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医薬品用の遺伝子組み換え植物と民主的な科学発展

2、3日前の新聞一面に、医薬品用の遺伝子組み換え植物栽培工場が札幌に建設されるという記事が掲載された。
私が読んだのとは違うが、関連記事はこちらこちら
ちょっと待てよ、と思う。
病気を治すために、遺伝子組み換え植物で製造された医薬品を飲みたいだろうか。
遺伝子組み換え植物の摂取により、人間の体にどのような影響が出るのか、いまだ定かではない。
命にかかわる問題が、またしても、私たちの議論なしに、上から一方的に決められていく。
事業に携わるのは、北海道、経済産業省、北海道電力などが出資するノーステック財団
記事によると、「企業や大学の研究者などの知恵を結集」するそうだ。
原発事故がいまだ収束しない今、「企業や大学の研究者などの知恵の結集」という歯が浮くような表現を、誰が信じるのだろう。
そして、事後報告的に新聞で報道される構造は、多くの人命が脅威にさらされている事故後も変わらない。
数年もしたら、私たちの意志とは無関係に、遺伝子組み換え植物で製造された医薬品を処方されるに違いない。
科学の発展、という理由のもとに、私たちはいつまでも犠牲にならなければいけないのだろうか。

フランスの雑誌Altermondesが、「科学と民主主義」の特集号を出した。
とりあえず、編集長のコラムを紹介します。

「今日のフィクションは明日の科学である」 これは、「2001年 宇宙の旅」で知られる著名なイギリスのサイエンス・フィクション作家アーサー・C・クラークが主張する本質である。実際、50年前でさえ、月面を人間が歩くということを想像した人がどこにいただろう。 科学者は生物のクローンを作りうるのだろうか? 遺伝学者は殺虫作用の特性を持つ植物を発明するだろうか? たぶん、サイエンス・フィクション作家以外は、だれもわからない。
人類は、人々の理解のもとに、農学や医学、エネルギーの分野において、科学と技術の多大な発展を可能にさせてきた。しかし、今日、我々が話題にする発展とは何なのであろう。遺伝子組み換え植物の栽培の普及や、日常の消費食品へのナノ粒子散布に対し、警戒の原則や民主的な議論が免除されているが、そこでは何が正当化されるのだろう? 原子力推進の強引さは何を語っているのか?
この特別号のトップページは(原発問題の)調査だが、これはフクシマの事故が起きる前にすでに書かれていた。記事はチェルノブイリについて語られている。25年たった今でも、何も変わっていない。ニコラ・サルコジ大統領が、脱原発は「手も足も出ない状況に陥る」ことになる(ルモンド紙電子版、2011年4月28日)と述べた、政治スピーチからはじめよう。「我々は、ロウソクの時代に戻ることはできない」
もうひとりの著名なサイエンス・フィクション作家オルダス・ハクスリーは、「すばらしい新世界」(1932年)のなかで、こう書いている。「純粋科学のあらゆる発見は、潜在的に転覆を意味する。すべての科学をときには、可能性を秘めた敵として扱われなければならない」 それを思い違いしてはいけない! Altermondesは、科学との争いを宣言するためにこの特別号を編集したわけではない。それどころか、議論の場を作り、(今年2月にセネガルで開催された)世界社会フォーラムの「科学と民主主義」声明の目的を受け入れたいと考えている。「科学と民主主義」声明:科学界のメンバーと社会運動の当事者は、人権、文化、社会および環境の必要性をより尊重した社会を構築するために、科学に対する評価とそのコンセプトを共有すべきである」
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by k_nikoniko | 2011-07-05 11:59 | 社会問題
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