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水俣と北海道とイラクと

第8回水俣記念講演会が札幌で開催された。
水俣病事件が公式認定されて51年。私が生きている年月より長い。

子どもの頃、「ヘドロ」という言葉が流行っていた。
見たこともないのに、みんなで“ヘドロ、ヘドロ”と騒いだ。

水俣病と聞くと、木内千鶴子さんの漫画をすぐに思い出す。
少女マンガ雑誌の付録で、胎児性水俣病の少女が主人公。
いまでも、いくつかのコマの絵が浮かぶぐらいだ。
今日、杉本栄子さんが、「母親の発症によって差別され、辛い日々だった」と涙ながらにおっしゃった。
漫画のなかにも、虐めや差別の場面があったのを覚えている。

何の罪もない人々が病気にさせられ、自分が悪いのではないのに白い目で見られる。
不条理以外のなにものでもない。
講演でステージに上がった胎児性患者は、年老いた親を心配する成人になっていた。

年月の長さに、そして、その間自分が無関心だったことに愕然とした。
漫画はいつのまにか捨てられ、“ヘドロ”という言葉は死語になり、水俣問題は終わったと思っていた。
子どもの頃の鮮明な記憶はいつの日かぷっつり途切れ、今日この日まで、水俣病について考えることはなかった。

北海道は水俣から遠いが、水銀は北海道の銀床で採掘されていたそうだ。
しかも、採掘していたのは、朝鮮半島などから強制連行された労働者だという。

すべてが線でつながっていく。それも、ネガティブな線で。

有機水銀の環境汚染は、イラクの劣化ウランのそれと類似している。
食物連鎖といわれている胎児の先天性異常もそっくりだ。

苦しむのは、いつも罪のない弱者たち。
そうした状況にもかかわらず、力強く生きている点も、水俣の人とイラクの人は似ている。
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by k_nikoniko | 2007-05-19 23:15 | 社会問題
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