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カテゴリ:カルチャー( 22 )

「歌声にのった少年」を観ました

歌声にのった少年」(原題「The Idol」)は、パレスチナのガザで暮らす少年が、オーディション番組「アラブ・アイドル」に出場し、スーパースターとなったサクセスストーリー。
2013年に優勝者となったムハンマド・アッサーフの実話をもとに作られた作品です。

ムハンマド・アッサーフは、ガザのハンユニス出身。
昨年、やはりハンユニス出身のマジダさんが来日したときに、彼の話を聞き、ネットにアップされているビデオを一緒に観ました。
マジダさんは、戦争で傷ついた子どもたちの居場所となる児童館などを運営しているスタッフ。
ムハンマド・アッサーフは教え子のひとりだったそうで、「同じ街の出身なの!」と大興奮でした(それについては、こちらにアップしてます)。

この映画には、紛争も爆弾も出てきません。
ガザで暮らす人々、特に子どもたちが生き生きと描かれ、暗くはなく、全体的に深刻すぎもしません。

それでも、爆弾で崩壊した建物、危険な仕事に巻き込まれる子ども、ガザから外に出る難しさ、などについて、映画を通して知ることができます。

印象的だったのは、少年の「スター歌手になって世界を変える」夢が破れ、大人になってタクシー運転手で学費を稼ぐムハンマドの眼つき。
若くエネルギーはありあまっているのに、それをぶつける場がなく、怒りと焦りが混じった彼の目は、危険な匂いが漂っていました。

ガザに限らず、シリアやイラクやその他多くの国に、こうした若者がたくさんいるのだと思います。
スターになるなど、ごくごく稀。国外に出て、仕事を得ることさえ難しい。
フラストレーションをためた若者が、過激な行動に走ることもありうるという現実が、この映画から伝わってきます。

ひとりの若者が国民の、さらには中東の期待を一身に背負うのではなく、それぞれの若者が自分の夢に向かって進めるように、パレスチナや中東に平和が訪れることを願わずにいられません。

ところで、パレスチナの映画はこれが2本目です。
最初に観たのは、「ガザを飛ぶ豚」(原題「Le Cochon de Gaza」)。
ガザに住む漁師が豚(イスラム教では不浄のもの)を釣り上げてしまう、というお話。
笑えます、が、悲しくも…。おすすめです。


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by k_nikoniko | 2016-09-28 23:10 | カルチャー

「シン・ゴジラ」を観ました

東京に突如出現したゴジラの対応に右往左往する政府。
東日本大震災や福島第一原発事故などでの政府の対応が少しずつ明らかになっている今、その描き方がかなりリアルでした。

”ゴジラ”は実際に現れないだろうけど、災害や有事の際に、この国はこんな対応をするんだろうなぁ、と、フィクションでありながら、現実を突きつけられます。

不測の事態でも、組織のルールにしばられて身動きできない政治家や官僚。
災害にはまったく脆弱な東京という街。
自衛隊の存在のあり方、米軍とのからみ。
アメリカの関与、そして、国際社会における日本の立場。

シン・ゴジラ」では、日本を守ろうと必死に動く優秀な人たちが登場しますが、ノンフィクションでもそういう人たちが活躍するのだろうか…。

この作品、ジェンダーの視点からも興味深いです。

まず、政府など会義のシーンは男性ばかり。政治家も閣僚も男性ばかり。
会議や対策本部の準備でホワイトボードなどを運んでいるのは女性。
そして、お茶を出すのもおばさん(片桐はいり)。

1954年の「ゴジラ」の予告編でも、政府の会議シーンは男性ばかり。
東京の街並みは完全に変わっていますが、60年以上たっても、日本の政治の世界はほとんど変化なしです。

日本側で光っていた女性は2人だけ。

ひとりは防衛大臣。
余貴美子が演じ、自衛隊に出動命令出すときの迫力、やや薄ら笑いするところが怖い。
というか、現防衛大臣と重なります(この作品の製作時には、彼女ではなかったので、もしかしたら、現東京都知事をイメージしていたのかも)。

もうひとりは、環境省の課長補佐(市川実日子)。頭は切れるが、この肩書。

それとは対照的に、アメリカ大統領特使は、石原さとみ演じる女性。
日本人の祖母を持ち、将来の大統領候補という役どころ。

ちらりとしか出てこないけれど、ドイツ人の科学者も女性でした。

意図的なのかはわかりませんが、女性のエンパワーメントがこう描かれています。

最後に、ゴジラは放射能廃棄物を食べて進化し、上陸して放射能をまき散らし、東京を汚染する、という設定です。
脱原発作品、といえなくもありません。
官邸前デモ(「ゴジラをとめろ」とか叫んでました)も一瞬映ります。

これだけのスポンサーで(「協力:電通」ともあった)、こうした作品を上映できるということに、少なからず感動を覚えました。
日本にもまだ、表現の自由があるのだと、安心もしました。


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by k_nikoniko | 2016-09-14 23:05 | カルチャー

沢田研二さん『お嬢さんお手上げだ・明治編』

沢田研二さん座長の音楽活劇『お嬢さんお手上げだ・明治編』を観ました。
ジュリーのコミカルな演技、昔どこかで観たなぁ…と思い出したのが、ドリフターズの「8時だよ! 全員集合」。

楽しいライブです!
そして、変わらぬジュリーの美声に感動です。
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東京は明日までですが、5月末まで全国を公演。
スケジュールなど詳細はこちら




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by k_nikoniko | 2015-04-12 08:23 | カルチャー

野田秀樹作・演出NODA MAP「エッグ」を観ました

野田秀樹さん率いるNODA MAP(野田地図)の舞台「エッグ」を観てきました。
野田作品は、1988年にパルテノン多摩野外特設劇場で観た「彗星の使者」以来です。
フワフワしていた時代に、フラフラしていた私にとって、野田さんの舞台は小気味よかった。
「27年ぶりに観る舞台に何を感じるのだろう」と期待もあり、ちょっと不安もあり、出かけました。

そして「エッグ」。
豪華キャストですが、テーマは重いです。
「戦時中の人体実験」を描いています。

この舞台、演出やセリフに「隠語」がたくさん用いられていました。
登場人物の名前、ゼッケンの番号などなど、気づかなかった部分も含め、あらゆるところに。
ちなみに、妻夫木くんの役名「あべ」を、出演者が呼び捨てするシーンが何度もあり。これも隠語?

従軍看護師や母性のかけらもない母親を登場させ、戦争で美化されがちな従順な女性を、まったく逆の存在として描いているのも面白い。

これだけのキャストがこういうテーマで出演できるのは、野田作品だからだろう、とも思いました。

政治的メッセージを隠語に託す。
そうしなければ、表現の自由を封じられる。サザンが謝罪したように。
これが今の日本ではいっぱいいっぱいなのかもね。
そういう息苦しさも、この舞台から伝わってきました。



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by k_nikoniko | 2015-02-18 00:22 | カルチャー

劇団一の会「とんでもない女」を観ました

劇団一の会の「とんでもない女」を観ました。

東京出身の男・実明は脱サラし、妻・日和の故郷でペンション経営していたが、突然、妻が蒸発。実明は若い恋人・紗耶香と暮らしはじめるが、そこへ5年ぶりに、妻が戻ってきた。
別れないと言い張る日和と、素直で純真な紗耶香の狭間でオタオタする情けない男…。
と、ラブコメディーではあるのですが、選挙にまつわる賄賂、人間関係の複雑さなど地方にありがちな問題を織り込んだ社会派ドラマ。
特に、難しい被差別問題を、深刻過ぎず、それでいてホロリとさせ、うまく描いていました。

3人の役者さんの演技、とても良かったです。

今日が千秋楽でしたが、再演あるかな?
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by k_nikoniko | 2014-12-21 19:27 | カルチャー

ミナモザの『みえない雲』を観ました

原発事故をテーマにした舞台『みえない雲』を観てきました。

原作は、グードルン・パウゼヴァングの青少年向け小説。
チェルノブイリ事故がきっかけで書かれた作品で、1987年に日本語版が出版されました。

西ドイツで原発事故が起き、家族を失い、自分も被ばくした14歳の少女と、彼女を取り巻く人々、そして、彼女が事故後の社会で生き抜く姿を描いています。
この小説に出てくる原発は架空のもので、少女の身に起こったことも、社会の反応も、すべてフィクション。
ですが、福島原発事故後にこの小説を読んだとき、まるで今の日本社会を見て書いたのではないかと思ったほどのリアル感を抱きました。

今日は、この本を翻訳した髙田ゆみ子さんのトークショーもあり、どんなふうに舞台化されるのか、楽しみに出かけました。

舞台の『みえない雲』は、小説に忠実な演出。
主演の上白石萌音さんが、とにかくすばらしかったです。
体は小さいけれど、ステージでは凛とした存在感。
ラストシーンが、やはり圧巻です。

個人的には、独白シーンは too much でした。時間的にもセリフ的にも。

そして、この舞台を福島の知人に「観てね」とは言えないなぁ、と思いながら観ていました。
10月、11月と、飯館村や楢葉町に行ってきたばかりなので、私には生々しくもあり…。

東京(都会)の人たちによる、東京(都会)の人のための舞台、という印象を持ちましたが、東京の人たちが、福島で何が起こっているかを伝えるには、こうした舞台の力が大きいと思います。
ぜひ多くの人に観てもらいたいです。

世田谷・三軒茶屋のシアタートラムにて、12月16日まで、です!
14日(日)14:00/18:00
15日(月)19:00
16日(火)14:00/18:00

ミナモザ『みない雲』



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by k_nikoniko | 2014-12-13 22:19 | カルチャー

プーランクの反戦歌

昨日は、フランスの作曲家プーランクを歌いつづけて40年近くなるという友人のリサイタル。

プログラムのなかに反戦歌が2曲。
2度の大戦を経験したプーランクは、反戦活動には参加しませんでしたが、「音楽は社会の動きと無縁であってはならない」と言い、反戦歌をいくつか作曲したそう。
昨日は、レジスタンス運動のために強制収容所に送られ、そこで息絶えた詩人デスノスの作品から、『Le disparu(消えた男)』と『Dernier Poème(最後の詩)』。
重く辛い詩なのに、何とも軽妙なメロディー。それがまた、悲しみをそそる。...

余談ですが、フランス人は悲しさを茶化すため、バカにされているように感じて、腹が立つことが多い。日本人はそういうフランス人のフザケタ態度が大嫌い、だと思う。
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by k_nikoniko | 2014-12-04 11:44 | カルチャー

満蒙開拓団を描いた映画『望郷の鐘』

山田火砂子監督の最新作『望郷の鐘』を観ました。

満蒙開拓団として満州に渡った住職で教師の山本慈昭が、敗戦で妻と子と離れ離れになり、帰国後、残留孤児捜しをはじめる、というお話。
泣けました。
自分がかかわっていることとの共通点が多く。
私の祖父も国民学校の教師で大連に渡っています。
引き揚げてくるとき、10歳の末の息子を現地に残す、という話も出たそうです。
映画は、長野県伊那郡阿智村からの開拓団。
中学校まで住んでいた地域とけっこう近く、方言が似ていて、満州行きのシーンに飯田線もちらり。
天竜川の平岡ダムの中国人強制連行労働者の遺骨発掘も取り上げていました。

山田監督は、「深刻になりすぎない」よう、子どもにも受け入れられるように、この作品を制作したそうです。

多くの人に観てほしい映画です。

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by k_nikoniko | 2014-12-04 09:52 | カルチャー

沢田研二さんツアー千秋楽

沢田研二さんの2014年全国ツアーの千秋楽。
東京国際フォーラムにて。
署名もたくさん集まりました!

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by k_nikoniko | 2014-11-03 20:43 | カルチャー

沢田研二さん全国ツアー開始!

沢田研二さんのライブで「さようなら原発1000万人署名」の活動中。
「一握り人の罪」を生で聴く。
感動!

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沢田研二さんライブの記事です。
ジュリー脱原発 公演で「アッカン安倍」


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by k_nikoniko | 2014-07-13 19:17 | カルチャー