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日本は偽少女の社会

「フランスの幼稚な社会」の特集での、日本についての記述です。
好き勝手な内容で、日本でも知名度の高い女性誌に、ここまで書くか!と腹が立つほど。
当時この記事でバカにしていた”カワイイ”や”キティちゃん”に、現在のフランス女性は夢中らしいです。

日本人は、子供のままでいるのが好きだ。おかしな格好をしている理由は? ハート型の髪飾り、キャンディーのようなネックレス、ウサギのバック、プリーツ・スカートといったものは、“カワイイ(日本の子供のような女の子は2分おきに黄色い声でそう叫ぶ) ”のだ。さらに、日本人は抜け目のないお子様で、頭の中にあるのはただひとつのことだけ。結婚すること、28歳までに! 日本人は少女のような格好に夢中だ。白い綿の下着とルーズソックスだけで、性欲を喚起することができる。媚びを身につけた、コケティッシュな少女は、“家つき、カーつき、ババ抜き”の条件を満たす夢見る夫を引っ掛けるチャンスが増える。そんな彼女たちは、“バカっぽい”グッズがお好みだ。
●セックスアピールのための白いハイソックス:ふくらはぎの部分でひだを寄せて履き、ハイソックスをつねに引き上げるしぐさが、男性を夢中にさせる。
●人形のようなボサボサな髪型:カラフルな布やリボン、毛糸などを編みこみ、ピンクや青のメッシュを入れ、髪を乱すのが良いとされる
●制服のスカート:学校にいるときはふくらはぎの長さだが、ベルトの部分で巻き込んで超ミニにし、校外に出る
●人形のようなメイク:頬に丸くチークを入れ、つけ睫毛をつける
●つけ爪:あひる、ミニ・ロボット、ハート、花飾り
●プラスティックのアクセサリー:たくさんつけるのが良い
●ハロー・キティの小物:間の抜けた変てこなキティちゃんは、ロリータのペット。Tシャツ、計算機、扇子、ヘアクリップ、カチューシャ、ハンドバッグなど
●携帯:小さいサイズが“カワイイ”
●おかしなコンドーム:漫画の美意識が生かされている。小さな恐竜、青い犬、ピンクのイチゴなどがある
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by k_nikoniko | 2006-02-19 11:29 | ジェンダー

フランスの幼稚な社会

98年頃の女性誌に、「10歳から50代まで、みんな子供」という記事が掲載されました。
日本に似た現象です。と思ったら、「日本はみなニセ女の子」とコラムで日本についても書いてありました。これは後日紹介します。
とりあえず、フランスの幼稚な社会についてです。

ストレッチのパンツ、ミニスカート、8cmのハイヒール、赤い口紅、おへその見えるTシャツ、タトゥー、アクセサリー。これが12歳の女の子の格好。
髪のバレット、おさげやシニョン、ベビーピンクのTシャツ、ナイキのシューズ、蛍光カラーのマニキュア。これが40歳の女性のファッション。
最近の若い女の子はスパイス・ガールズに似てきている一方で、母親たちは、アニメのヒロインのようなルックスを真似ている。同様の現象が男の子にも見られる。父親が最新の電車に乗って楽しんでいる一方で、子供がコンピュータに夢中になっている。15歳以下の子供はインターネットに熱中し、30歳以上の大人はキャンディー(飴)をむさぼるようになめている(キャンディーの消費量は10%増加)。子供たちはCD-Romにあこがれ、大人たちは、けばけばしい色の自動車を乗り回している。子供は早熟で、大人は若返る。65歳以上のシニア以外は、98年版フランス人はすべて同じ年齢といった現象が起きている。みな若者なのだ。この現象は、現代社会の危機と関係があるのか? 消費社会の結果か? 根の深い傾向か、一時的な流行か? 過去においては、うまくやっていけないのが若者といわれていた。アンドレ・マルローは、「若さとは、改宗することでつねに終わりを迎えなければならない宗教である」と言っている。しかし、若さが時代を象徴する文化になった。何も信じられない現代社会において、若さだけが唯一確実な価値となったのだ。「ヤング・イズ・ビューティフル」は世紀末のスローガンであり、青少年が絶対的な参考モデルなのである。

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by k_nikoniko | 2006-02-17 22:06 | フランス

再びフランスの団塊と若者

レクスプレス誌(1998年1月8日号)のパラサイトの記事のコラム。
経済情報予測局の当時の副局長ベルナール・プレエル氏のインタビュー。
団塊世代の退職と、その子供世代の将来について、2005年の予測。

68年世代は、定年を迎える2005年頃になって初めて、辛い経験をし、身をもって学ぶことになるだろう。
なぜなら、自分の子供たちが、社会に虐待されていることを知らないでいるからだ。
現在の若者たちは、ぶらぶらと暮らして抜け目なく楽しんでいるが、少なくとも65歳まで、たぶんそれ以上働かなければならないだろう。年金も減少するに違いない。
現在の20~30代は、年金受給年齢の廃止といった議論に直面するだろう。
2005年には、第三世界の発展とIT産業の成熟で成長期がやってくる。同時に、労働人口は減少に向かう。
このような新しい状況のなか、トップとなるべき労働者が欠乏し、移民への依存か定年の延長かの選択を迫られることになる。
現実には、若者たちが冷たい仕打ちを受けることになるだろう。
68年世代の親たちは、自分たちが自由を手に入れたこともあり、子供たちにも寛容だった。
しかし、抑圧されていた不満が2005年から表面化するだろう。
たとえば、自分の年齢を認めたがらない親の無能さや、永遠に年をとらないと信じて若作りするやり方に対する不満が爆発するだろう。
68年世代はまた、中年の愛欲にとらわれてもいて、熟年離婚をしたり、お金で若い娘を誘惑したりもする。
2005年になったとき、若者たちは、親が目標を立てることを許さなかったこと、親としての権威が不足していたことに気づき、反発するはずだ。
今の若者たちは、36歳になって初めて、権力を手に入れるのだ。


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by k_nikoniko | 2006-02-14 08:09 | フランス

フランスの団塊と若者(1998年)

レクスプレス誌(1998年1月)の記事。
パラサイト現象について、精神科医で精神分析学者のパトリス・ユイエ氏のインタビュー。
若者のパラサイト化が、その親の世代に問題があるという意見。

<若者が長期間親と同居するのはどうしてか?>
現実問題として、親たちは若者が大人になってほしくないのだ。68年世代は、自分が永遠に若いと思い込んでいる。彼らは社会を変えたかったけれど、結果的にはつねに希望通りにいかなかった。それでいて、50歳になった今でも、彼らは若いままでいたいと思い続けている。それを実現するためには、自分たちの子供を子供のままにしておく必要がある。若者が成熟するのを防ぐことで、無意識的に、競争を避けようとしているのだ。

<意図的に距離をおくということか? 親子関係は親密になっているように見えるが>
世代間の暴力は包み隠されているが、本当は激しい。動物行動との比較に基づいているといえる。若者と、グループの中心的権力を有する大人の間には、つねにライバル意識が存在する。旱魃期における数種の哺乳類の行動を見ると、年の若いほうは、成年に追放されるか、もしくは孤立状態に追い込まれる。人間世界では、中心問題は水面下に隠れ、目に見えないが、暴力は減少したりしない。

<思春期の延長は、若者にとって苦痛の原因になっていると思うか>
思春期というのは、19世紀中ごろからの就学期間の延長によってもたらされた、かなり近代的な概念である。子供と大人の間の思春期は、発展途上国には存在しない贅沢な期間であり、それと同時に、危機的な時期ともいえる。数多くの荒々しい経験をする時期であり、恐ろしいほどの不安にさいなまれて行き詰ると、ストレスは最高潮に達する。思春期の弱さでいっぱいになる。

<心理的な問題が増加するのか>
心理的苦痛は大きく増加する。若者は、どうしたら大人として認められるのかがよくわからない。子供から成人へと成長する通過点として、以前は儀式があったが、現在は目印がなくなった。自殺未遂や家出の数の増加がそれを説明できる。多くの若者にとって、自殺未遂や家出が大人への入門的な経験となるのだ。どのような文明であれ、成人になるためには、危険に直面する必要があった。現在、親たちは、あらゆる危険を拒否して、若者を子供の状態のままにしたがっている。結局、一種の違反を犯しているということだ。

<未成年の状態に閉じ込められたことに対し、若者は反乱を起こすだろうか?>
若者がおとなしく、従順なことに、実は驚いている。彼らは社会の犠牲になりながらも、親たちに感謝している。若者たちの自己規制が信じられない。若者たちは多くの潜在能力を持っているのに、それをどう利用していいのかわからないでいる。彼らは待っているのだ。若者たちは、自身が社会に影響を与える力があるということを想像できないでいる。彼ら自身が大人になるのを禁じているのだ。成人した大人とは、服従しないで責任を引き受ける人のことをいう。支配的な世代は断固としたところがあると思う。社会のあらゆることを自分に有利なように持っていくのが大人であっても、若者の邪魔をしないで道を譲るものだ。大人は若者を社会のはみ出し者にはしたりしない。それがわかっていたら、反動が起きていただろう。若者たちは今のようにいい加減に暮らすのではなく、利用されていることに気づいたはずだ。おとなしく従うのをやめて、反乱を起こしただろう。


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by k_nikoniko | 2006-02-13 08:11 | フランス

英仏独のパラサイトシングル

日本のパラサイトシングル現象が、フランスのリベラシオン紙(2000年4月17日)で紹介された。
「日本の若い独身者は、男性の60%、女性の80%が親と同居している。東京周辺に住むパラサイトシングルの若者の平均月収は50万円で、そのすべてを、洋服、夜遊び、海外旅行に費やしている。日本の甘やかされた若者は、“努力の意識”を失っている。親の過保護、男女性差別、自由がありそうで実際は保守的な閉ざされたカプセルの社会環境が、これらの若者を作り出している」

このパラサイトシングル現象は、日本に限ったことではない。
98年8月、レクスプレス誌に掲載された記事の翻訳。

イギリスでは、マミーズ・ボーイ、フランスではカンガルー・ジェネレーション、ドイツでは、ホテル・マンマ(ママ)現象と呼ばれ、親と同居する若者が増加している。
ヨーロッパで親との同居が増えたのは、経済的な理由が大きい。イギリス(特にロンドン)では賃貸料や住宅の価格が高いこと、フランスでは若者の就業率が低下し、生活費を稼げない人が増加しているなどが主な理由である。
しかし、経済問題だけでなく、子供や親の考え方の変化、女性の自立に対する男性の考え方の変化なども影響している。
ヨーロッパで若者の親となっているのは、自由を主張し、闘ってきた世代(60年代の若者たち)だ。戦争や飢えなど、人生の厳しさを知らない親たちは、子供を甘やかす傾向にある。
また、子供たちの就学期間が延長し、20代半ば以降も大学に残る人が増えた。親元にいながら、社会人としての経験を十分に積み、それから自立するというコースを進む傾向にある。
親も子も同居の長所を認める一方で、価値観やライフスタイルの違いに悩んでもいる。親を便利に使い、家をホテル化しているとの指摘もあるものの、お互い大人であることを尊重しつつ、親子関係をうまく築いていこうと努力しているようだ。

<イギリス>
20~35才の男性の約1/3が親と同居(女性は1/6で男性の半分)。70年代後半は、1/4の男性のみが親と同居。
ある心理学者は、「女性が強くなり、ガールフレンドを見つけられない男性が増えたのが、自立を遅らせている理由」と語っている。

<フランス>
21~24才の半分、25~29才の1/5が親と同居。
現在の若者の収入は、親の世代が若いときの半分ほどで、独立が難しくなっている。
家族と同居でも、恋人を泊めることに抵抗を感じず、ホテル化している若者も目立つ。子供を手放したくないという親のエゴも問題である。

<ドイツ>
23~24才の45%、30代の11%が親と同居。
ドイツは主婦の就業率が50%と低く、教育熱心な母となり、過保護になりやすい。


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by k_nikoniko | 2006-02-12 08:25 | 男と女

フランスのパラサイト&ニート

レクスプレス誌(1998年1月8日号)に掲載された、親と同居する若者についての記事。

世論調査(1997年11月)によると、21~24歳の半分、25~29歳の1/3が親と同居中。
60~70年代、つまり今の親たちは、かなり早い時期に親元を去った。ピル解禁とミニスカートの時代、自由を手に入れるために家を出た。そして、すぐに就職した。
「健全な社会では反抗が特権だったが、今は、家を出たら、一生お金を支払いつづけることになりかねない」と、経済学部卒の25歳のエマニュエルは言う。
68年世代を親に持つ“大きな子供たち”は、延長時間を楽しんでいるのだ。資格をいくつも取り、将来を考えずに仕事をいくつもこなし、親の家に留まる。冷酷な社会においては、こうした生活が快適なのだ。
「一度も定職についたことがない。こんな不安定な状態で、家を出るなんて考えられない」と、26歳のファビアンは言う。彼はここ6年間、どうでもいいような仕事をつづけている。
「闇の仕事や時給50フランほどの仕事しかない。この状況に甘んじるつもりはないが」とアンヌ=ローランスは語る。彼は、16歳でバカロレアに合格し、25歳で建築家になったが、8ヶ月前から失業中だ。
「お金を貯めてチャンスが訪れるのを待っている。一文無しで親元を離れる気にはならない。親が援助してくれるし、彼女とも親の家に一緒に住んでいる」と、26歳のリュックは自分を正当化する。大学で文化コミュニケーションを学んだ彼は、1年前からアルバイト店員として働いている。
「社会人口学の重大な変化だ」と国立統計経済研究所の社会学者は分析する。新しい世代の誕生。肉体的には大人で、14歳から異性とつきあい、コンピュータや携帯を持ち、とても自由なのだが、長期的な視点においては未熟で、経済活動のアウトサイダーとなっている世代だ。
「学校で成績がよければ、勉強を長く続けるよう励まされる。選択の余地がない」と後悔する25歳のエルヴェは、18歳で自立したかったのだがそうしなかった。「18歳は、責任を引き受けることができる年齢だ」と彼は断言した。
70年代に比べ、学業終了の平均年齢が5歳上昇している。
カリーヌは、経済学部を中退し、広告を専攻した。しかし、その業界で就職できず、25歳のとき、プロパーの研修を受ける決心をした。
リュックは、大学でオランダ語を学んだ後、マルチメディアを専門にしようと試みたが、結局、異文化コミュニケーションの学位を取った。
「まず修士号、という世代だ」とある社会学者は皮肉る。ほとんどの親は、子供が学校をいろいろ変えることにとまどっているが、子供たちを全面的に援助している。高学歴でなければ、辛い人生を送ることを、親たちはよく知っているからだ。
労働者階級の1/4の若者は、職業適性証書を取得してから10年後も、親と同居している。親は、すべての可能性が失われたときの、最後の救済者なのだ。
「できることなら、家を出たい。でも、正社員としての契約が結べないのに、どのように家賃を払えばいいのか?」とファビアンは問う。
経験の少ない若者は、正社員としての安定などめったに手に入らない。卒業後に正社員として就職した若者は、1991年には半分いたが、1995年の1/3と減少した。
就職できた幸せ者であっても、薄給の人が少なくない。1984年には、30歳未満の平均生活水準は、50代の人より20%低かった。現在では、その差が大きく開いている。若者の収入は、平均すると、親たちの半分でしかない。
「快適さよりも自由を優先する若者は、まず、生活レベルを落とすことになる」と社会学者は言う。
20~30歳の若者が家を出ないのは当然ともいえる。「価値の高い学位を取得しても、新入社員の月給は7000フラン。家賃を払ったら、親元にいるときより少ない予算で生活しなければならない」と、社会学の修士号を持つ21歳のブランディーヌは言う。
28歳のフランクは、パリの有名商業学校を卒業したが、すぐに給料の不均衡に気づいた。ハイパーマーケットで25人の部下をかかえるチーフであっても、週50時間働いて、月8000フランの給料だ。社長は、「君には素晴らしい能力がある」と繰り返すだけで、昇給はしてくれない。
失業中の建築家アンヌ=ローランスは、昨年の春にハローワークへ行ったが、いまだに何も見つからない


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by k_nikoniko | 2006-02-12 08:18 | 男と女

ドイツのパラサイト

レクスプレス誌(1998年1月8日号)が、ドイツのパラサイトシングルについて取材していた。

ドイツのパラサイトは、地中海沿岸(注:ラテンは同居が多いため)の表現を使い、“ホテル・マンマ”現象と呼ばれている。
あるドイツの調査会社によると、23~24歳のドイツ人の45%、30代の11%が親と同居していることがわかった。
フランスよりドイツは就職率が高いとはいっても、失業がパラサイトシングルの要因のひとつになっているのは確かだ。
他の国に見られるように、ドイツでも親子関係は進化し、世代間の溝は縮まっているため、親子の同居は快適なものとなっている。
その一方で、従順な子供を引き止めるようとするドイツの母親が、イタリアのマンマと全く同じぐらい強烈であることはあまり知られていない。
ドイツの母親の就業率は高いとはいえず、仕事を持っているのは54%ほどで、パートタイムが少なくない。
ドイツには6歳未満の幼児のための施設がなく、「母親は子供の教育の中心的な役割を果たし、過保護になる傾向にある」とドイツ人社会学者は語る。「母親は子供中心の生活になりがちで、できるだけ長く自分の手元におきたがる」と言う。
学生を対象にしたある調査によると、教育ママの母親を持つ息子はかなり多く、非常に甘やかされて育っていることがわかった。
未熟な思春期の青少年の奇癖は、特に、大学教育に見ることができる。ドイツの大学生の年齢はヨーロッパの中でかなり高く、大学院生の平均年齢は28歳だ。
ただ、独立を望む人もいないわけではない。学生のほとんどが仕事を持ち、月に約4400フランを好きなように使っている。
若者の2割は、親元を離れ、大きなアパートに数人でシェアする暮らし“WG”を選ぶ。成人する前に、擬似家族との生活を体験するのである。


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by k_nikoniko | 2006-02-12 08:16 | 男と女

スペインのパラサイト

2001年12月3日のリベラシオン紙に掲載された、パリ大学の研究員サンドラ・ガヴィリア氏の寄稿です。

映画「タンギー」は、フランスにおける大人の定義の問いである。
28歳の学生タンギーは、月25000フラン稼いでいるにもかかわらず、親と同居中だ。タンギーの生活のさまざまな局面から考えさせられるのは、フランスでは“未完”“未熟”“幼稚”な若者であっても、スペインではむしろ“大人”とみなされることである。
親と同居している25~30歳のフランス人は、1996年で18%だが、スペインの同世代では62%に上る。
アパートを賃貸できるほどの収入を得ながら、親の家に住み、扶養されつづける若者を、フランスでは問題がありとみなす。これはおかしい。
経済的な理由で親と同居することは正当化されるが、その他の理由は認められないらしい。
タンギーは、親たちに子供とみなされている。
スペインでは、仕事を持つ若者が親と同居しつづけても、大人かどうかなど誰も問題にしない。こうした状況は一般的だし、親と同居していても大人になることができ、自律もできる。
親との同居は経済的である。
タンギーは生活費を払っていないので、親の目から見て、“ずうずうしい”ということになる。彼は、親の世話になっている子供のように振る舞う。
タンギーの親のように中流家庭の親であれば、スペインの子供は家にお金をいれたりしない。親にしても、家を買うために節約したほうがいいと考えている。スペインでは家を購入する伝統があり、一般的に、若者は将来の家を購入するために節約の目的で親と同居するという点を理解するべきだ。70%のスペイン人は、結婚のときに親の家を出る。
タンギーは、ひとり暮らしが嫌いだと言う。
スペインの若者は、「ひとり暮らしが好きではない」ことを口実にする。ひとり暮らしを選ぶ若者はほとんどいない。1996年には、25~30歳の若者のうち、ひとり暮らしは1%だけだ。
フランスでは、ここ数年、ひとり暮らしをする若者が増加している。1996年には、25~30歳のフランス人の18%がひとり暮らしをしている。
タンギーは、親の家を出て同棲生活をしたいとも思っていない。同棲は、フランスの若者の間で流行しているが、ヨーロッパ南部では少ない。
タンギーは両親が大好きで、いつもそう言っている。これは、親と同居する理由として十分説明できる。
スペインの多くの若者は、親と同居し続けるという事実を、単なる証拠として正当化している。
フランスでは、子供の義務は巣立つことであり、愛する両親と同居することではない。
タンギーはホテルに住んでいるかのようで、家のことはほとんどなにもしない。掃除もしないし、買い物もしない。
家族と住むフランスの若者は、母親が家の実権を握っているにもかかわらず、最低限の家事を手伝わなければならない。
25~30歳のスペイン人の母親たちは、一般的に仕事をしていないし、家や家族を快適に保つことに全力を尽くす。スペインの若者は、親と同居しても家のことをほとんどしない。そうであっても、少なくとも表面的には、日常生活で誰も文句を言わない。
映画の結末は、問題が解決しないままで終わるという点で、とても興味深い。結婚したタンギーは、子供の出産を間近に控えていて、義理の両親と同居している。彼はついに大人になったのか?
フランソワ・ド・サングリは、大人への成長過程には3つの重要要素があるという。つまり、結婚し、親から独立し、子供を持つことで、大人とみなされるというのだ。
しかし、映画「タンギー」の結末を見る限りでは、社会学的研究の限界を明らかにしたといえる。


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by k_nikoniko | 2006-02-12 08:13 | 男と女

再びフランスのパラサイト

昨日紹介したフランスのパラサイト事情は、1998年1月に掲載された記事です。
見出しタイトルは「カンガルー・ジェネレーション」で、微笑む若いカップルが父親のワイシャツのポケットにおさまっている写真が使われていました。
フランスのネーミングもなかなか洒落ていて、当時、親と同居する若者を「カンガルー・ジェネレーション」と呼んでいました。
記事の内容がニートと通じるものがあり、フランスのこの現象がイギリスより先に日本に伝わっていたら、ニートの代わりにカンガルー世代になっていたかもしれません。
「カンガルー・ジェネレーション」は、もうほとんど使われてないようです。
パラサイトやニートがいなくなったわけではなく、ネーミングが変わったからです。
2001年末にフランスで公開された映画「タンギー」が大ヒットし、パラサイトの若者は「タンギー・シンドローム」になりました。現在、この言葉はときどき目にします。
「タンギー(Tanguy)」は、フランスで大人気だったのですが、日本では未公開です。
ストーリーを簡単に書くと、親と同居中の28歳のタンギー(男性の名前)は、論文の準備中で、語学学校の講師もしている。
専門は東洋で、ガールフレンドも東洋人が多い。
タンギーは、女の子を親の家に連れ込むことも平気。
68年世代(団塊)の両親は、息子が可愛いのだが、夫婦二人だけで楽しくやりたいとも思っている。
全く家を出て行く気配のないタンギーに嫌気がさし、両親はついに追い出し作戦を決行するのだが……。

日本で公開されなかった理由は、フランスの親の立場からパラサイトの若者を描いているからかもしれません。
二人の生活を大切にしたいから息子を追い出す50~60代の夫婦、という設定は日本ではありえないともいえますね。
親の世代の考え方や生き方の相違が、子供たちにも大きく影響しているはずですから、この映画から日本のパラサイトの抱える問題点が見えてくるような気がしました。
もうひとつ日本で受けないだろう訳は、タンギーと日本女性とのベッドシーンがあるから。
はっきり言って、かなりイヤ~な気分になります。
「監督は、誰からこんな情報を得たのだろう?」と首を傾げてしまいました。
強烈なのは、日本女性がキッチンでタンギーの両親に会う翌朝のシーン。
彼女は親と同居しているなどと知らず、タンギーの寝室で過ごしてしまったという状況です。
この女性は、心の中で悪態をつくのです。
「親がいたの? 信じられない!」みたいな。
この部分だけ日本語だったため、とてもリアルで、苦笑いでした。
親の家に女性を連れ込む息子に驚く気持ちは、わからなくもありませんが。

「タンギー」は、パラサイトを描いていても、日本の現状とはかけ離れているので、残念ながら公開されなかったようです。
でも、タンギーのような男性が、東洋人(日本人を含む)を好み、はまってしまうのかなぁ、と、なかなか考えさせられる作品でもありました。
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by k_nikoniko | 2006-02-07 21:37 | フランス

再びイギリス男性パラサイト事情

「007はママと同居していたか?」の見出しで、タイムズ紙インターネット版2000年1月22日号に、親と同居する男性に関する記事が掲載された。

ブライトン大学講師の心理学者ミック・クーパー医師は冷笑する。「ジェームズ・ボンドがママと住んでいたなんて、ありえないだろう。親と同居する男性は、弱虫ってことさ」
住居価格の高騰でますます家を買うのが難しくなり、親と同居生活を続ける男性が増加している。社会的には非常識に見られがちであっても、経済的にはしかたがない。
これは、男性特有の現象である。女性は親元から独立したがり、自分の部屋を借りる傾向にある。家を購入する前に賃貸アパートで生活する女性は2/3だが、男性は1/3にすぎない。男性たちは、家を出ると親子関係が薄れると言い、生活費がかさむことを心配している。
親との同居は安あがりとの考えについて、チチェスターの臨床心理学者ロン・ブレイシー医師は、「遊びまくりたいから、親と同居する男性もいる」と断定する。
26歳のTVプロデューサー、ダン・ホールは、大学卒業以来、ロンドン北部の両親の大きな家に住んでいる。「自分でビジネスを起業したので、経済的にこうするのが当然」と彼は説明する。「家にお金を入れていないが、昼飯と夕飯は自分で買っている」
内務省の調査官である兄ギーもまた、28歳まで親と暮らした。「ロンドンの環境のいいエリアにある美しい家にタダで暮らすことができる。それを放棄するなんて、バカげている」と、ダン・ホールは言う。
親と同居する男性のほとんどが、家にお金を入れない。せいぜい、形ばかりの金額を寄付するだけである。31歳の俳優ジュリアン・ナイトは、1994~1998年の4年間、親と暮らした。俳優生活は不安定であるため、母親の家に滞在せざるをえなかったのだ。
「最初は、現実的な理由で親元に戻った。公演ツアーで9ヶ月間アパートを留守にするので、借り続ける意味がなかったから。やがて、ロンドンに戻る気がなくなり、親の家に住みついた。食費を含む経費として、週25ポンド払っていた」


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by k_nikoniko | 2006-02-05 08:22 | 男と女