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兵役ではなくボランティアを選択したドイツ青年の話

1997年ごろにパリで会ったドイツ青年マティアス(27歳)のインタビューです(未掲載)。

「住み込みのベビーシッターをしながら、6ケ月ぐらいフランス語を勉強するつもりが、6年もパリに住むことになってしまったんだ」
ケルンの南西、ドイツの小さな町で育ったマティアスは、高校卒業後、兵役の代わりにソーシャルワーカーを選び、2年の任務を終えた21才の時、“外の世界を見るため”、パリへやって来た。
同じ家庭でベビーシッターとして5年働いた間に、滞在延長のため大学進学を決意。
何を学ぶか悩んだ末、美術史を専攻することにした。
「ドイツの若者は、移動したがる人が多いようです。フランスの若者は、どちらかというと留まる方が好きなようだけど。ベルリンなどの大都市に住んでいれば別だけど、ドイツの田舎の若者は、外に出たいという気持ちが強いんじゃないかな。僕の意見としては、いろいろな国に行ってみるのは、いいことだと思うよ。人生経験が豊富になるしね」
昨年、交換留学生としてローマの大学に行く予定だったが、ガールフレンドと離れるのが辛く、パリに留まることにした。
「ほとんどのドイツ人は、考え方がオープンだよ。フランス人は少しシビアな見方をするけどね。もちろん僕はドイツ人だけど、ドイツ人ということより、“マティアス”という人間であることを意識しているんだ」
最初は、フランスではなくトルコへ行こうと思っていたという。
ドイツには、たくさんのトルコ人が移住しており、彼らの国に興味があったそうだ。
こういう若者とは反対に、ネオナチやスキンヘッドによる移民トルコ人の迫害事件が、ドイツでは問題になっている。
「失業中の若者は、ドイツ人よりいい仕事をしている知的なトルコ人に嫉妬しているんだ。くだらない嫉妬だと思うな。ナチズムは時代遅れで、ただの幻想でしかないよ」
過去の戦争経験から、フランス人はドイツ人にときどき厳しい批判をする。
過去は忘れてはいけないし、事実を認めるべきだが、そこから何かを学ばなければならない。
そのことにプライドを持ったり、怒ったりすべきではない。
マティアスはそう考えているそうだ。
「2年前にシャンゼリゼ大通りでドイツ軍が行進した時、多くのフランス人が反対した。これは、新しいフレンドシップのための、歓迎すべきサインだと思う。僕たちは現代を生きているのだから。ヨーロッパ社会の隣同士で戦争するなんてバカげているよ」
今のところ、将来のビジョンは未定だというマティアス。
今年6月に学位を修得したら、就職活動をする予定だ。
言葉のいらない自己表現アートで、世界を相手に働くのが希望なのだそう。
人生を旅にたとえる彼。
スタート地点はフランスのパリだったが、今後の旅程はまだ定まっていない。
奇想天外なプランを立ているのか、ニヤリとほくそ笑んだ。


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by k_nikoniko | 2013-07-31 23:37 | 歴史
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