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子を持つ働く女性の苦労・フランスの場合

10年以上前にフランスの雑誌に掲載された「仕事と家庭の両立」に関する記事の抜粋です。

「家族は働く母親を責めないが、仕事の世界では違う」
モデルや女優、有名人が出産を自慢しても、広告が子供を誉めそやしても、子供に関する雑誌やテレビ、書籍がブームになっても、職場においては母親だということがタブー視される。
30年以上前から、女性が産むか産まないかを決定できるようになった。つまり、母親になるには、信念と熱意が必要とされ、身を捧げなければならない約束になったともいえる。
ある精神科医はこう語る。
「女性が母親になるというのは、文明的な作業にもかかわらず、周囲の人はほとんど支援しようとしない。診察にやって来る女性患者たちから毎日聞かされるのは、母親でいることの難しさと現実社会における孤独に関してだ」
出産および育児休暇、男性中心の企業体質が、女性を不利にしている。
母親でいることは、つねにエネルギーが必要とされる。妊娠中に大きなお腹で地下鉄に乗ったり、子供を連れて公共の交通機関を利用したり、ベビーカーで歩道を占領したり、ベビーシッターが急用で子供を仕事場に連れて行かなければならないなど、並々ならぬパワーが必要なのだ。
「社会は子供を必要としているが、女性が子供を産むための環境整備に関しては、あらゆる反対をしている」と政治学者は語る。
多くの女性が3人目の子供を望んでいるにもかかわらず、ほとんどが自制している。負担が大きすぎるし、複雑すぎるからだ。人口統計学的に残念だ。
しかし、時代は変わった。もはやあきらめたり文句を言う時代ではない。明白である不平等な状況、経済的および社会的な問題を解決しようと、女性たちはいたるところで公然と立ち上がっている。抵抗し、行動を起こし、警鐘を鳴らしている。
「女性が子供を持つことは、社会にとって有益である。なぜなら、仕事と家庭の両立を実現するには、共同体の支援が必要であるという事実を正当化するからだ」とエコノミストは言う。
「将来、母親を援助する空間が構築されるだろう。女性は中絶や避妊の自由を手に入れたが、それだけでなく、自由に出産するために最適な環境を手に入れなければならない。科学の進歩により、人間の出産が、人工的な生産にとって変わる恐れがある。科学的な人間の生産に将来おちいるのを阻止するための最後の砦が、母性本能だろう」と精神科医は言う。
母性の再認識に関して長年取り組んでいる歴史学者は、「母性を再考する最良の方法について自問している。というのも、母性を再考することはまた、父親の役目を考えることでもあるからだ。さらに、子供に対する関心についても考えることになる」
「経済的な視点から、女性の労働力は経済活動の重要なファクターである。女性は、国益という点で、もっと主張するべきだ」とエコノミストは言う。
行動すべきとはいうが、女性たちは主張しているのだろうか?
女性たちは夢を追うというより、先見の明を持っている。家事の分担はありえないとわかっているのだ。
しかし、女性たちは、政府の無関心な姿勢に絶望したりしない。なぜなら、女性も国民であり、その割合は多く、しかも、子供たちはこの国の未来だからである。
女性たちは、もはや男性社会に我慢するのではなく、働きやすい環境を作るために、明確で実用的な方法を主張しているのだ。
まずなによりも、政府側から全体的な政策の意図を示す必要ある。「専業主婦をモデルとした家族政策ではなく、現在の女性が求める家族政策であるべき」とエコノミストは言う。
企業の給料格差がなくなれば、カップルの収入が同等になり、男性も家事を分担するようになるだろう。社会に圧力をかけるには、特に母親たちが動き、強力なネットワークやグループを作らなければならない。
「母親の責任は、家庭内だけでなく、社会においても発達すべきである」と歴史学者は語る。女性たちがもっと国に働きかけ、どのような変革が必要なのか考えるべきだ。
経済的な利益や人口統計学だけでなく、エネルギーや優しさといった面で、母親は社会に貢献している。「母性愛を養うことは、より人間的なつながりを築くことであり、人と人との関係を示す好例となる」と精神科医は断言した。
「母性の束縛からの解放」のために戦うときである。「女性解放は、母親の解放を考慮に入れなければ失敗といえる」と、イギリスのフェミニストが主張している。

仕事と家庭の両立に悩むフランス女性


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by k_nikoniko | 2006-01-29 08:48 | ジェンダー
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