本人の彼女と遊びに来るのだ。
なんだか母になった気分。
そして、今は男子バレーボールの試合を観戦しながら、ブログを書いている。

かなり外国かぶれで、いやらしい内容。と思う人がいるかもしれない。
でも、先進国といわれるほかの国では、こうした生活のほうが普通のような気がする。
いろいろな国の人、先住民族が近くにいて、日常生活にかかわってくる。
こっちのほうが、先進国らしい。先進国に限らず、世界にはこういう国がけっこうある。
日本人としかつきあわない、というほうがヘンかも…。
こんな生活が当たり前になったら、日本はもっと風通しがよくなるに違いない。
と、勝手に結論づけたりする。
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by k_nikoniko | 2008-08-13 00:38 | ひとりごと

ドイツのエコは68年学生運動からはじまった

6月に行ったG8勉強会の3回目は、19歳のドイツ人、ディビッドを講師に、環境問題と学生運動について語ってもらった。
ドイツでは、徴兵を拒否して、代わりに奉仕活動をするシステムがある。
ディビッドはその良心的徴兵拒否で札幌に来て、ボランティア活動に従事していた。
「何について話そう?」と迷っていたが、雑談で学生運動について質問したら、「68年の学生運動については話したい!」ということになった。
若い彼が、68年のことを知っていて、「話したい!」と言ったことにちょっと驚いた。
日本でも同じ頃、学生運動が盛んだったが、若者はそれを学ばない(と思う)。
ドイツでは、学校で勉強するそうだ。
ちなみに、フランスでも、68年5月革命について、若者でさえ知っている。
外国人のためのフランス語のテキストにも載っていて、私はそこで学んだ。
その後のフランス社会を語るとき、68年は非常に重要なカギになっている。
ドイツでも同様に、このときの動きが、現在社会に大きな影響を与えているそうだ。

以下、ディビッドのスピーチを紹介する。

昨年6月のドイツG8サミットが国民にどのような影響を与えたか、国民がどのように受け止め、マスコミがどう報道したか、お話しします。
サミットが開催されたハイリゲンダムは、スパとホテルで有名な小さな村です。ドイツでは、G8サミットを問題視している人が多く、その理由は、世界の金持ち8カ国が集まり、世界の政策を決めるのにもかかわらず、結果はまったく発表しないからです。
サミット開催にはドイツ国民の税金が使われます。昨年は150億円かかり、一番高くついたのは、会場の周りのフェンスで、10億円かかったそうです。
サミットに反対するのは、ほとんどが高校生から大学生、30歳ぐらいの若者たちです。それから、左派系の人たち。
デモやキャンプに参加したのは5万人でした。キャンプは、G8サミットについて考えるのが目的で、「なぜ8カ国が集まるのか」「どんな政策を決めるのか」といった勉強会が開かれました。
このサミットでドイツ軍隊を出動させたことは憲法違反で、今でも問題になっています。
G8にこれだけの人がデモに参加したのは、ドイツでは昔から大学生運動の文化があったからです。ドイツでは、19世紀から大学運動がはじまりました。その目的は、ドイツの平和と民主主義国家の成立にありました。当時の運動で使われた旗が、現在のドイツの国旗になっています。
最も有名な学生運動は、68年学生運動です。このときの運動の目標は、「ナチ時代を忘れないこと」でした。第二次世界大戦後、ドイツの制度は変わりましたが、大学のなかでも、ナチ時代に公務員として働いた人はそのままで仕事をつづけていたので、それに反対して大学生運動が起こりました。それから、ナチ時代から残っている教科書もあり、その反対運動でもありました。
もうひとつ大事な問題は、原子力発電とエネルギー、環境保護、人権問題、女性の権利です。ナチ時代、女性は育児や家事を押しつけられ、働きたくてもなかなか働けず、賃金格差もありました。今でも賃金格差はありますが、以前はもっとひどかったのです。
さらに、アメリカの反戦運動の影響で、ベトナム戦争への反対運動も盛り上がりました。
こうした学生運動から、「緑の党」が設立されました。「緑の党」は70年代に一度政権をとり、1998年に社会党と連立で与党になりました。原発反対といった市民団体は、「緑の党」を通して、政府へ意見を言えるようになりました。
「緑の党」が取り組んでいる最も重要な課題は、環境保護と原子力発電問題です。  「緑の党」のおかげで、日常生活での境保保護が行われているといえます。日本に来るまで、ドイツが環境問題に努力していることに気づきませんでした。具体的にどのように環境問題に取り組んでいるのか知らなかったのです。毎日やっていたのですが。
ひとつはゴミ分別です。ドイツはゴミの収集が有料で、袋の大きさによって支払い額が違うので、できるだけゴミを少なくします。ビンは専用のところに返却し、ペットボトルはデポジットを支払って返却のときにお金が戻ってきます。新聞紙はリサイクルに出せばお金が戻り、生ゴミは堆肥にします。ゴミを少なくする工夫がいろいろあります。また、スーパーマーケットでのビニール袋は80円ぐらいするので、エコバッグも普通に持っています。
ドイツは、街中で自転車を使いやすくするために、自転車専用道路があります。自転車専用の信号があり、地下鉄やバスにも乗れます。

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by k_nikoniko | 2008-08-10 11:22 | 社会問題