フリーライター木村嘉代子のブログです。日々感じたことを綴っています。Copyright(C)2005-2016 Kayoko Kimura
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カテゴリ:戦争( 47 )

アラブ革命のなかでイラクは

イラク南部バスラに住む小児白血病専門医のフサーム医師に会った。
フサーム医師はセイブイラクチルドレン広島の支援で、2004年に広島の病院で研修し、今回は原爆の日にあわせて4回目の来日。
2008年に広島に滞在していたときに一度お会いしていたので、3年ぶりだった。
フサーム医師は以前よりちょっと表情が厳しくなった感じだった。
それもそのはず、イラクはここ3年間、ほとんど何も変わらず、あいかわらず厳しい生活がつづいているという。
「戦争中よりは少しよくなった」そうだが、戦争の傷跡は大きい。
夏場のバスラは、50℃を超えることもある。しかし、1日18時間電気が止まり、エアコンが使えないそうだ。
きれいな飲料水もまだ満足に手に入らない。

バスラは、湾岸戦争と先のアメリカの侵略戦争で劣化ウラン弾が多く使用された地域だ。
小児ガンの数は増加している。
しかし、医療機器や薬品が十分ではなく、治療が満足にできない。
貧困のため、治療を放棄する親も少なくないという。

こうした話は、3年前とほとんど同じだった。
3年間何も変わらなければ、人々は苛立ち、希望を失っていくだろう。

フサーム医師が3年前と明らかに違ったのは、やはり、チュニジアやエジプトなどアラブの革命を目の当たりにしているからでもあったと思う。
イラクでも、まったく報道はされないが、小さなデモや抗議行動が行われているそうだ。
フサーム医師は何度も、「民主主義は押しつけられるものではなく、自ら手に入れるもの」と繰り返した。

8月7日にフサーム医師の報告会が開催され、イラクで兵士の息子が戦死したのをきっかけに反戦運動をはじめたシンディ・シーハンさんも出席していた。
彼女が、「サダム・フセイン時代と今の生活はどちらがいいか?」と質問したのに対し、フサーム医師はこう答えた。
「フセイン時代は独裁政権、戦後は安全保障が完全に崩壊した社会で、両者を比較することはできない。独裁政権時代は、表現の自由などなく、行動の拘束が厳しかった。しかし、安全な生活はできた。今は自由はあっても、まったく安全保障が失われてしまっている。外を安心して出歩くことも、子どもたちが無邪気に遊ぶこともできない。社会保障や教育システムも崩壊してしまった」
シンディさんとしては、息子が命を落とした意味として、せめて「イラクが良くなった」という言葉を聞きたかったのだと思う。
でも、フサーム医師は、「比較できない」という返答でかわした。
そして最後に、「民主主義は自分たちで手に入れる」と述べた。

イラク戦争はいったい、イラクの人に何をもたらしたのだろう。
アラブ世界のいたるところにつづいて、イラクでも民主化の革命が起きるのだろうか。


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by k_nikoniko | 2011-08-19 01:42 | 戦争

イラク問題はこれで幕引き?

イラク駐留米軍の戦闘任務終了を宣言する。
オバマ大統領が、”冷房のきいているであろう”執務室から演説を行った。

8月22日にイラクのバスラに住む友人から届いたメール。

ここ1ヶ月、とてもとても暑く、気温は53℃にまで達しました。ほとんど電気が使えない状態で!!!!
信じられる? これまでで最悪の夏だと思います。
最近は46~47℃に下がったので、幸せに感じます!!
2週間前に多くの人でにぎわうバスラの中心地で爆弾が爆発し、少なくとも200人が死亡しました。
米軍は、この国をすっかり崩壊させたまま去っていきます。だからといって、兵士全員がイラクからいなくなるわけではありません。
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by k_nikoniko | 2010-09-01 20:50 | 戦争

サッカー雑誌ときな臭い軍隊の広告

W杯がはじまり、ついついサッカー中心の生活になってしまっています。
最近はサッカーをさほど観ていなかったので、新しい選手はよくわからず。
「この選手、まだ現役だったの~」と感激したり、ジダンとプラティニの2ショットに喜んだり。
その程度ですが、やっぱりサッカー観戦は面白い。
日本とカメルーンの試合も良かったし。
今夜のオランダ戦も楽しみにしています。

6月上旬にパリへ行ったとき、昔一緒にサッカーを観に行った友人とW杯の話になりました。
「今年はフランス代表を応援しない」とテンションは低く。
フランスのメディアは、次期監督(元フランス代表キャプテン)を報じていたし。
案の定、フランス代表は一次リーグ敗退になりそう。しかたがないかも、今回は。

今年のW杯の出場チームや選手がよくわからなかったので、フランスのサッカー雑誌「フランス・フットボール」の特集号を購入してきました。
綴じ込みでガイドブックがついていて、日本の岡田監督のプロフィールに、「コンサドーレ札幌をJ1に昇格させた」と記載。ちょっと笑えた。

そのガイドブックの前のほうに、迷彩カラーの広告が。
「何これ?」と思ったら、フランス陸軍の求人広告でした。
ヤダな~。本当にヤダなぁ~、こういうの。
サッカーは神聖なスポーツ、というつもりはないけれど…。
どこの国もやることは同じ。そして、どこの国も同じ方向に向かっている気がします。


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by k_nikoniko | 2010-06-19 09:29 | 戦争

イラクの美しい風景

数日前、イラクの友人から、約30枚のイラク北部の画像が送られてきました。
山や川の美しい風景写真です。
イラクを映し出す画像といえば、戦争シーンや負傷者の姿など、悲惨なものがほとんどだっただけに、送られてきた写真に強く心を打たれました。
紛争でこれらの景観が失われた、と思っていたのですが、後日届いた友人のメールで、そうではないことを知り、ホッとしました。
彼女のメールには、「20年前に北部に行きました。とても素晴らしい地域で、川の水があまりにも冷たかったこと、スイカを川に入れたら数分で冷えたことを覚えています。いつも夏に訪れていました。最近北部を訪ねた人からの話しでは、そのままの美しい風景が残っているそうです。来年の夏には、家族で行きたいと思っています…」とありました。
彼女は、「日本滞在中に一番うれしかったのは、自由に安心して道を歩けたこと」と言っていました。
イラクに戻ってからは、父親か兄に通勤の送り迎えしてもらっているとのことです。
素晴らしい風景はかろうじて残っても、自由に安心して散策することはまだできない状況なのでしょう。
画像の出所を調べたのですが、よくわかりませんでした。
多くの方に見ていただきたいので、2点ほどアップロードします。

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by k_nikoniko | 2009-11-28 14:41 | 戦争

1ヶ月前のパレスチナ・キャンドル行進

f0016260_14503230.jpg遅くなりましたが、1月10日(土)に札幌で行われた、ガザ攻撃に対する抗議デモについて。
湿った雪が降りしきるなか、留学生を含む180名(主催者発表)が参加。キャンドルやパレスチナ国旗を手に、大通り公園をスタートし、すすきのを経由してテレビ塔にいたるルートを1時間半ほどかけて静かに行進しました。
この日一緒に歩いた留学生に、パレスチナ問題について聞いてみました。

Fさん(ブラジル)「イスラエル軍の攻撃は非常に悲しむべきこと。国際機関がもっと声を上げるべきだ」

Oさん(ボリビア)「この問題は、パレスチナとイスラエルの人だけではなく、世界中の全ての人が考えるべきものだと思う」

f0016260_14401846.jpgAさん(スーダン)「掲げていた子どもたちの写真を見たでしょう。あれが今のパレスチナの状態だと思う。遠い国からでも、苦しんでいる彼らに向かって、支援の意思を示すことが大切だ」

Tさん(シリア)「ここに集まったのは、あまりにも心が痛いからだ。子どもたちが犠牲になるのをみるのはしのびない。国連が何か手を打つべきだ」

Bさん(スーダン)「日本人がこうして行進をしているのを知ったら、パレスチナの人たちの心の支えになるだろう」
f0016260_14403970.jpgBさん(インド)「特に子どもたちが犠牲になっており、病院でさえ爆撃を受けている。国際的な医療機関は、治療がしたくても、ガザに入ることもできないでいる。こんな事態はすぐにでもとめなければならない」
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by k_nikoniko | 2009-02-06 14:53 | 戦争

バレンタインデーにパレスチナの学習会

2月14日の午後、パレスチナ人のアフマドさんによる学習会を開催します。

バレンタインデー企画「パレスチナに愛を!」
初心者向けパレスチナ問題の学習会&イスラム礼拝所見学

“愛する人を失う悲しみ”を想像してみてください。
パレスチナの人々は、何年も何年も、その悲しみから逃れられないでいます。
その苦しみは、いつ、どのように始まったのでしょうか?
オスマン帝国の崩壊、第一次世界戦争の勃発、第二次世界大戦、そして21世紀の現在…
紛争の原点から最近の水不足に関する問題まで、複雑といわれるパレスチナについてわかりやすく解説します。
また、札幌のイスラム礼拝所の見学付き。この機会にぜひ、イスラム教に触れてください。
遠いパレスチナに行くのはちょっと無理。
バレンタインデーのこの日、パレスチナの人々に思いを馳せ、“愛”について考えてみましょう!

お話:アフマド・アルマラヒさん(北大研究生) *日本語で行います
日時:2月14日(土) 14時~16時
場所:お話=みんたる(札幌市北区北14西3東向き tel : 011-756-3600)
   見学=イスラム礼拝所(札幌市北区北14西3)
料金:1000円(ドリンク&資料、見学は無料です)
定員:25名(予約していただいたほうが確実かも)

お問い合わせ先:kkayoko@sky.plala.or.jp
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by k_nikoniko | 2009-02-05 00:18 | 戦争

札幌でパレスチナの人々とともに

連日、各方面からパレスチナ関係のメールが届きますが、今日は札幌の大学に通うヨルダン国籍のパレスチナ人(難民)から、「キャンドル行進」のお知らせが入りました。
さらに、同じ大学の留学生2人からも同じようなメールが届きました。
外国人からデモの連絡がくるのははじめてです。
国際社会におけるパレスチナ問題への関心の高さがうかがえます。
日本は、サブプライムローンなどアメリカの金融危機には自分の国の一大事だとばかりに大騒ぎしていますが、パレスチナに関しては傍観者っぽいですね。
お金がからむことばかりに一生懸命で、”人権”は軽視。
こうした態度は、派遣切りといった非人道的なやり方にも現れています。

許可を得て、彼が送ってきたメッセージの一部を訳しました。

みなさんへ

ガザで起きていることは、私たちが味方したくない政治的な問題だと思っている人もいるかもしれません。2つの政党の争いが存在し、”誤爆”により市民が犠牲になっているといういつもの演出された報道に基づけば、確かに、この議論は真実だといえるでしょう。

現実には、パレスチナには2つの政党間の紛争は存在せず、むしろ、軍隊が市民を攻撃しているのです。さらに、これらの市民は、1年半以上も、水や電気、食糧などの供給を制限された情況で暮らしています。それだけではなく、パレスチナ人の半分以上が、60年も前から難民キャンプで生活し、つまり、数世代にもおよび、生まれたときから難民として暮らす世代もいるのです。彼らはどうやって生活しているのでしょう? 食糧、医療、教育は国連パレスチナ難民救済事業機関から支援を受けています。しかし、この機関もまた、長期的な占領が原因で、食糧供給さえできないと不満をもらしています。
私の両親は1948年にヨルダンへ逃げたのですが、もしガザ行きを選んでいたら、いまごろは難民キャンプで夢も希望もなく過ごす囚われたパレスチナ人のひとりになっていたであろう、と私はときどき考えることがあります。

デモ行進でパレスチナ人を助けることができるでしょうか? パレスチナで起きていることが政治的な問題よりなにより人権問題であり、イスラエルを撤退を促すには政府への圧力が必要である、ということを人々に気づかせることができれば、デモ行進を行う意味は十分あるでしょう。南アフリカのアパルトヘイトを終わらせたのも、同様な国際的な連帯による圧力でした。パレスチナで起きていることは、アパルトヘイトに苦しんだ人々とほとんど等しいのですが、それにF16戦闘機やアパッチ攻撃ヘリなどで攻撃が加わっているのです。

今回のデモ行進の目的は何でしょう? 流血の惨事を止めるようメッセージを送ること、札幌の多くの人々に世界で起きていることに気づいてもらうこと、それが目的です。

攻撃されている市民たちとともに闘っているという人道的な連帯を示すだけでも、爆撃のまっただなかにいて、これ以上逃げる場所はどこにもないと絶望している人々を勇気づけることになるはずです。次のミサイルが彼らの頭上に落ちないでほしい、それが唯一の願いです。

当日はキャンドルを持ってくるだけです。そして、たくさんの人に伝えてください。
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by k_nikoniko | 2009-01-09 00:25 | 戦争

ガザからのメール

先ほど、ガザの友人にメールをしたら、6分後に返事がきた。
6分!なのに、ガザは遠く、私がいま想像しえる以上の惨状だと思う。
メールでは手が届きそうな距離なのに、実際に声をかけ、手を差し出せないのが悲しい。

札幌で彼女に会ったイラク人が、イラクのバスラから、ガザの情況と彼女の安否を憂うメールを送ってきた。
そのことを伝えるためにメールしたら、すぐに返事。

give my love to yourself, my friend and everyone,
hope this war will end soon,

空爆と陸上からの攻撃がつづくガザからである。

戦いのなかでも、人はやさしくいられる。
なのに、日本人をはじめ豊かな国の人々はいった何をしているんだろう…。
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by k_nikoniko | 2009-01-05 23:36 | 戦争

戦争は終わっていない

日本は今日、終戦記念日。
でも、海を隔てた隣の国ロシア(北海道から見れば)がらみで、グルジアが紛争中。
ここにいると鈍感になるけど、世界のあちこちで戦いはつづいている。

6月、イラク人といろいろ話をした。
”和解”について引っかかっていたときなので、それについても聞いてみた。
「もしアメリカが謝罪し、方針を変え、我々イラクを援助してくれたら、彼らを許すだろう。でも、アメリカが方針を変えるとは思わない。これまでもウソをついてきたし、非常に無礼だったし、我々をコントロールしようとしたし。彼らが謝罪するとは思えない」
この言葉はそっくりそのまま、アジアの人々の日本人に対する気持ちを表しているのかもしれない。
ちょうどイラク人たちはアメリカ人と会う機会があり、私もそこに同席させてもらった。
終わった後、「『君たちは悲惨な国から来ているのに、そんな風には見えないね』って彼は言ったよね、どう思う?」と聞かれた。
その部分は聴き取れなかったのだが、アメリカ人の言い分は非常に失礼だと思った。
誰のせいであの国が悲惨になったのか。それでもポジティブに生きるしかない。
敵に泣きっ面など見せたいわけがない。
「アメリカ人はイラク人に泣きついてもらいたいんだろう」と友人は笑っていたけど。
G8前だったので、それについても尋ねたら、「国際会議にはいつも失望させられる。イラクにとって良い政策が話し合われたことがない」と答えた。
同じような質問をそのアメリカ人にもしたら、「どんな形であれ対話は必要だ」とのこと。
それを友人に伝えたら、「それは“ある種の”対話といえる」と冷ややかに言った。
相手を対等とみなしてこそ、本当の対話が成立する。
ベトナム戦争時には、米軍内で反戦運動が盛んだったと聞いた。
「でも、イラク戦争において、そうした動きはないと思う」と友人は言っていたが、BBCのこんな映像を見つけた。
イラク戦争を反対する元米兵のピースウォークを追っている。
「僕はイラク人が憎かったわけじゃない。任務だったんだ。でも、申し訳ない」と涙を流して語っている。加害者もまた深く傷ついている。
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by k_nikoniko | 2008-08-15 11:28 | 戦争

室蘭からイラクへ?

f0016260_2326394.jpg日曜日、空母キティフォークとイージス艦が寄港していた室蘭へ行きました。
着いたのが遅かったため、艦内見学はできず、とりあえず見える展望台からながめただけ。
それでも、ずらりと並んだ戦闘機が見えました。
イラクの上空を飛んだかもしれない戦闘機。
これからもイラクの人々を脅かすかもしれない戦闘機です。
戦闘機のグレーの翼は、太陽の光を浴びて、不気味に光っていました。
ピラピラとカラフルな旗が飾られて、青空が広がる穏やかな港に横たわる艦船からは、激しく残酷な戦闘をイメージすることはできません。
これを見る私たち日本人も、戦争とはほど遠い“のんきさ”。
それほど広くはない展望台は人にあふれ、デズニーランドのような“はしゃいだ”雰囲気に包まれていました。
「戦闘機だ! 戦闘機だ!」と口走る男性。
軍艦や戦闘機、軍服姿を見ると、人は異常な興奮を覚えるようです。
男も女も、どこの国の人も。
自分の中にも、そうした感情がまったくないとはいえません。
でも、私は戦争が大嫌いです。
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by k_nikoniko | 2007-10-30 23:28 | 戦争