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ピースウォーク or デモ行進?

1ヵ月前の昨日、札幌でピースウォークが行われた。
札幌の繁華街が”騒然”となり、テレビでも放映された日である。
先日、ある人に、「あれはピースウォークだったんですか? G8反対のデモだったんですか? あの日以来、マスコミは”G8に反対するデモ行進”と報道しているけど、最初からその目的だったんですか?」と聞かれた。
ピースウォークのもともとの意図は、私にはわからない。
平和的に歩こうと思っていた人たち(歩行者天国だから、というわけではないので、それぞれそれなりの理由があったのだろうけど)と、G8に強く反対する人たちがごちゃ混ぜになってしまった、ということだろうか。
(追記:資料整理をしていたら、ピースウォークのプログラムが出てきました。「ピースウォークは、平和を求めるスローガンやデコレーションなどで、参加者それぞれが市民に対して意見を表明し、参加している人々との連帯と交流をはかるものです。…中略… G8サミットそのものに反対する人や、G8サミットに建設的意見を提言して盛り込ませようとする人など、G8に対して様々な意見の異なる人々が参加しています」とのことです)
ただ、海外から参加した人たちの多くは、”G8反対”を訴えるのが目的だった。
歩きながら道路いっぱいに広がろうとした(というか、実際に広がった)若者たちは、フランスのCNT(全国労働者連合)のメンバーで、あきらかに”反G8”だったはず。
話はそれるが、人の言うことを全く聞かないフランスの若者を久々に見て、笑ってしまった。この程度の奔放ぶりなら、まだカワイイほう。と思ってしまったが、日本でこれをやると、ものすごい自分勝手に見えるから不思議である。

集会のときに何人かの外国人と話したが、フランス人とバスク人は次のように語っていた。

ソフィーさん
私はフランスのFSU(教員組合を組織する統一組合連盟)という労働組合の一員です。今日の集会に参加したのは、この組合からは私ひとりです。
フランスにはたくさんの団体があり、労働者だけでなく一般の人々もまた、長い間、G8の責任とは何か、8つの大国が世界の政治を牛耳るべきか、といったG8サミットについての議論が繰り返されてきました。G8の時期には、労働組合やさまざまな社会運動が集会を開いています。フランスでは、小さな村でさえ、人々が参加する組織だったデモを行うようになっています。フランスでは、G8諸国によって政治的に支配されるのを拒否して、議論や会議、デモが行われています。
フランスに比べて、札幌の参加者は少ないですが、これを受け入れるしかないでしょう。
G8に異議を唱える運動としては、たとえば、昨年のドイツでのサミットでは、たくさんの人が集まりました。そのときには、フランスでも、たくさんの人がデモをしました。
そうですね、これはまた、たぶん、結集力の低下を表しているともいえますね。特にヨーロッパでは、ここ数年、団結することが難しくなっています。日本の状況は知りませんが、私の知り合いの話しによると、団結するのがより困難なのではないでしょうか。
結集力が大きく低下している国では、ストライキやデモをすることがより難しくなっています。
それに、ヨーロッパ人や南米の人にとって、日本はとても遠いですしね。

ホスさん。
私はESK(スペインのバスク地方の労働組合)の代表として札幌に来ました。
世界中でG8に対する抗議が存在しています。日本にも大きな団体や、労働組合といったさまざまな団体があり、こうした運動が起こっています。世界各地で行われている運動で、それぞれの経験を分かち合い、議論をして、結集することが大切です。そうすることで、強いインパクトを与えることができます。私は、ここに参加し、みなさんとG8に対抗してデモ行進をすることに大変意味があると思っています。

彼らは明らかにやる気満々で参加していたのである。
ところが、こうした動きに抵抗を感じている日本人は少なくない。
”アンチ”か”アンチではない”か。
G8が終わった後、こうした議論が、あちらこちらで起こっている。
「私は反G8のつもりはなかったけど、今回知り合った外国人に、”ここに参加していること自体、反G8ってことでしょ”と指摘されてしまった」と言っていた人がいた。
たぶん、札幌・北海道に集まってきた外国人は、大小の開きはあったとしても、何かしらG8に異議がある人だったと思う。
それに対し、日本人はそういうわけではなかった、というか。
いろいろ話を聞いていると、日本人は”反対”を表明するのにものすごい神経を使うんだなぁ、ということがわかった。
反対意見を言えない雰囲気(特に学校)のなかで育ったのだから、しかたがないともいえるけど。
しかし、”反対”することで社会的地位が危うくなる(つまり、仕事がなくなる)、と心配している人が多く、実際危うくなるのだろうから、それは大問題だと思う。

自分はどうかというと、途中から、G8のどこがどういけないのか、なぜ反対みたいなことを言っているのか、よくわからなくなってきた、というのが本音。
その理由は、G8自体についての勉強が足りなかったのと、国際社会の動きをきちんと理解していなかったのと、世界の人々の声を聞くことを怠っていたのと、などなど。
終わってから気づいたことのほうが多くて、いろいろ反省している。
ひとつだけはっきり言えるのは、G8のほとんどが西欧諸国で構成されていて、西欧の価値観を全世界に押しつけようとしている点はまったく賛成できない。
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by k_nikoniko | 2008-08-06 16:13 | 社会問題
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