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アレバは日本で大儲け(カナール・アンシェネの記事より)

フランスの週刊紙『カナール・アンシェネ』の原発特集号(2011年10月)に掲載された記事です。
タイトルは、「Areva a de gros sushis」。
アレバは大きな寿司を手に入れた…といったところですが、フランス語の「souci(心配)」にひっかけてる?

アレバは親切である。
100万ユーロを緊急支援として赤十字に寄付した。毛布6870枚、防護マスク972000個、ポンプ10台、発電装置5台、コンプレッサー5台、そして、フルーツ缶詰1万個、ミネラルウォーター10万ボトル…。
福島原発事故の翌日、世界トップの原子力企業が、偉大なやり方を誇示し、それを全世界に知らしめた…。
しかし、それらは微々たるものである。
なぜなら、事故当日、福島第一原発4号機の停止作業をしていたアレバの18人の技術者は、地震の発生でウサギのようにあわてて逃げ出したからだ。
日本人が耐えていたのに、フランス人はいち早く引き上げた。
「帰国することになったので、彼らの任務期間が短縮された」とアレバグループの広報は正当化しようとする。
その一方で、アレバ社の約20人の海外赴任正社員の一部は、日本にとどまった。とにかく、我々は、福島第一原発にたまった汚染水の浄化計画に参加するために、フランスから専門家を現地に送った。
結局、原発施設にあふれている、人間が立ち入るのを阻止する非常に高い放射能汚染水の浄化のために、アレバは2ヶ月間、福島第一原発で作業を行った。
連帯の素晴らしい発展が、そこにはまだあるか? 
「そういうわけではない」と、ガイガーカウンターを手に、一時期滞在して活動した、日本を熟知している物理学者でACRO代表のダヴィッド・ボワレイは攻撃する。
「アレバが整備した処置によって、日本人は1リットル210円(1.83ユーロ)負担することになる。1トンは1000リットルで、処置すべき汚染水は12万トンあることを考えてみてください。一方にとっての不幸は一方にとっての幸運だということがわかる。この工場がフル回転で機能(この夏はそのケースではなかった)したら、アレバは合計で2億ユーロ以上を稼ぐことになる。連帯は寄付ではない」
フランスの原子力グループ・アレバが、世界4位の顧客である日本で操業して40年以上がたつ。日本は54基の原子炉を保有している(フランスとほぼ同数)。金の卵を産む鶏は、アレバに過去毎年6億5千万ユーロの売り上げをもたらしていた。
日本には、アンヌ・ローヴェルジョンによって設立されたグループが、あらゆる段階で存在する。原子炉サービス供給(メンテナンス、設備、エンジニアリング)、原発を運営する地方の電力会社の資本参加、平均出力の原子炉の建設のための強力(新興国によって盛んに行われている)。
アレバはまた、2つの製造施設を運営している。ひとつは、東海村に位置し、原子力燃料の設計、製造、開発、商品化を専門とし、三菱重工の2つの子会社との業務提携の成果である。もうひとつは、六ヶ所村で、使用済み核燃料の取り扱いにかかわる。この六ヶ所村は、このグループが世界に売って成功した唯一の工場である。
世界中のあちこちに、核廃棄物は原子炉の横に貯蔵してある。日本だけが、フランスのやり方に追随してきている。建築は日本製だが、操縦するのはアレバだ。工場のプランはこのグループによって売られ、日本人はフランス人から教育を受ける(そしてラ・アーグに研修させられる)。まったくの技術の移転であり、技術アシスタントと操縦契約の賜物である。
しかし、2008年に稼動開始予定の工場は、つねに動いているわけではない。その結果、日本人は再処理のために、ラ・アーグに向けて使用済み核廃棄物を船で運びつづけている。ここでもアレバが儲けている。なぜなら、フランス電力公社につづき、日本は使用済み核燃料の再処理において、2番目の顧客だからだ。
非常に収益性のいい市場は他にもある。アレバは、日本の16~18基の原子炉用に、MOX(プラトニウム8.5%と劣化ウラン91.5%を含む再処理燃料)の契約を電力会社8社(九州、四国、中部、中国、関西、東京、電源開発)と結んだ。MOX燃料は、この燃料製造の世界的リーダーであるマルクール(ガール県)のメロックス工場で製造されている。福島第一原発事故の4基の原子炉のうち、3号機(東京電力)は炉心がメルトダウンしたが、MOX燃料を使用していたため、プルトニウムとウランの汚染排出物が投げ捨てられた。
「自慢すべきものがある。日本の原子力発電所周辺の農地には、小さなフランス国旗とともにベクレルが存在する」と物理学者のレイモン・スネは皮肉る。
2008年4月、フランスのフランソワ・フィロン首相は、六ヶ所村の再処理工場を訪問した。2010年7月には、アレバの資本への3%参加を三菱重工グループ(2230万ユーロの売り上げ)に促す目的で東京を訪れた…。
そして、津波の3週間後、サルコジ大統領は、地元住民を励ますために、東京を往復し、次のように宣言した。「たったひとつのことに影響されて早まった選択をするべきときではない。冷静さが欠如している」
日本の電力会社はMOXの輸入を延期するなか、三菱は、アレバとの資本提携の議論という同じく早まった選択を凍結するのか?
「福島第一原発事故は、アレバと日本の顧客とのビジネス上の合意を再疑問視するものではないが、契約は調整する方向だ」とグループの広報担当者は過小評価する。「我々の顧客は、我々を信頼している。アレバは日本の顧客に、彼らが必要とする核燃料サイクルの全体的なサービスを供給し続けると理解している」
しかし、75%の施設が停止しており、核燃料の必要性は明らかに減少している。


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by k_nikoniko | 2013-11-03 08:46 | 原発
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